2008年02月10日

漫画『レベルE』冨樫義博

UMA(=未確認生物)を扱った冨樫義博渾身の短編集マンガ。
山形県に引っ越してきた、「筒井雪隆」(筒井康隆のもじり)は
全国中学野球の優勝チームの補欠。彼は、県下の高校に通う
ことになった直情径行型の野球少年であり、待望のひとり暮らしに
胸を躍らせていた。しかし、部屋のカギを開けた雪隆は部屋の中に
全然見に覚えのない男がいた。どうやら、カギを勝手に開けて
部屋に侵入したと思われる男は「自分は宇宙人だ」とのたまう。
半信半疑どころか、雪隆は男の話を全面的に信じていなかった。
そう、春先は変な奴が多い。なぜか、加速度的に増えるものだ。
しかし、男が差し出した妙な機械によって事態は最悪の展開に。
そして、男は実は宇宙規模の意味でかなり重要な人物であることが判明。
後に、宇宙有数の知能と悪魔的な性格の悪さを併せ持つ
厄介な人物であることも判明。

宇宙人たちは、すでに地球のあちらこちらに住んでいるという
奇想天外で、随所にウィットに富んだユーモアのセンスをちりばめた
名作マンガ。全3巻。

他に、不良中学生4人を主人公に「食」という本能を描いた物語、
RPGゲームの世界に巻き込まれてしまった5人の小学生の物語、
宇宙人との恋愛とそれによってもたらされる地球規模での危機を
描いた物語、ポルターガイストもの、人魚もの、壮大な政略結婚
テロリストものなどを絡めたストーリーが展開される。

全体的に暗い作品が多いものの、内容の濃さには目を瞠る。
ディティールも凝っていて、見応え十分。やや大人向けな作品。
反面、意外にまともな倫理観も存在する世界であり、ハートフルな
内容を含んでいたり。

ダウンタウン要素・RPG要素・鉄拳要素・Xファイル要素など
「アパタイト」要素……が含有量として含まれている。
また、ハンターハンターのゴンの原型になったと思われる主人公
(顔のみ)がいる。絵のタッチは本格的であり、かなり緻密に
書かれているのは、やはり月イチで描けたことが大きかった気が。

〜UMA(ユーマ)〜とは?

Unidentified Mysterious Animal
→アナイデンティファイド・ミステリアス・アニマルのこと

ネッシー・イエティ・火星人・リヴァイアサン・くだん……
といった例に代表されるような奇妙・未確認生物を指しています。
それらが、空想の産物なのか実際に存在するのかはそっちの棚にでも
置いておいて、楽しんだり、怖がったり、想像を膨らませるのが
いいかと思います。また、「UMA」検索すると、なかなか
おもしろいサイトが点在しています。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:08| Comment(1) | TrackBack(0) | 冨樫義博『幽白,ハンター』他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
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 風呂と温泉、旅行、
 本屋が好きです。
 
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
 でした。