からめて描いた壮大な物語。
冒頭より、2020年東京オリンピックよりも一足早く、
ゴジラのように巨大な謎の怪獣が現れ大パニック。
逃げ惑う人々の姿が描かれる。
【ボーっと生きてないアサ、女は度胸】
1959年、名古屋。
記録的な大被害となった伊勢湾台風が上陸した。
11人兄弟のアサは、家族からもその存在を忘れられ
ご飯を食べそこなうこともある足の速い女の子だ。
母が産気づき、産婦人科医と家を走るアサは泥棒を目撃。
医者の娘と勘違いされ誘拐されてしまう。
加害者と被害者の立場でありながら
かつて戦場で飛行機乗りだったオッサン(春日)とアサは
なぜか意気投合。アサの住んでいた一帯が台風によって
壊滅的な被害を受けた。家族を心配するアサは、
春日が飛行場から奪った飛行機から、被災者に
おにぎりを届けることに。屋根の上に逃れていた
弟、妹、そして新たに生まれた弟を発見したアサだった。
そしてそこで目撃した巨大な生物の尻尾?のようなもの。
残りの家族の安否はわからないまま…。
浦沢作品の『HAPPY』と同じ家族構成に…。
1964年、東京オリンピックに湧く東京で飛行機を
自在に操る成長したアサの姿があった。
アイドルにあこがれるともだちとあやしげなスカウト、
そして春日に近づく戦場の上官、
世話になっているきぬよと兄弟たちとの生活、
そして、アサは不思議な縁で5年前に見た尻尾の写真を
見ることに。怪物(アレ)の正体とは…?
怪物に近づける優秀なパイロットを捜す春日の元上官は、
春日、アサに飛行を依頼。突然出現する怪物に備えて、
二人は保護対象として護衛をつけられながら生活を送る。
大物(政府関連)を連想させる謎の組織。
自分やその周辺を探る週刊誌の記者。
きな臭い事件に巻き込まれてしまったアサに
「怪物が現れた」と出動要請がかかる。
浦沢直樹が送る新作。 4巻〜