2008年12月12日

漫画『最強伝説 真実の男』福本伸行

【真実の男】

東大を首席で卒業しながら、15年間放浪の旅をしていた岩田真太郎。
「学業にかまけて……人間形成はおざなりであろう」
と面接時に言われた言葉を真に受けた真太郎は、
女も地位も金も捨てて人間を磨いていた。
「満を持して」日本で就職しようと面接を受けるも悉く断られる。
まともに面接もしてもらえない真太郎が追い求めるのは「真実」。

心の容量(ここでは感動の容量)が桁外れに大きい真太郎は、
どんなことにも感動する見た目も中身もおかしい怪人物ながら、
ある意味では100万人に一人の人材といえよう。
そして、すぐに女性に惚れてしまうのだ。
彼の行くところ事件が起こり、社会に蔓延る歪んだ構造や歪んだ人間
に対して、滑稽だがある意味正しい彼が疑問を投げかける
というストーリー。
ダメサラリーマン金太郎と言えば、すごくわかりやすいと思われる
ギャグマンガである。

しかしある意味で深い話テイストなのは、福本伸行作品らしい。
ふと人が忘れてしまっている「本当に大事なもの」を描いた作品。
バブル期の作品のためか、懐かしいアイドルの名前が数多く登場。

【ワニの初恋】

ワニのような顔をした豪快な怪人物通称ワニには、キャバレーで
身体を売っているのり子と同棲していた。
ワニには、駅の伝言板で女子高生久美子と会話するという
似合わない密やかな楽しみがあった。
初恋のような思いを抱きながら、自分に対して引け目を感じていた
ワニに久美子は伝言板で「会いたい」と告げてきた。
葛藤しているワニの背中を押す恋人のり子は、
店長からより多くの客の相手をするように強いられていた。
ワニは、人を商品としてしか見ない店長に嫌気がさしていた。
そして事件は起こった。

やさしいんだか、やさしくないんだか、何考えているのか
わからない枠外で破天荒な男ワニの活躍は、
プロ野球編、行楽編、中国旅行編などもある。

BAMBOO COMICS (株)竹書房 コンビニで販売される大判タイプ。
ラベル:福本伸行
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2008年11月29日

漫画『鉄と天馬 福本伸行作品集』

【無頼な風鉄】

出来レースを演じることに嫌気がさしたジョッキー久我井鉄雄は、
大事な金を出してくれるファンに競走馬に申し訳が立たないと反目。

社会のせいにして、己を省みなかった自分を変えてくれた競走馬。
自分の惚れ込んだ馬にだけ乗りたがる不器用な鉄雄は、地方競馬で
ジョッキーを落っことし暴走するバロンイーストに出会う。
バロンの野生的で、並外れた追い足に魅せられた鉄雄は、
バロンを乗りこなし、本来の力を引き出してやりたいと考える。

リスクがあってこその勝負だ。
傷つくことを恐れたらそれはただのレジャー。
意志こそ勝負の要。勝つことへの意志が勝負を決す。
意志ある夢を追うのが競馬だ!! 

勝負の世界に本気で臨む鉄雄とバロンは、己のプライドを懸けて
今日もパドックを駆け抜ける。
人間や競馬界の暗部も描いた傑作。
自分の意見を持っている鉄雄の吐き出すセリフが心地よい。

【熱いぜ天馬】

天性の麻雀の才能を持つ天馬は「大三元の天明がある」と
麻雀プロ連盟の会長にいわしめた天才麻雀少年。
深夜麻雀を貫徹することで、午前中は爆睡というダメ少年だが
根っこは腐っていない熱血漢の天馬の下に次々と麻雀自慢の
敵が現われる。基本的に敵キャラの言動や卑怯な所や
天馬のセリフの感じなんかはすごく「コロコロ」っぽい。
根っこの腐ったうさんくさい薄っぺらいキャラが多く登場し、
それを天馬が打破し、バシッと決めゼリフを言うのが特徴。
人の汚い感情や、麻雀の見せ方や発想は福本作品だなぁと思う。

【星降る夜に】

父が死んで、幼かったあの日の出来事を思い出す主人公秀一は、
神社の鳥居の上に登り、弟と妹を心配させる。

あの日、ひ弱で幼かった兄弟そして妹は父を殺そうと思った。
いつも不機嫌で暴力を振るい、嫌味をつらつらと述べる父は、
兄弟たちにとって恐怖の対象であり、憎まれる存在だった。

家を飛び出した兄弟たちは、あの日神社の鳥居の前で話し合う。
父を殺そうかどうしようか?を10円玉の裏・表で決めることに
した秀一。あの日の父と同い年になった秀一は、あの日の
出来事を思い出しながら、父のことを改めて考えるのだった。
実に感慨深いよい作品。泣ける。

【次男のブルース】

26歳の隆行は結婚をすることになり、疎遠になっていた父に
結婚資金の無心に軽い気持ちで出かけることにした。
父と母は、10年近い別居を続けていて正式に離婚することになり
財産分与が起こったことや、父が隆行に会いたがっていたと
兄から告げられたからだ。しかし、結婚の重みや父の面倒を見る
という責任に対して隆行はどこか軽く考えていたようで……。
なんかせつなくてほろ苦い作品。

BAMBOO COMICS  (株)竹書房発行。
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2008年11月16日

漫画『カメレオン・アーミー』安野モヨコ

おしゃれで華やかなOL祐子が、地味な職場にやってきた。
職場には、地味で引っ込み思案な感じのOL大山がいた。
祐子は、不倫の末職場を移ってきた「前科」があり、
職場にいた浅野に興味を抱くも、大山から既婚者だと
伝えられる。大山は、どうやら浅野のことが好きだが
言えないらしい。祐子にあこがれ、大山は祐子をマネだすが
途中から度を越すほどに、ファッションや言動を真似しだす。
カメレオンのように。表題作「カメレオン・アーミー」

他者を寄せ付けないキャリアウーマンの前に現れた自称
「夜の王子様」こと鷹塔蜜雪は、女性の心を癒すために
奔走する謎の人物だ。彼は、「チャンスがつかめない!
チャンスさえあれば」と嘆いている売れない女優の前にも
現われチャンスを与える。悲しみを抱えた女性の心を洗う
鷹塔の活躍を描いた「夜の王子様」シリーズ。

世の中は乱れていると嘆くくそマジメな青年高見沢は、
三島由紀夫を崇拝するタイプの思想的な青年だ。
彼は、ふとお菓子のお金を払ってあげた女子高生と
知り合うが、「悪の元凶≒女子高生」と考えるフシがあり
「やっぱりお金を返せ」とムチャクチャなことを言い出す。
しかし、助けられた女子高生もムチャクチャで……。
「東京バンビージャンプ」
など7編を収録した短編集。大人向け漫画。祥伝社。
ラベル:安野モヨコ
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2008年11月10日

漫画『フィラメント』漆原友紀

【虫師】

虫に精通した虫師と呼ばれる虫好きのスペシャリストが、
人間の体内に寄生した虫を調査、捕獲する。
実際にある伝承とファンタジーの世界が融合された独特の世界観を
持つ作品であり、同著「蟲師」の原型的作品とされる。
←作者は、「蟲師」とは別世界の話であり、別モノとして楽しんで
ほしいと巻末でコメントを残している。

主人公の少年キクは疳虫(かんむし、宵待虫とも)に入られた
少女を助けるために、屋敷に訪れた。少女は心に闇を抱いていた。
それは、単に虫に寄生されていたからではなかった。【青い音楽】

虫師たちの会合(というか飲み会)に参加したキクは、変人の
キワモノばかりの虫師たちが酒に溺れ、愚痴ったり、たかったり
する姿を見て、大人になりたくないと思う。しかし、その会合には
「さんしの虫」を捕まえるという真の目的があった。さんしの虫は
人間の体の毒素を食べるありがたい虫だ。【屋根の上の宴】

岬には、小さなお店があって、近くにはバスが停まる。
他に交通機関がないから、普通はバスで来た人はバスで帰る。
しかし、時に、降りた人よりも乗る人の方が少ないことがある。
岬は「自殺の名所」であった。
お店を営む祖母が亡くなったことから、母子家庭の主人公は
お店をたたむことにする。彼女のおさななじみであるバス運転手は
いわゆる「見える人」(幽霊が)であり、主人公とともに
それとなく自殺者がでないことをそっと願っていた。
【岬でバスを降りたひと】

などを収録した短編集。どこか懐かしい、ファンタジー調の
4ページの作品、「生と死」を見つめた作品が多いことが特徴。
独特の魅力がある。講談社。アフタヌーンKC。
ラベル:漆原友紀
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2008年10月11日

漫画『金田一少年の事件簿 短編集』さとうふみや 天樹征丸 金成陽三郎

名探偵金田一耕助の孫である高校生探偵金田一一(はじめ)の
活躍を描いた短編集。外見からは想像つかない、巧みな観察力と
推理力でを駆使し「ジッチャンの名にかけて」事件の真相を見破り、
犯人を追い詰めていく推理漫画のパイオニア的作品の短編集。全6巻。

殺人事件ばかりが起こるFILE版(通常版全27巻)と異なり、
事件が殺人未遂で解決したり、逮捕者を出さない事件などもあり
それを解決するというストーリー。
レギュラーメンバーであるおさななじみの美雪や、親友刑事剣持、
後輩佐木やFILE版でおなじみのメンバーも登場。世界観は同色。

実は酒癖はものすごく悪い美雪や、卓球の鬼だったはじめの華麗なる
卓球プレー?や、人情味溢れる剣持、佐木の初恋など違った一面も
描かれる。
ほろりとさせる「フィルムの中のアリバイ」などの作品や、
おふざけテイストの強い「殺人レストラン」などの作品も含む。

この短編集において、一のいとこであり二重人格の猫かぶり少女
金田一二三(フミ)も登場する。→顔は一と同じ、髪型だけ異なる。
このフミが主人公になる物語や世界観がぶっ飛んだ
「美少女探偵 金田一フミ」などの超短編も少数だが含まれる。
また、明智警視を主役に据えた物語もある。
(別シリーズである「明智」シリーズと収録作品がかぶるのが難)
さくっと読めることや、FILEシリーズやコナンのように次の巻に
またぐことがないのは大きな利点だと思う。
ラベル:推理漫画 頭脳戦
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2008年08月05日

漫画『ゴージャスアイリン』荒木飛呂彦

16歳の少女は不思議な能力を持った殺し屋だった。
少女アイリンは、おひとよしにして世間知らず、
嘘を解さず、顔が汚れると泣き出す始末のお嬢様。
しかし、その少女がひとたび化粧すると別人になれる。
なぜか抜群のプロポーションとなり、頭までよくなる。
決め台詞は、「私残酷ですわよ」。特殊能力などを描いた作品の
テイストには「ジョジョ」的なものを感じる。
「友情の証」を示し、永遠の友情を誓うことが依頼の条件。
権力者に父を殺された青年は、アイリンに永遠の友情を誓い、
殺人を依頼した。

「魔少年ビーティー」

頭脳明晰、沈着冷静、そして大胆不敵な少年ビーティーは、
良心罪悪感ゼロの少年である。彼が憧れる年上の女性中川さんが
殺人犯として捕まってしまった。
ビーティーはその悪魔的頭脳で事件の真相をあばくのだが……。

「バージニアによろしく」

長期航行中の宇宙船に起こった突如起こった「爆弾予告」。
モニターから送られてくる一方的な予告と、実際に起こる爆破事件。
乗組員である主人公は船長とロボットと共に、この緊急事態に
あたるのだが……。戦慄のSFサイコサスペンス。

「武装ポーカー」 おすすめ作品

舞台は西部劇。そこで起こった珍事件を、巧みな描写表現で魅せる。
お尋ね者同士が、酒場で賭けポーカーに興ずる。二人とも莫大な
懸賞金が賭けられていて、荒くれ者たちは二人の命を狙っている。
現に作中においてもいきなり撃たれそうになるが、二人は咄嗟に
狙撃者を抹殺している。そんな二人は、銃の腕前だけでなく、
トランプの扱いにかけても一流であり、自信も相当のものだ。
白熱した勝負を繰り返す中、自分の手(ポーカーの役)に自信満々の
片方から「拳銃をかけないか?」というとんでもない提案がされる。
前述したように、命を狙う輩が酒場には溢れていて、
会話にも耳をそばだてている。拳銃をうしなった瞬間に命を失う
ことに成りかねない。絶対に負けられない戦いがここにある。
ストーリーもすばらしいが、圧巻はその構成力である。

以上の4作品を収録した「ジョジョ」の荒木飛呂彦短編集。
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2008年06月24日

マンガ『天使の巣』桜沢エリカ

「天使の巣」

恋人ケンの不倫が原因で、彼と別れたキャリアウーマンの
ヒロインは、自宅のベランダで天使を発見。
「疲れているんだ」
と寝ることにしたのだが、天使はなぜかベッドに入ってきた。

朝、めざめた彼女の隣には、夢ではなく天使が寝ていた。
ヒロインは、天使が側にいてくれる猫のように感じて、
日々を送っていたが、そこに不倫相手の女が現われた。
彼女は、ケンがストーカー化したので、ヒロインの家に泊めてくれ
とムチャクチャなことを言い出す。

殺伐とした話しになるかと思わせて、ほっこりした気持ちに
させられる作品。90ページ弱の中編。

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「神様が知っている」

バーに、ゲイのトビオと訪れたハルは、危なっかしい感じの
女の子と出会った。痛々しい感じがする彼女が気になった
ハルの所に彼女がやってくる。

「お茶の時間」

南の島(沖縄と思われる)にやってきたヒロインは、
恋人との未来を信じられずにいた。
抜けるような空と蒼い海を見ても、気分の晴れないヒロイン。
現地のガイドの男に、お茶の葉を渡されて……。

「天の配剤」

合コンが失敗に終わり、
「やはり車がないとダメだ」
と考えていた主人公は、エンジンかけっぱなしのベンツを発見。
何も考えずベンツを盗み、そのままスタート。
ベンツの走りっぷりに感嘆していた彼は、ベンツに女性が
乗っていたことに気付く。
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2008年06月13日

短編集『日替わり矢上ランド』矢上裕

「私はきっとうまくいく!!」

道を歩いていたら、猫の着ぐるみを着た変態っぽい易者から
「コンサートの予約をしに行くと不幸な目に遭い、
しかも立ち直るのに3日間要する」
と告げられた主人公は、意地でも目的を遂げようとするのだが、
次々信じられない出来事が。

「身に覚えのない話」

頭に植木鉢を落とされた男。記憶喪失になるが、
彼に一目惚れした加害者の女性は、妄想を膨らませ、
彼の面倒を見るというドラマティックな展開を思い描く。
危険を察知した男は逃げ出すが、又しても彼の頭に植木鉢が……。

「ウルトラ勘違い」

高校生にもなって、本物のウルトラマンになるのだと
恥ずかしげもなく家族に宣言する徹也。
それもそのはず、徹也は同級生の加納君がウルトラマンとなり、
自分のことを助けてくれた過去があった。
「努力すれば、俺はウルトラマンになれる」
そう信じる徹也だったが……。

「山瀬君消滅!?」

ある日、透明人間から告白された山瀬君。
うーん、声はかわいいけど見た目がわからん。
人の迷惑を考えない天才科学者サクラさんは、
山瀬君を「透明人間」にしてやろうと思いつく。
彼女いわく透明同士であれば、見えるはず……
と言うが、今までの経験から危険を察知した
山瀬君はとんずらこいた。サクラさんは、
いっそのこと……と、恐ろしいことを思いつく。

など前作を超える切れ味鋭い作品全14作収録。

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表紙の画像
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2008年06月04日

短編集『その冒険者キケンにつき』矢上裕

ダンジョンに迷いこんだ二人の女性を救った
凄腕剣士マークには、こんなあだ名があった。

人呼んで、「奇跡の方向音痴」。

洞窟などに迷いこんだ彼は、絶対遭難するという、
ギャグマンガの典型のような奴であり、
二人は一抹の不安を抱えながら彼と行動を共に
するのだが……。
「その冒険者キケンにつき」


ギャグマンガにおいて、遭難しあやしい
キノコを食べるはめに陥ることは、
さして珍しいことではないが、
オチも含めて凝った演出を見せる作品。
「ペケペケタケ」


天才科学者・工学者のサクラさんは、
ポーカーフェイスというかいつも同じ顔で、
倫理観と常識が欠如したこまった人だ。

助手兼人体実験の被験者山瀬君や、
近所の人々ひいては世界中を巻き込んで、
人の迷惑省みずあやしい実験に没頭。
2巻「日替わり矢上ランド」にも登場。

などギャグ満載の矢上裕の短編集。
ファンタジー&SF系漫画。

同著書のおすすめとしては、
「エルフを狩るモノたち」
「住めば都のコスモス荘」(原作阿智太郎)
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2008年04月15日

マンガ『画太郎先生ありがとう』漫☆画太郎

漫画太郎の遺作。注…死んでいません。
表紙、裏面含めてフェイクです。

画太郎が、この短編集を機に
「初心に戻って、まんがを書こう!」と
決意したものです。

迷作、怪作「ババアゾーン」
説明しよう。ババアゾーンとは、
「エロ本が恥ずかしくて買えない」という
チキン高校生のために不思議なババアが登場。

200804151903000.jpg


「肝っ玉を大きくするクスリ」という
北朝鮮なみにうさんくさいクスリを提供。
ババアにクスリを飲むように強要された
高校生はその胡散臭いクスリを飲んだ。
すると……。

という物語。ありっていに言えば、
「笑うせぇるすまん」のパクリである。

もちろん、ハッピーエンドにならない。

「ババアゾーン2」
鬼嫁にいびられる老婆。そこに現れたのは
件のババア。「鬼のように強くなれるお面」を
強制的にかぶせ、かつ注意事項を言い忘れるババア。
その姿は、まさに鬼と呼ぶにふさわしい。
ちなみにババアのシルエットは、「喪黒福造」だ。

他に、ドラゴンボールのパクリネタ、
心温まる?学園物、SF物、自虐ネタなどギャグ満載。

心優しい?画太郎先生による
「バカでも覚える英単語」を収録。
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2008年03月02日

漫画『チクサクコール』うすた京介

うすた京介の短編集。

「もうちょっと右だったらストライク」

審判を養成する「うなれ俺のフエ学園」の校長に
「50年に一人の逸材」と言わしめた村山音人が
やってきた。不自然な会話や、不自然な野球試合が
展開される中、村山音人と学園のエース生側木の
変てこな対決が始まる。意味不明系ギャグマンガ。

「それゆけ未確認飛行物体男」

地球の平和を守るため、白タイツに身を包み戦う
変態「UFOマン」の愛と勇気の物語。
「おれは強いぞ」というハッタリだけが武器という
変なヒーローであり、ピューと吹くジャガーに
通じるものがある作品。でもジャガーよりは薄味。
また、マサルのだばだば動きが生まれた作品でもある。

「男一匹セニョリータ」

夏休み前と言えば「転校」。そう思って、「県立鼻高校」の
前にやってきた革ジャンの男は「磯野カツ○」だった。
あやしげな言動をする磯野は、クラスメイトの中島に恋をする。
浮かれ気味の磯野に死の宣告が。
「あさってから期末テストだ」
しまった。くそ、何でこんな時期に……と苦悩する姿は
バカそのもの。彼は、仕方がないので夜の職員室で勉強する
ことにした。おそらく、ジャンプに載せるのならこの作品が
一番可能性が高そう……というおすすめ作品。

「忍者部隊ゲンバリングボイ」

見た目も中身も不良江戸川頑馬は、好きになったテニス部の
先輩と仲良くなるために転校してきた。
「暴力はきらい」という先輩の言葉を胸に、必死で暴力を
ふるわないように我慢する頑馬だったが、先輩をおとしめる
「事件」が起こる。なぜか、忍者にされた頑馬は暴力を
ふるわずに耐えられるのか?いい話であり、これは
同著「武士沢レシーブ」(ヒーローもの、ギャグ要素少ない、
打ち切りくらって突然終わった)の基となった作品と言えそうだ。
ちなみに、武士沢レシーブはダメダメな作品だ。

他に、6編を含む全10作品の短編集。分厚い。
マサルさん、ジャガーが好きなうすたファンには特におすすめ。
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2008年01月13日

漫画『好きになるひと』高橋しん

「いいひと」、「最終兵器彼女」の作者である高橋しんの短編集。

初期短編集と言いながら、全面的に書き直しをしていたり、
しんさんらしい作品と言える。恋愛とマラソンと駅伝などを
テーマに描かれる人間模様は、「いいひと」をほうふつとさせる。

又、作者は箱根駅伝に出場したこともあるほどのランナーであり、
作品に流れる選手とそれを応援する人や、選手メンタルなどには
真に迫るものがある。

5編を収録していて、私は「TWO HEARTS」、「歩いてゆこう。」と
いう作品が好き。「いいひと」に通じるものがある。
ラベル:高橋しん 短編集
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2007年12月11日

漫画『カメレオンジェイル』井上雄彦 渡辺和彦

その能力は、一国の軍隊の能力に匹敵すると言われる
危険請負人、カメレオンジェイルは、犯罪阻止のプロ。

クラという超能力を発動し、「自らの顔を変える」、
「対象者の性別を変える」という特技を持ち、戦闘能力も
高いが、力に溺れるタイプでなく、正義の心を持つ。
相棒女性シャルの斡旋によって、仕事をこなすことが多い。


「BABYFACE」
 純情で、ウブな顔の下に潜んだ別の顔。
 選択肢はあった。そう、別の顔もできたはずだった。

「JORDANみてーに」
 1年にして、全日本代表に選ばれた鳥海は、いきがかりで
 同じ1年生の2人と組んで、レギュラーメンバーと3オン3で
 対決をすることになる。流川に似た、全くキャラの異なる
 選手が登場。コミカルな内容に仕上がっている。

「楓パープル」
 流川楓が高校のキャプテンとして登場。因縁の相手赤木
 (スラムダンクのゴリではない)と対決し、その類稀なる
 能力で撃破。やはり流川は、モテキャラとして登場w
ラベル:井上雄彦 短編集
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2007年12月05日

漫画『WANTED ウォンテッド』尾田栄一郎

「ワンピース」の尾田栄一郎の名作短編集。
荒削りながら、才能の片鱗を見せる。
主人公達に流れる「心意気」の炎は消えることがない。
作品ごとに作者の談話があり、それも又ファンにとってうれしい。

「ウォンテッド」西部劇

凄腕ガンマン、主人公ギルバードの前に突如現われた幽霊。
彼は、ギルによって殺されてしまった賞金稼ぎ。なぜか、
ギルにだけは見える幽霊によってひと騒動となる。
漂々としたキャラクターたちが魅力的な西部物。

「神から未来のプレゼント」SF、ファンタジー

ドジな神様の失敗によって、大惨事が起こることが決定。
スリ師ブランは、なんでも書いた通りになるという
「神様の手帳」の運命を変えることができるのか?

「一鬼夜行」鬼

師匠を探すため旅を続ける坊主愚公。村人を恐怖で支配する鬼に、
恐れ逃げ腰の愚公だったが、あることから闘志を燃え上がらせる。

「モンスターズ」竜

侍剣士リューマは、ある町にたどり着く。この町は、かつて
ドラゴンの襲撃によって壊滅した町だったが、復興を果たしていた。
兵の魂(つわもののこころ)を持つというキングとの対戦を
熱望するリューマ。だがその消息はつかめぬまま。紆余曲折があり、
ふたたびドラゴンの襲撃を受ける。リューマの心意気と、
セリフが光るイチオシ作品。リューマは、ワンピース47巻で登場。

「ロマンスドーン」海賊

ワンピースの原型になった作品。海賊のじいちゃんの影響でルフィは海賊を志す。人間離れした妖術使い「六角のピエール」に対して、
ゴム人間ルフィが正義の鉄槌を打ち下ろす。愉快、痛快。
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すべての道は漫画道に通じる
漫画を読みながら
戦争はできない
漫画& 漫画と共に生きる
わが漫画ライフに
いっぺんの悔いなし!

【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
 やっています。
 漫画以外だと
 生駒里奈さんと
 松井秀喜さんと
 ずんの飯尾さん、
 本と犬と猫、
 音楽鑑賞と昼寝、お笑い、
 風呂と温泉、旅行、
 本屋が好きです。
 
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
 でした。