2008年03月20日

マンガ『ジャパン Japan』武論尊 画三浦建太郎

屋島克二は、鋼の肉体と漢らしさを兼ね備えた強面の極道。
組長にならずに、一目惚れした女性レポーター・桂木由香を
追っかけ、スペインにやってきた。

バブル経済真っただ中の日本においては、拝金主義とすさんだ
価値観がはびこり、現地に訪れた日本人の間ではいわゆる
「お金がすべて」的な思想がはびこっていた。

真の極道である屋島や桂木は、現地で身勝手に振舞う日本人に
苛立ちを覚えていた。
屋島は「あいつら殴りてぇなぁ!」と直接的に感じ、
桂木は、かつて日本と同じように徹底的に経済を優先していき
滅んだカルタゴという国の話をして、間接的な改心をはかる。

その時、大きな地震が起こり屋島ら6人は地の底へ……。

「日本は滅びる」という老婆の言葉を胸に、荒廃した未来の世界へ。
その世界では日本は滅び、難民となり奴隷にされたり、虐げられていた。
そこにはびこる絶対的な「力」至上主義の世界。

屋島は「人が人を支配したり、束縛するのは気にいらねぇ」と怒り、
戦うことを諦めてしまった日本人たちを鼓舞するように
己の肉体によって命がけで戦う。
それは、本気で愛した桂木のためなのか、「誇り」ためなのか。

いつしか桂木は、屋島に心惹かれるものを感じるのであった。
作品には、目に見える形の絶対的な暴力と侵略、陵辱などが
はっきり描かれている。
ナショナリズムとは何か、日本人とは何かを考えさせられた。

ストーリーも簡潔で、スピード感あふれる内容でありラストも納得。

「戦いなんてない方がいいに決まっている。
だが、それは相手の出方次第だ」
と訴える屋島の姿がいい。
絵は、「ベルセルク」の作者が担当しており迫力がある。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆のおすすめコミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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