2013年04月21日

漫画『どろろ』手塚治虫

すべては、一人の男の欲望から始まった。
醍醐景光は、自らの天下取りの野望を叶えるために、
生まれたばかりの息子の身体を
48体の鬼(妖怪)たちに差し出した。

鬼たちはそのあさましい願いを聞き入れた。
そしてあかごは醍醐よって捨てられた。
捨てられたあかごは、医者によって拾われ、
「百鬼丸」と名づけられ
テレパシーによって自らの考えや想いを伝えてきた。
鬼をもってしてもあかごが生きる意志までは奪えなかった。

医者は百鬼丸に義足や義手をつくり、
せめて風貌だけでも人間らしくしてやり、
又、百鬼丸は血のにじむような努力の末
常人並みの運動ができるまでにたくましく成長した。
しかし、彼らの身の回りで
たびたび奇怪な現象が起こるようになった。
百鬼丸に吸い寄せられるように妖怪変化どもが現われ、
安心した生活をおくれなくなってしまった。

元凶は自分にある。百鬼丸は、旅に出ることにした。
自らの身体を付け狙う48の妖怪(鬼)が彼に襲い掛かる。
百鬼丸は、自分の身体を奪った妖怪を倒すごとに
腕や目といった身体を取り戻すことができ
本来の自分に近づいていくことができる。

ある日、百鬼丸は大人たちに袋叩きされているこどもの
「どろろ」と出会った。
盗みを繰り返し、全く反省の色を見せないどろろは、
疫病神とののしられ、彼らの手によって殺されそうだった。
百鬼丸は、なりゆきでどろろを助けることになり、
どろろは百鬼丸にくっついてくるようになる。
百鬼丸は、当初どろろを厄介に感じ煙に巻こうとしていたが
途中から新たな目的が生まれ、
自らの意思でどろろと行動を共にするようになる。

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不幸な生い立ちと、つらい運命を背負った二人は
妖怪や妖怪のような人間たちと戦いながら旅を続ける。
百鬼丸だけでなくどろろにも隠している秘密があった。

スピード感溢れる、手塚マンガでも人気の高い作品。
妖怪の造詣や、ストーリーのおもしろさは流石の一言。

圧倒的な強さとカリスマ性を持つ百鬼丸と、
コミカルでガッツ溢れるどろろの名コンビの活躍から
目が離せないおすすめマンガである。

秋田文庫 全3巻。 ☆☆☆☆★
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2013年01月01日

漫画『ネオ・ファウスト』手塚治虫

悪魔との契約によって「若さ」を手に入れた一ノ関は、
新しい人生を歩き出す。
しかし運命のいたずらか?
悪魔に魂を捧げた罰か「自分」と出会い……

〜あらすじ〜

1970年、日大闘争、東大紛争の影響で
NG大学にも学園闘争が巻き起こる
しかし、真理の探究50年の大教授一ノ関は、
象牙の塔よろしくどこ吹く風。研究に余念がない。
その近辺では、学園闘争に目覚めてしまった女子大生まり子、
まり子を心配する刑事の兄、まり子の恋人垣根らによる
人間ドラマが展開されていた。

きな臭い風潮の中で発見される変死体と、
次々と巻き起こる怪現象。
それは人知の及ばないものの仕業なのか?

そして、一ノ関の前についに姿を現した女悪魔メフィスト。
一ノ関をたぶらかすことに失敗するも、
一ノ関と契約を交わし、一ノ関はかつての若さを手に入れる。

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だが一ノ関は若さと代償に記憶をなくしてしまう。
守銭奴だが一代で財を築いた坂根第造と出会い、
一ノ関は第一と名乗るようになり下働きをはじめた。
メフィストの力添えも合って、徐々に頭角を現していく第一は、
まり子と恋仲に落ちる。
だがまり子は、学園闘争にも顔を出し、
また刑事である兄を裏切っているという後悔で常に揺れていた。

メフィストは一ノ関を好きになり、第一に力を貸す傍らで、
ジェラシーを起こし時に第一を誘惑し、第一に迫る。
第一は、大切な人間の死に立ち会ったことで「生物を創造する」
という大それた野望を抱くようになる。
そしてメフィストを利用し成り上がっていくのだが、
半面純粋な面も持ち合わせていることが言動からうかがえる。
(まぁ基本的にエゴイストなのだが)

エロチックな描写が多いことも特徴だが、
学園闘争の殺伐とした感じや
恋愛感情を絡めた生臭い人間ドラマがおもしろい。
また、クローン技術やホムンクルス(≒人工生命体)の生成
などに言及した意欲作でもある。
(21年前の作品なので、クローン技術はカエルまで成功例あり)

評論家が「手塚さんあんたの時代は終わった」という
作中の自虐ネタがほろ苦い。
休載した数ヵ月後に手塚さんは亡くなっている。
よって「火の鳥」などのように残念ながら未完の作品。
でも読み応え十分。

朝日新聞社。約400ページ。
ラベル:手塚治虫
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2012年12月05日

漫画『ブルンガ1世』手塚治虫

悪魔が連れてきた不思議な生物ブルンガ。
託された人間の望む生物になるというこの生き物によって
巻き起こる一連の騒動とマイノリティとして生まれた
ある種族の生き物の悲運と人間の持つエゴを描く。

〜あらすじ〜

夜中に試験勉強をしていたジロ。
勝手に家に入ってきた関西弁のあやしげなじいさんに
得体のしれない不思議な生物ブルンガを託される。
自らを悪魔と名乗るそのじいさんは不思議な力を見せ、
このブルンガを育ててほしいと託す。
ちなみにブルンガは育てた者の望む形になるという。
しかし、ブルンガは卵の状態でありながら勝手に家を抜け
夜の街に飛び出す。
ブルンガは人を襲うがすんでの所で事なきを得る。
被害者の男片桐太郎はジロと共に廃屋にやってきた。
片桐はかつてこの廃屋に住んでいたおぼっちゃんだったが
幼少期に誘拐され、アメリカに放り出され孤児となった。
ゴロツキとなり、強盗団のリーダーとなり捕まるが脱獄し
日本に帰ってきたものの両親は既に亡くなっていた。
そのため社会、特に悪人に復讐しようという強い想いを
持っていた。ジロはかわいらしい友達のような生き物を、
太郎は強くどんな悪人を容赦なくやっつけてしまう生き物を
ブルンガに望んだ。

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生まれてきたブルンガは一見かわいらしい生き物だったが
ひとたび本気を出すと圧倒的な戦闘能力を有する怪物だった。
言葉を解し、意思疎通をなんなくこなすが、
動物たちからは仲間と認められず迫害され、
しかも自分以外に種の存在しないマイノリティのこの生物は
いつも寂しい想いを抱えて生きていた。
太郎はブルンガを利用して、大きな事件を引き起こす。
ジロは太郎と決別し、ブルンガが暴れないように育てることに。

しかし、アメリカに訪れた悪魔はブルンガのつがいである
ブルンゴを殺人狂のガノモスに預けた。
人類を滅亡させたいと考えている悪魔の思惑通り
ブルンゴを使って次々と悪事を働くガノモス。
子供であろうと情け容赦なく殺してまわる悪行をとめるため
ブルンガは対決を挑むのだった。

秋田文庫 全1巻
ラベル:手塚治虫
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2012年11月07日

漫画『ばるぼら』手塚治虫

流行作家でありながら異常性欲者でもある美倉洋介は
新宿の雑踏にたたずむフーテンのアル中バルボラと出会う。
ノラネコにようにきまぐれで手癖が悪く飲んだくれ…
そんな社会不適格者のバルボラを蔑みながら
なぜか住居に招いてしまう美倉。

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流行作家であった美倉は有力な政治家や出版社の社長の思惑から
娘の縁談を持ちかけられるが、うまくこれを拒み続ける。
魔女的なバルボラの不思議な魔力と、
自身の持つ異常性から次々と厄介な出来事に巻き込まれる
美倉だったが、いつしか自分の持つ芸術への創作意欲が
バルボラによって強くかきたてられることに気付く。
バルボラの母やバルボラのバックに存在する
オカルトじみた不気味な組織が見え隠れする中、
美倉はバルボラとの結婚を決意する。
しかしそこには多くの危険と代償を払う可能性を
はらんでいたのだった…。
ラベル:手塚治虫
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2012年10月18日

漫画『夜よさよなら』手塚治虫

【夜よさよなら】

崖の上から落ちてた少年タブロを助けたのは、
サボテンの花だった。
一命をとりとめたタブロは、超能力を有するサボテン
ノーチェスと会話を楽しむようになり、
愛情に似たものを抱くようになる。

タブロはメキシコから訪日。
だがイジメに遭い心が折れそうになる。
そんなタブロを心づけようとノーチェスが苦労の末
タブロの元に現われるという感動的な擬人化作品。

【ウオビット】

雪山に潜む狼男(人狼)を退治せんと現れた
謎の男ロックの活躍を描いた冒険活劇物。
手塚作品には「バンパイヤ」という作品があるが、
バンパイヤでは悪役だったロックが、
善側のキャラに回ったという手法は興味深い。
そして、ロック自身の挙措から何となく秘密を
感じる点などもこの物語の魅力といえそうだ。


【聖なる広場の物語】

鳥を擬人化させて描かれた「科学への警鐘」的物語。
正義の味方と自称する巨大な鳥ゴーズは、
森の小鳥たちを恐怖政治で支配。
ゴーズに負けず劣らず巨大なガバ・ガバから小鳥たちを守る!
と意気込むが、その姿を危険視する者も。
大きな身体を有する巨大な鳥二匹から連想されるのは、
アメリカとソ連そのものであり、
小鳥たちは力なき者を見立てている。
二匹がより強大な力を得ようとあやしげな
「聖なる広場」に出かける姿は、
軍備拡張と権力志向をほうふつとさせる。
そして、暴走した力の向かう末路は破滅のみ。
家族を守るために立ち上がった小鳥のヒワが見た真実とは?

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【ザムザ復活】

科学の発展に伴って人間を動物や虫に変える
メタモルフォーゼが可能になった世界で巻き起こる悲劇。
悪を裁く側の人間が悪だとしたら、
人の心を持たぬケダモノだったら
そこには単なる一方的で残酷な仕打ちしか生まれない。
カフカの「変身」をモチーフにしたと思われる物語は、
理不尽な理由からおぞましい虫に変態させられた
主人公ザムザの悲劇といきものの尊厳と復活を描く。

など全10編を収録した短編集。
人と繋がっていく、植物、ロボット動物、悪魔などを
描いた作品が描かれる。
ヒューマニズム溢れる作品、
残酷な題材や世界滅亡ものなども収録。
主人公たちが、いろんな理不尽に対して戦う姿を
描いた手塚作品らしい短編集である。

講談社漫画文庫。


ラベル:手塚治虫
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2012年07月26日

漫画『罪と罰』手塚治虫

【足伏が原】

江戸の足伏が原は狐や追いはぎが出るさみしい野原。
この治安の悪い荒れ地を須田紋左は開拓することに。
だが紋左を目の仇する柳生や
追いはぎによって利益をあげている黒主屋らの人災や
次々と巻き起こる天災によって苦戦を強いられることに。
しかし紋左の不屈の闘志は尽きることなく
徐々に人々の心を捉え、開拓がなされていく。
この一連の物語をコミカルに描いた開拓史である。

【化石島】

人の形をした不思議な岩が所々にある化石島にやってきた
三人組の男女は次々と奇想天外な夢を見ることに。
情景や登場人物や人外のもの、時代は次々と変わり、
最終的に人口が爆発した未来の世界を映しだす。
新しい可能性を見出そうと海でも生きられる人間
「人魚」を息子から生成した赤壁邸の博士の過ちから
新たな騒動が起こる。

【罪と罰】

貧しさに苦しむラスコリーニコフは
強欲な金貸しの老婆を殺し、金貨を得るが
その罪の意識にさいなまれることに。
貧しさから苦しい想いをしながら生きる人々の姿を
描いた名作小説を漫画化。

小学館
 
ラベル:手塚治虫
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2012年03月04日

漫画『海のトリトン』手塚治虫

人魚族の生き残りのトリトンが
海の支配者にしてトリトン一族の滅亡と
地上侵略を目論むポセイドンとその一味と対決。
ポセイドンが発生させる地震、津波などの天災や
人間が引き起こす人災に苦しめられながら
種の存亡をかけてトリトンは困難に立ち向かう。
また彼の同種である人魚のピピ子やイルカ、
彼を育ててくれた兄和也ら人間の助けを借りながら
金色のイルカルカ―に乗って大海原に旅立つ。

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〜あらすじ〜

海辺の村に住む和也は決して近寄ってはいけないと
言われる猪の首の岬の下であかんぼうを発見。
和也は家に連れ帰るが、
その直後大きな津波によって父を亡くしてしまう。
津波を憎む和也は祖母からかつてトリトンという名の
不思議な青年と恋仲になったことを明かされる。
トリトン一族は天敵であるポセイドンと長きにわたり
死闘を演じていた。

結局トリトンはポセイドンとの対決に敗れ、
祖母は悲しみにくれるのだった。
あかんぼうはトリトン一族の再来であり、
ポセイドン一味からの地震や津波などの自然災害を
受ける大きな危険をはらんでいる。
だからあかんぼうは手放すようにと諭されるが和也は
この海辺の町を離れ母と一緒に
このあかんぼうを育てることを決意する。
トリトンと名付けられたこどもは、
いっぺんに大きくなるという変態的成長を遂げ、
水中ではまさに水を得た魚のようにパワーアップ。
トリトンは変人丹下全善に見込まれ(てしまい)、
危険極まりない特訓を海の中で叩き込まれる。
一方和也は、自分をだました先輩への恨みから
事件を起こしてしまい、不気味な船長が支配する
貨物船無骨丸に乗ることになり、
トリトンと母の前から姿を消すことに。
少年に成長したトリトンは、自分の命を狙う
ポセイドン一族の存在を知り、自分の一族を
滅ぼそうとするポセイドンに対して強い憎しみを
覚えるようになる。また、人間と密通している
ポセイドンは人間を滅ぼそうと企てている。

物語は冒険活劇が主であるが、
自然破壊や差別、家族や仲間への愛、
敵でありながら情が湧いてしまうことへの
言葉にできない自己矛盾、生まれてきた意味など
実は多くの深いテーマが隠されている。

秋田文庫 全3巻


海のトリトン (1) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka) [文庫] / 手塚 治虫 (著); 秋田書店 (刊)
ラベル:手塚治虫
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2012年02月26日

漫画『ドン・ドラキュラ』手塚治虫

ルーマニアのトランシルヴァニアからはるばる
日本にやってきたドラキュラとその娘チョコラ。
特に処女の生血に目がないドラキュラ伯爵は
お屋敷に住みマントをひるがえし
さっそうと暮らすが苦手なものも多い。
太陽の光に浴びると灰になるので
日中は棺桶に入り夜を待つ。
コウモリに変態でき、闇夜を華麗に舞う。
水やにんにく、十字架が大の苦手。
また心臓に杭を刺されると死んでしまうので
(まぁ人間もたいがい死んでしまうが)大嫌い。

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ドラキュラ伯爵は夜間中学校に通う愛娘チョコラと
召使いであるイゴールと共に現代日本で生活。
イボ痔のため、ドラキュラを天敵としている
ヘルシング教授は伯爵を追って
チョコラの中学校にやってきた。

彼らが遭遇する怪奇現象や怪物、
吸血鬼と揶揄される詐欺集団などとの対決や
見事に日本の生活に順応している
彼らの生活をコミカルに描いている。
ホラー漫画というよりはハートフルコメディー。
ラベル:手塚治虫
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2011年04月30日

マンガ『MW ムウ』手塚治虫

毒ガス「ムウ」により運命を変えられた賀来と結城。
狂気に駆られ、ムウを使用しようとする結城と
阻止せんとする賀来の壮絶な戦いがはじまる。

15年前。
ある島で殺人兵器として開発された毒ガスにより
島民や島にやってきていた者たち数百人が全滅。
たまたま難を逃れられた不良少年賀来と
歌舞伎役者の子供である結城は地獄を見る。
また結城は死にはしなかったものの
ムウの影響によって善悪やモラルが崩壊した。
これだけの大事件でありながら
日本と某国の陰謀により隠蔽され事件は薮の中へ。
島民は関係者によって移住、その後の定住などが
巧妙になされ、ごく一部の関係者を除いて
その惨事を知る者はなかった。

そして15年の歳月が流れた。
賀来は神父となり、
結城は銀行員としてエリートコースを驀進中。
しかし2人には大きな秘密があった。
同性愛者として関係を持ち、
現在なおその関係が続いていること。
そして、現在世間を賑わす誘拐殺人事件の犯人は
結城であること。
結城は告白という形で神父の賀来の下に訪れ
賀来をたびたび苦しめる。
賀来は職業上の立場から、犯罪を告白できず
苦悩の日々を送ることに…
結城はそんな賀来をあざわらうかのように
次々と犯罪を繰り返す。



結城は銀行の上司である男と政治家として
強い発言権を持つ中田栄角が親しいことに
不審を抱いていた。結城は数々の犯罪を起こし、
資金を得ながら中田に近づいていく。
そして徐々にムウ事件の真相に近づいていく。
当初、地獄の人災を引き起こした関係者への
復讐のために行われていたかに思われたが
結城がムウに執着するのは無差別殺人目的だった。
賀来は自分と関係する人々のしがらみの中で
何とか結城の暴走を止めようとするのだが…。
人の業と同性愛を絡めて描かれた問題作。
息つく展開とラストが印象的。

小学館文庫 全2巻


MW(ムウ) (1) (小学館文庫) [文庫] / 手塚 治虫 (著); 小学館 (刊)
ラベル:手塚治虫
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2010年11月18日

漫画『双子の騎士』手塚治虫

リボンの騎士ことサファイアが王女になった。

『リボンの騎士』

http://manga0001.seesaa.net/article/139095825.html

そして、双子(双生児)を産んだことから
王位継承問題が発生。
兄のデージィ王子と妹のビオレッタ姫。
瓜二つの顔を持つ国が誇る掌中の珠。
国内ではどちらが王位を継ぐかで争いが絶えない。
前作の騒動の原因をつくった天使のチンクが登場し
王子が王位についた方がよいという結果が出た。
しかしビオレッタ姫を王位につけたかった
ダリヤ大臣と公爵夫人は納得がいかず
恐ろしい企てを起こす。
まだ赤ん坊のデージィ王子をさらい、
森に捨ててしまったのだ。

王子がいなくなった王国では、この危機を
ビオレッタ姫に王子と王女の二役を負わせる
ことで混乱を回避。
国民には王子が無事帰ったのだと説明した。

かくして、母サファイア同様に
ビオレッタ姫は男として振る舞うという
過酷な運命を背負わされる。
姫は王子として剣の修業に明け暮れたり、
姫として生活をしたりと大忙し。
一方、森に置き去りにされたデージィ王子は
心やさしい小鹿のパピによってすくすくと成長。
自分の身分も知らずに。

歳月が流れ、ダリヤと公爵の悪巧みによって
サファイアたちは囚われの身に。
成長したビオレッタ、そしてデージィは国の平和を
取り戻すためにそれぞれの存在を知らないまま
運命の糸に操られるように再会を果たすのだが…。
ラベル:手塚治虫
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2010年11月03日

漫画『ルードヴィヒ・B』手塚治虫 漫画『ルードヴィヒ・B』手塚治虫

音楽家ヴェートーベンと
逆恨みから彼をつけ狙う貴族フランツとの生涯を描く。

時は1700年代後半。
クロイツシュタイン公爵の息子が難産の末産まれる。
公爵が飼っていた恩知らずの孔雀ルードウィヒが
奥方の耳元でグギャアと叫んだことが原因で
後にフランツと名付けられたその子は
母の忘れ形見となった。
奥方を失った公爵はルードウィヒを憎み狂い、
息子にもルードウィヒは不倶戴天の敵だと教え込む。
勘違いしたフランツは、ルードウィヒと名のつく
人間・動物を一方的に呪い尽くす。

その後、貴族の横暴にへきえきしていた
飲んだくれの宮廷楽師ヨハン・ヴェートーベンに
息子が誕生。あの有名なヴェートーベンである。
幼少時から、貴族の言いなりにならない実力を
つけさせようと英才教育を施されたヴェートーベンは
その高い才能を開花させ、演奏会での公演は
新聞にも取り上げられるほど。
しかし、これがフランツの目にとまり、
ヴェートーベンはフランツに耳を殴打されてしまう。



まさに外道!
これによってヴェートーベンは難聴に苦しむことに。
しかし努力の甲斐があり、当時最高の音楽家として
名声を馳せていたモーツァルトに弟子入りする
チャンスを得る。
一方フランツは、母を侮辱した少年を後ろから
刃物で刺すという卑怯な行為をしたことで
公爵家から追放されてしまう。

モーツァルトやハイドンとの出会いや、
気難しい彼に気にいられた貴族ワルトシュタイン
(彼は貴族ながら因習に捉われない考えの持ち主で
あり、ヴェートーベンの唯一無二の親友である)
との交流。
そして身分違いの恋。
偉大な作曲家の人間臭い一面が色づけされ、
読者を飽きさせない。



フランス革命によって貴族中心の君主制から
人民中心の共和制へと新風が巻き込んだ
ヨーロッパの激動の時代を生きたヴェートーベンの
波瀾万丈の物語を描いた傑作音楽漫画。
作者逝去により未完ながらけだし名作と言えよう。

☆☆☆☆ 潮出版社
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2010年05月03日

漫画【ブッダ】手塚治虫

シッダルタの生涯をユーモラスに厳かに描いた
一代叙情詩。
圧倒的に存在する階級制度と無慈悲なまでに断行
される差別。弱肉強食の自然の掟。
ひとつの大きなテーマである「死」。
そして、貫かれる「愛」。
生きとし生ける者すべてに向けられるべき
命の尊さをときにコミカルに、時に残酷に描く。
たくさんの殺戮とたくさんの悲劇によって
巻き起こされる人間ドラマと「悟り」。
【生き物すべてが密接に繋がっている】
【人はどのように生きるべきなのか】
を語りかける不朽の名作。





3500年前のインド。
バラモン(僧、神官)を最高位として形成される
揺るがない絶対的カースト(階級制度)。
奴隷以下として蔑まれ、
人間扱いされぬ身分の子タッタ。
自分の命は獣と変わらない
命の尊さはケダモノだろうと人間だろうと同じ
と悟ったタッタは、
哺乳類や鳥、蛇などと心(魂)を通わせ、
動物に魂を乗り移らせる超人的能力を持つ。

ある日、奴隷の身分であるチャプラが運んでいた
布を盗んだことでタッタとチャプラは知り合う。
母親が家畜のように売られてしまう現状を嘆き、
階級制度に疑問を投げかけるチャプラに同情した
タッタは、チャプラと行動を共にすることに。

また、世に名声を轟かせているアシタ聖者
(ただの水をコーラに変える(本当はワイン)
神通力を持つと噂されるほどの聖人)
の弟子であるバラモンのナラダッタも
「世界を変えるかもしれない存在」
というアシタの予言によって
タッタに会いに来た。

そしてこのままでは母親が売られてしまうと、
4人で旅に出かける。
タッタのすばらしさに感服するナラダッタや、
奴隷という身分ではろくな想いをせず、
母親に恩返しもできないとチャプラは
気づかされる出来事が起こる。

シャカ一族などの侵略目的で進軍する
大国コ―サラの将軍ブダイを助けたチャプラ。
自らの身分を隠し大きなチャンスを掴みとる。
血を吐くような努力によって出世を果たすが、
野心に燃える乱暴者の最強戦士バンダカや
新たに生まれた身分違いの恋により苦悩する。
結局チャプラは奴隷という身分があだとなる。

そして役を果たすために、結果的に
アシタの怒りを買ったナラダッタ。
その報いを受け…。

いつだって理不尽な想いを強いられるのは弱者。
大切なものを踏みにじられ、いわれのない
差別を受けるのは社会的弱者。心やさしき者…。
大切なものを奪っていく侵略者たち…。
絶対にコ―サラに仕返しをしてやる。
という想いを胸にタッタは成人した。

同じ頃小国シャカ一族に奇跡が起こっていた。
本来コ―サラにあっさり侵略されるはずだった
シャカ国だったが、イナゴの大群などに
よって疲弊した軍はその侵略の手を弱めた。
そして、女王は受胎している状態で、
自分の脇に6つのキバを持つ高貴なゾウが
入っていくという吉兆を知らせる夢を見た。
きっと産まれてくる子は世界を変えるような
子供に違いない。そして確かに侵略を退け、
吉兆は起こっていたのだ。
「シッダルタ」と名付けられたその子に大きな
期待を寄せていたのは両親だけではなかった。
タッタも差別と理不尽に塗れた世界を変えて
くれる存在としてシッダルタに期待していた。

しかし、成長したシッダルタは病弱だった。
形だけで実のないバラモンの戯言や幻想、
そして身分制度に疑問を抱くシッダルタ。
タッタとの出会いや、真の聖人などに出会い
「悟り」を開いたシッダルタはブッダ
(開いた人)と言う名を梵天より賜る。

多くの葛藤や試練を受けながら仏門の世界に入り
人々の精神世界を救うという普遍のテーマに
取り組む。自分の教えを聴く者は動物だろうと
人間だろうと構わない。



彼のわかりやすい教えは、争いが絶えず、
憎しみが蔓延した世界に暮らす
すさんだ者たちの心を捉えていく。
(もちろん全員が全員救われるわけではない)


【動物に命の尊さを教えられることも】

いつしか巨大勢力となったブッダ一向。
中にはブッダを利用し、自分がのしあがる為に
利用しようと目論む輩も現れる。

預言者アッサジに代表されるオリジナルキャラ
悪魔に魅入られたアマンダに代表される
実在する人物なども入り乱れたストーリー。
ブッダ(仏陀)の自伝・伝記というよりも、
手塚先生が語るように「仏典」と異なる箇所も多く
手塚カラーの強い創作モノである。

10年以上に及ぶ大作であり
「火の鳥」と似たテーマを持つ。
管理人的には、長編「火の鳥」と位置付ける。
時代考証を一部無視し、わかりやすい横文字
が使われたり、冗談のようなセリフも登場。
ブラックジャックや写楽を模したアッサジ
などを筆頭に手塚作品キャラクターも数多く登場。
「うる星やつら」の錯乱坊(チェリー)が
登場したりと遊び心も満載である。
また、今回は講談社手塚治虫漫画全集全14巻を
読んで描いた。おすすめ度合い ☆☆☆☆★

ブッダ(1) (手塚治虫漫画全集)

ブッダ(1) (手塚治虫漫画全集)

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1983/04/12
  • メディア: コミック



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2010年04月14日

マンガ『ふしぎな少年』手塚治虫

四次元の世界に迷い込んだ少年サブタンは
時間を止められるという能力を手に入れた。
「時間よ、とまれ!」というセリフによって
サブタン以外の人間はとまり、大事故や
人的事故を未然に防ぐことに成功する。
また「時間よとまれ!」のセリフは大流行。
ドラマをはじめとした創作モノで多々登場する。

「神隠し」に端を発し、
「時を支配する」という絶対的な超能力を
身に付けたサブタン。事故を未然に防いだり、
誤って居眠り中に核爆弾を発車させた
アメリカ大統領の尻拭いをしてやったりと大活躍。
(実に冒険的な案件である)

しかし、ふしぎな少年サブタンは注目を浴び、
命の危険が迫る。物語中では、タイムマシンが
開発され、そのいざこざに巻き込まれたり、
野球場で突然消えたボールの謎エピソードが
語られたりと新世界「4次元」の存在を描く。

知的生命体も存在する4次元の世界。
「メビウスの輪」は存在するのか?

SFマンガということで、論争点は多そうだ。
時をとめた状態でサブタンは生活をしているが
その間は時間をとらない説が採用されている。
(鳥山明の「ドクタースランプ」では年をとる)
ちなみに、空気は動かず、浮力は発生しない。
サブタンが活動すると顔や服は汚れるなどが
採用されている。

人助けをしながら、状況証拠によってときに
犯人として捕えられてしまったりと災難にも
遭うがそれでも善を貫こうとする姿勢が立派。
冒険活劇的要素が強く、
アトム的な主人公の活躍を描く。

小学館文庫。

ふしぎな少年 (小学館文庫)

ふしぎな少年 (小学館文庫)

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1998/08
  • メディア: 文庫



ラベル:手塚治虫
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2010年03月31日

漫画『きりひと讃歌』手塚治虫

人を犬のような姿に変える奇病「モンモウ病」に
よって翻弄される人々を医学界の醜聞を絡めて
描いた問題作。

M大医学部の附属病院は、日本が世界に誇る
近代医療設備を有し、世界からも患者が押し寄せる。

モンモウ病患者を観るのは大名行列を巻き起こす
竜ヶ浦内科医長。独善的で傲慢。固定観念に縛られ
名誉欲の塊。現在モンモウ病に対する効果的な手段
はなく、ほどなく患者は死を迎えるような状態だ。
竜ヶ浦はモンモウ病を伝染病と考え、そのことを
証明することに躍起。彼は日本医師会の会長に
なるために、モンモウ病に関しての研究を発表し、
自分を猛アピールしたいのである。

竜ヶ浦の部下であり文字通り彼の手足のように
使われる存在である医師の小山内と占部は、
この奇病の謎を究明しようとしていた。

竜ヶ浦の命令によって
小山内はフィアンセがいるのに僻地の偏狭な村に、
占部はアフリカに赴くことに。
そこには、野望に燃える竜ヶ浦の陰謀があった。
小山内は村娘である「たづ」と半ば強引に婚約
させられる。
不気味で閉鎖的な村で、監視され、監禁される。
閉塞感を感じていた小山内は、モンモウ病に発症。
「先祖返り」を起こすかのように生肉を食べだす
小山内は、この恐ろしい病気に脅えながら生きる
はめに。唯一の救いは彼を外見で判断しないたづ。
彼は、いつしかたづを大切に思っていたが
悲劇が訪れる。

一方、占部はモンモウ病に似た症例が確認された
アフリカにやってきた。症例を説明されながら
白人優位の圧倒的差別が罷り通る社会や物言いに
腹を立てながら説明を聞く占部。
この病気は、白人にもかかるのではないか?
人種など関係なく、発症するのでは?

陰謀によって、異国の地にやってきた小山内は、
悪魔的享楽を貪る大富豪「万」に囚われていた。
貧困にあえぎ、人間扱いを受けず、
幼き日に医者に親を見捨てられた万は
社会の仕返しとばかりに人間を蔑み、
いじめ抜くことをいきがいにしていた。

偏見と差別、人間の「業」、残酷で不当なまでに
まかり通っている社会に一石を投じる。
主人公小山内は桐人(キリト)であり、
挿絵で表現されたり、引用で出てくるように
過酷な運命を強いられる「キリスト」がモチーフ。
(幼いキリストとも捉えられる)

登場人物の大半が、ひどい目に遭うという
過酷なストーリー。医者のモラルの崩壊、
人の命よりも名誉を選ぶ竜ヶ浦。そして、
「白い巨塔」的な医療の世界の矛盾と皮肉を
交えて描いた問題作。

人の顔をかぶった獣的表現があるが、
獣よりも性質の悪い人間の邪悪な部分をガンガン
描いているので、結構読むのはしんどい。
内容自体は優れているんだけど。
小学館文庫 全3巻。

きりひと讃歌 (1) (小学館文庫)

きりひと讃歌 (1) (小学館文庫)

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1994/11
  • メディア: 文庫



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2010年03月22日

漫画『百物語』手塚治虫

家老の謀反の手助けをした咎で切腹を言い渡された
さえない人生を歩んできた一塁半里。
悪魔(魔女)のスダマに魂を売ることを条件に
人生を満足にすごすこと、天下一の美女を得ること、
一国一城の主になることを願う。
スダマはこの条件をのみ、
一塁半里を立派な姿に変身させる。
半里は不破臼人と名を変え、
さっそく天下一の美女を所望するのだが、
よりによって九尾の妖怪玉藻前を嫁にしたい
と言い出し、恐山に行くことに。



家に残してきた愛娘への想いなど浮世の
しがらみに悩む半里だったが、
新しい人生を歩みはじめる。
いつしか努力することを覚えた臼人は
徐々に頭角を現し出世していくのだが、
仕えることになった小国の殿は折角の資金を
自らのぜいたくにしか使わないので
臼人と領民の不満は募るばかり。
いっちょ謀反を企てるか!と半里は立ち上がる。

いつしか苦楽を共にしてきた臼人とスダマは
強い絆で結ばれ愛情を抱くように。
臼人のすべての願いが叶うとき、
その魂はスダマのものになる。
そのときスダマがとった行動とは?
数々の妖怪が登場し、人の欲望を的確に描く。
テイストは「火の鳥」+「どろろ」。良作。



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2010年01月23日

漫画『リボンの騎士』手塚治虫

天使のいたずらで、男の魂と女の魂両方を

持ってしまったサファイア王女の恋愛と闘いを

描いた恋と冒険の物語。50年代初頭に描かれ

優れたエピソードが多く、多くの手法がその後

の漫画にも踏襲されている名作漫画。


天使チンクのいたずら(勘違い)によって

生まれてくる女の子は、男女両方の魂を飲む。

それがよりにもよって、シルバーランド王国の

王女の赤ん坊だったからさぁ大変。

シルバーランドの王様になれるのは女性だけ

なのだが『ズーズー弁』をしゃべる博士のせいで

国中に『王子』が生まれたと誤解されてしまう。

(王〜ずさま〜と叫んだので、

 『王女』ではなく『王子』と誤解。奇抜w!)


王位を目論み、ゲジゲジ大公と忌み嫌われる

ジュラルミンは本当に生まれたのが王子なのか

と疑問を抱く。

もし、生まれてきたのが王女ならば、

自分の息子が王子となれる!と野望を持っていた。


王女サファイアは、王子として育てられ

本当は王女であることを一部の者しか知らない

門外不出の秘密だ。そして15年の歳月が流れた。


表向きは王子であるサファイアは、花や小鳥を

愛し、ドレスを着るのが大好きな心優しい少女に

成長していた。剣の腕前は一級品だ。


未だに息子を王子にしたいと目論む

ジュラルミンは、ずる賢いナイロンらと共に

サファイア失脚を目論んでいた。

また、天使チンクはサファイアに入ってしまった

女の心を回収するために地上に現れた。


そしてシルバーランドに現れた隣国の

フランツ・チャーミングに恋をしたサファイアは

亜麻色の髪の乙女に変装してダンスを踊る。


恋におちた二人だったが、ジュラルミンや

ナイロンらの謀略や

後に登場する魔女や美と愛の神ビーナスらの

企みや妨害に遭い、想いを遂げられない。


サポート要員としては天使のチンクや、

海賊として登場する魅力的なブラッド

(後に名作漫画として有名なブラックジャック

 になんとなく似ているキャラ)らが

配置されていて、物語に花を添える。


サファイアやフランツのために

己の命を惜しまずに闘うキャラクターたちや、

恋愛感情ゆえに足を引っ張る邪魔者や、

自分のこどものためになると盲心的に動く親

(その実、そのこどもたちはホント迷惑そうだ)

など、いろんな形の愛が描かれている。

手塚作品の長所であるテンポの早い展開。

エンターテイメント要素も多いおすすめの作品。

☆☆☆☆。講談社漫画文庫全2巻

リボンの騎士 (1) (講談社漫画文庫)

リボンの騎士 (1) (講談社漫画文庫)

  • 作者: 手塚 治虫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 文庫



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2009年03月25日

漫画『ノーマン』手塚治虫

5億年前の月を舞台に超能力少年らは凶悪宇宙人と宇宙戦争。

1968年。突如現れた不気味な青い星。
人々は恐れ戦き、病気になった人が200万人、
気が狂った人が500万人。
主人公の中条タク少年13歳は、軍事物資を送っていた父の仕事の
都合で急遽家を捨てて逃げ出すはめに。
そして、運命の導きか、同じように集められた者たちと共に、
高度に科学技術が発達した5億年前の月の世界にやってきた。

月の王子であるノーマンは、敵対するゲルダン星人に対抗する
ためにタクたちを招集した。ノーマン王子は予知能力の持ち主で
タクたちがこの宇宙戦争に不可欠な人材であることを予見していた。

タクは知らなかった。自分に他人や物体の動きを止めたり、
動かしたりする超能力があることを。
そして透視能力を持つフライトや、
分身能力を有するスピカ星の女の子ルーピや、
再生能力を有する仲間たちと共にノーマンに対して
反発心を起こしながらも、少しずつ「月の民や月を守ろう」と
必死になっているノーマンに心を開いていくのだった。
文庫版全2巻

ラベル:手塚治虫
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2008年09月11日

マンガ『手塚治虫恐怖短編集1 妄想の恐怖編』

「ボンバ」 

憎しみの想いが殺人事件を生み出し、
社会を恐怖のどん底に落とす都市伝説を生み出す。
見える者と見えない者がいる暴走馬「ボンバ」は
一人の男の情念によって生まれた負の産物だった。

主人公である中学生の少年男谷は、水島礼子という
教師に強い憧れを持ち、強い結婚願望を抱いていた。

そんな男谷は、日常「ドカッ、ドカッ」という
摩訶不思議な音を聞き不安に戦いていた。男谷は、
水島に結婚を申し込む暴力教師鬼頭に悪感情を抱いていたが
理不尽な鬼頭の暴力に逢い「殺意」が生まれ、
馬の形をしたボンバを呼び出すきっかけとなる。

200809051648000.jpg


ボンバは、主人公が「人間を憎む」負のエネルギーに
よって出現する巨大な馬の形をした殺人兵器だ。
男谷の「殺意」を汲んだボンバは、鬼頭を襲い、
「完全犯罪」が成立。男谷の殺意は両親にも向かう。
権力を持った人間特有の「暴走」と思春期の妄想と未熟、
人間の身勝手さを描いた傑作。

作品を読了した後の感想としては男谷はテロリストっぽい、
まさに外道である。
自分の欲望のために、手段を選ばない、社会に恐怖や
不安を与える、対象物を「神格化」するところ、
善・悪を年端のいかないこどもの尺度でしか見れない
など性格の破綻っぷりが著しい。逆恨みの頻度も多い。
後半においては、神格化していた水島の負の部分が露呈
したことで深い絶望に陥り自己嫌悪に陥るが、「殺人犯」
であることを水島に隠していた自分に対しては
自己嫌悪に陥らなかったことを考えてもひどいなと思う。

「ガラスの脳」

母体にいるときに電車事故に遭遇した少女は、生まれた瞬間から
「眠り姫」となり、17年間起き上がることはなかった。
入院していた少年だった私は、彼女が十歳を過ぎた頃
に出会い毎日のように彼女に淡い恋心を抱きながら、
彼女にキスをした。「眠りからめざめますように」と。

200809051943000.jpg


そして、17歳になった彼女はついに目を醒ました。
喜びながら、彼女といっしょにすごす私だったが、
彼女は「私は五日だけしか生きられない」と言う。
私は、周りの反対をはねつけて、運命の彼女と結婚する
ことにした。彼女は、「ガラスの脳」を持った美しい人。

「ドオベルマン」

手塚治虫が出会った不思議な絵描きドオベルマンは、
相手の考えていることがわかる超能力を持った謎の男。
彼は一度絵を書き出したら、ものすごい勢いでへたくそな
絵を紡ぎだしていく。
しかしそれは、宇宙からのメッセージであり、
宇宙人の姿や、恐ろしい地球の未来を暗示したものだった。

「赤の他人」

ある日、主人公は生活に違和感を覚えた。
両親が、普段と違う別の顔をしながら、自分のことを
話していた。両親は、文字通り赤の他人かもしれない。
いや、他人どころか……。

周囲に対して、疑問や違和感を覚えはじめた主人公は
人を全く信用できなくなり、自分の人生にはシナリオがあり、
自分はそれに沿った生き方を強要されている……と考え出す。
そして、真相解明に乗り出すのだが。

「蛸の足」

蛸はエサがないと、自分の足を食べる
という事実から紡ぎ出された短編ホラー。グロテスク。

「バックネットの青い影」

プロ野球選手(正確には2軍)である主人公は、エースを
呼び出し、彼が試合中に飲んでいるあやしげな薬の秘密を
聞き出すことに成功する。主人公があやしい薬を飲むと、
青い影が現われて、彼に成功の道を切り開くのだが……。
ラベル:手塚治虫 短編集
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2008年08月30日

漫画『メトロポリス』手塚治虫

天使の容姿と悪魔の超能力を要する人造人間ミッチイを
生み出した人類だったが、ミッチイはロボットを残酷に扱う
人間に牙を向く。そして、ロボットの反乱が起こる。
「科学の暴走が、人類の滅亡をまねく」という警句を込めた
手塚作品初期の鉄腕アトムの原型的名作。発表は、1949年!
そのせいか、印刷が粗い箇所がある。角川文庫版。

太陽に突如現れた大きな黒点「大黒点」にの影響で、
人造人間ミッチイを筆頭に、ミッキーマウスと酷似した
ヒトより巨大なネズミや、ハチ、人食いバッタが発生。
巨大なカボチャが人家を壊し、結局そこを家にする者や
二十キロの巨大ミミズを、魚をエサにして釣りをする者が現われる。

人造人間ミッチイを悪用しようとするレッド公が現れたので
開発者ロートン博士はミッチィにお面をかぶせ、こっそり
暮らしていたが、レッド公に所在を突き止められてしまう。
そこに、手塚作品にたびたび登場するヒゲオヤジが現われ、
レッド公の魔の手からミッチィを守らんと立ち上がる。
ミッチィは、ヒゲオヤジや同級生ケン一らとともに
「人間らしい生活」を送らんとするのだが、
ミッチイは存在しない親探しを開始し始める。

200808281543000.jpg


人造人間ミッチイ(作中より)

ミッチイは、人間にも動物にも植物にも鉱物にもあらず。
人造細胞にて作られし、人造人間にすぎず。
その身体に仕掛けたる多くの秘密装置により
十万馬力の超人力を発揮し、世界無敵たるべし。
ミッチイの肺は、ヘリウムガス分析作用あり。
深呼吸を成せば、空へ浮かび上がるべし。
その耳は魚のエラのごとく、水中にでも自由に、
息をつづけられるべし。
のどには、ボタンひとつあり、押せばミッチイは
男にも女にも姿が変わるべし。

メトロポリス(METROPOLIS)
作中に登場する近代都市。人口過多。
ビルが群生、空中を小型飛行機が飛び回る。

「ふしぎ旅行記」(メトロポリス収録作品)
大海原で死んでしまい、タマシイだけの存在になった
ケン一だったが、天国の記録係いわく間違いだったらしく
生き返ることを目的に他の生物に乗り移りながら、
世界旅行を続ける。
ラベル:手塚治虫
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2008年03月29日

マンガ『ミッドナイト』手塚治虫

>「BLACK JACK」のタクシードライバー版。
同乗していた最愛の女性を、事故によって
脳死状態にさせてしまったミッドナイトは、
お金を集めて彼女を回復させようと試みます。

元暴走族のリーダーである彼は、自分の車を
自分の身体の一部と感じているような変人であり、
その強い愛情が自動車にも伝わるらしく、
不思議な現象を引き起こします。

また、超能力やタヌキ、幽霊などのオカルト的な要素や
手塚作品に共通する命の尊さや、感動的な物語を導入した
すっきりした心地よい作品です。

一話完結型のストーリーは、ブラックジャックを
ほうふつとさせるヒューマンドラマであり、
「まんがの神様」手塚さんの晩年の最高傑作です。

また、この話にはブラックジャックが、
主要キャラクターとして登場するので、
ブラックジャックファンにはたまりません。全4巻。
ラベル:手塚治虫
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2008年01月17日

日記「まんがの神様・まんがの王様について」

まんがの神様とは、手塚治虫先生のこと。
       
なぜか国民栄誉賞をもらっていない。
功績を考えたら世界の偉人歴代五指に入る。
→他の4人は、思いつかないが……。
まんが界のアポロ○号にしてパイオニア。
       
「火の鳥」「ブラックジャック」「三つ目がとおる」「ブッダ」
「鉄腕アトム」「リボンの騎士」「ジャングル大帝」「バンパイア」 「ミッドナイト」「アドルフに告ぐ」「海のトリトン」「ダスト8」 「ザ・クレーター」など著書多数。

書いた原稿の量は世界一。
発行されたマンガの作品数、発表作品は世界一。
  
病気になっても、無理して書いていたのは有名なエピソード。
  
ディズニーのアニメに衝撃を受け、日本アニメーションの
普及に努める。
  
アニメは莫大な費用を食うが、赤字覚悟で「ジャングル大帝レオ」や、「鉄腕アトム」などのアニメーションを世に送り出し、人々に
夢を与えた。同時にアニメ業界の低賃金化という弊害も生む。

宝塚の大ファンであり、生まれついてのエンターテイナー。
  
ペンネームの由来は、「おさむし」という虫の名前から。

自らの悲惨な戦争体験から、平和を熱望し、戦争を知らない
こどもたちに対して大きな危機感を抱いていた。
→「ゴッドファザーの息子」など。
  
よって、手塚作品の多くには「命の尊厳」や「平和への願い」が
こめられている。例えば、アトムでは、新世紀への熱望と共に、
科学の進歩に対する危惧や、疑問を提唱。
  
つまり「科学の進歩≠人間の進歩」である。

  
まんがの王様…石ノ森章太郎のこと
  
「仮面ライダー」 「サイボーグ009」「マンガ日本の歴史」など著書
多数。大人向けの作品を多く描いている。
       
代表作である009は、未完であり本来石ノ森先生が書きたかった
と思われる「神々との戦い」編は尻切れ。落胆。悲しい……。

「まんが道」では、手塚先生や石ノ森先生が登場。
豪快な性格、また藤子A先生いわく原稿を仕上げるスピードが
信じられないほど速かった。それは、彼の自信からくるもの
なのか……と述懐されている。

「まんが道」
藤子A不二雄の代表的な作品の一冊。
マンガ家を志し、友人と共に「トキワ荘」ですごした日々や
少年時代を綴った物語。
マンガ家をめざす人間にとってのバイブル。
ちなみに、友人とは「ドラえもん」の作者である藤子F不二雄先生の
ことであり、他にも名の通ったマンガ家がどんどん登場する。
土管の人(鈴木先生)とか。←「お笑いマンガ道場」で有名。

セリフを使わずにマンガを書き、「これは、マンガじゃない」と
手塚先生は石ノ森氏をどなりつける。
  
しかし、その後石ノ森氏を訪問した手塚先生は
 「君の才能に嫉妬して つい、怒鳴ってしまったんだ」と陳謝。
  
二人の「天才」は、この出来事によってより強い友情で結ばれる。
       
常に高みをめざしていた、ストイックな手塚先生らしいエピソード。
   
どんな世界でもそうですが、最高のライバルがいてこそ、
より人は自分を磨くのだと思います。

注:この日記は、誤って消去してしまったマイブログ(8月5日掲載)を
  加筆・修正したものです。
ラベル:手塚治虫
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2008年01月01日

漫画『鉄腕アトム ゾロモンの宝石』手塚治虫

1000億円の「シリウスのしずく」という宝石を狙う
謎の怪物ゾロモン。

人間からサイボーグ人間になりたい少年光は、宝石の所有者の
父の命を受け、アトムに宝石の護衛を依頼するが、アトムは
光が信用できないと悟り、これをことわる。

だが、ゾロモンとそうぐうし、対決したアトムは3体のロボット
と共に、宝石の護衛に名乗りをあげる。

「シリウスのしずく」に隠された秘密とは。

アトム作品の重用人物が、死んでしまうという衝撃的な作品。
号泣するアトムが印象的。
ラベル:手塚治虫
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2007年12月17日

漫画『ダスト8』手塚治虫

航空機事故によって、乗っていた人物は全員死亡するはずだった。

しかし、その内10人は蘇った。なぜなら、そこは人跡未踏の地
「生命の山」であり、山の破片となった石は、「生き続けられる力」
を与えてくれるからだ。生き残った人間のうち、2人は「生命の山」
で石を手放した為に死んだが、残りの8人は見事に生きながらえた。

だが、本来死ぬはずだった人間を生かすわけにはいかないと、
「死神」の親分は、「キキモラ」に石の回収を命じる。

人間の身体に乗り移った、2体のキキモラが、生き延びた8人から
石回収を始める。

・生き残った8人(ある意味で6人)の「第2の人生」を巧みに描く。

・死を覚悟した人間たちがとる、「一瞬の輝き」。

・命を奪うキキモラと、命を助けるキキモラ。


絵付きなので、こちらを載せます。全2巻。
→文庫版:秋田文庫1冊の方がおすすめ。
ラベル:手塚治虫
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2007年12月16日

漫画『BLACK JACK(ブラックジャック)』手塚治虫

天才的な技術を持ちながら、法外な報酬を要求するモグリの
外科医B.J(ブラックジャック)。その怪異な容貌や、お金に対する
執着心から人々から白い目で見られる。

しかし、医者としてのプライド、命に対する真摯な態度、
ふと見せる優しさや情が彼の本当の姿と言えそうだ。

短編形式で書かれる200を超えるストーリーは、一つ一つが
ものすごい質であり、改めて天才手塚治虫を世の中に印象付けた。

人間の持つ複雑さと、愛情、本音と建前、矛盾、正義と悪。
人知を超えた病気や生命体。それらが紡ぎだす人間ドラマは圧巻。

作品の中には、宇宙人や幽霊が登場するSFチックな物や
新種の奇病と戦う主人公の葛藤を描いた鬼気迫る物、
動物や自然に目を向けたほのぼのとした物などウィットに
富んでいる。

助手として、孤独なブラックジャックを支える自称奥さんのピノコ。(ブラックジャックによって生命を得た女の子)

アトム、リボンの騎士、レオ、どろろ、バンパイヤ、ひげ親父、
ロックといった、手塚作品において主役を張ったメンバーも随所に
登場しストーリーを盛り上げる。

権威や肩書きが大嫌いで、義理堅く、曲がらぬ信念を持つ生き様が
魅力的。読んだ人の心に生き続ける最高のキャラ。感動作。
絶対おすすめのマンガ。小説版・豪華版は、全17冊。


関連本及び補足

「BLACK JACK」 4巻  秋田書店(旧コミックス版)

小説版、豪華版未収録作品が3作あるので載せておきます。
「しずむ女」、「二人のジャン」、「順華飯店」収録。

ブラックジャック17冊読んで、「もっと読みたい」という人向けの
内容です。時代背景や、社会問題をからめたストーリー。

「BLACK JACK ILLUSTRATION MUSEUM」 秋田文庫

ブラックジャックの扉絵242話完全収録という、まさにファン
向けの内容の本。ファンの人以外には、お薦めしません。

・幻のアニメパイロットフィルム「SO9」収録。

・他の手塚作品に登場した、ブラックジャック(脇役) 収録。

・手塚治氏、ブラックジャックを語る(6ページ)収録。
         
     
「BLACK JACK 300STARS’ Encyclopedia」 秋田文庫
     
ブラックジャックに登場した、300を超えるキャラクターを集め、
解説した作品。BJ及び手塚作品が大好きという人にはお薦め。
     
・全作品リスト、BJ手術一覧表など完全データを収録。
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2007年12月09日

漫画「ザ・クレーター」手塚治虫

SF作品。ホラー要素を兼ね備えた傑作短編集。

1巻
二つの人生が交差するとき、一体何が
起こるのかとわくわくさせられる
「二つのドラマ」。

どこか抜けた宇宙人侵略者3人組の、
勘違い振りがおもしろい「3人の侵略者」。

過去も未来も信じられない少年オクチン。
彼に「未来を盗まないか」と持ちかける男の
願いとは……等10編収録。

2巻
熊隆一は、親のすすめる大学に進学するか、
それとも大好きな漫画家になるかで悩ん
でいた。そんな隆一の所に不思議な老婆が
現れて「八角形の館」

知恵足らずのカン太郎の兄は、いつも弟を
いじめっ子から守ってやっていた。家に
帰ってこないカン太郎を心配し探しに出掛
けた兄は、恐ろしい光景を目撃する。
「紫のべムたち」など9編収録。
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漫画『未来人カオス』手塚治虫

「策略」によって引き裂かれた、主人公たちの「友情」。
宇宙を舞台に、繰り広げられる壮大なスペクタルSF。
「友情」を失ったカオスは、宇宙で新たな「友情」を築いていく。

超難関のテストをパスしたカオスだったが、長年よきライバルだった
「親友」大郷に裏切られ、一転宇宙での不遇を強いられる。
絶望に立たされたカオスだったが、宇宙で出会う宇宙人や人々に
励まされ、ひとつひとつ確実な絆を深めていく。

希薄になっていく人間関係に焦点を据え、最後に残る愛の形は
姿形に捕われない「友情」なのではないだろうか?
これは、作者の受け売りなのだが。

宇宙を舞台にした感動スペクタルは、火の鳥に通じるものを感じる。

ラベル:手塚治虫
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2007年12月07日

漫画『アドルフに告ぐ』手塚治虫

第二次世界大戦中の、日本、ドイツを舞台に
繰り広げられる、3人のアドルフの物語。

アドルフ・ヒットラーの極秘文書に関わった為に、
ナチスを終われる峠記者。
ドイツ人のハーフアドルフ・カウフマン、
ユダヤ人アドルフ・カミル。
戦争に翻弄され苦悩し、それでも生きる人々の
姿を描いた長編傑作歴史マンガ。

絶対的な権力、ヒットラーや戦争下における
人々の狂気など、巧みに描写。
「真実」を追い求める、峠記者が導き出した
「正義」の意味とは。全5巻。
ラベル:手塚治虫
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すべての道は漫画道に通じる
漫画を読みながら
戦争はできない
漫画& 漫画と共に生きる
わが漫画ライフに
いっぺんの悔いなし!
などを信条とするブログ

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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 主な生息地 埼玉
 漫画以外だと本と犬と猫、
 音楽鑑賞とカラオケ、
 昼寝、お笑い、風呂と
 本屋巡りが好き。
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しなかった。
 そして、実際にならなかった
 スピッツ
 オアシス
 ミスチル
 back number
 ボンジョヴィ
 ガンズアンドローゼス
 ヴァンヘイレン
 KISS
 バンプ
 coldplay
 中島みゆき
 サラブライトマン
 マルーン5 
 The Wanted
 を聴いたりうなったり
 脳内で響かせている。