2020年07月01日

漫画『進撃の巨人』諌山創

巨人の存在により、壁の中の限られた領土での
生活を余儀なくされる人類。
その姿はまるで籠の中の鳥。まさに家畜。
3〜15m、未だ謎ばかりの巨人は
他の一切の動物には何の興味も示さない。
ただ人類にのみ興味を示す。
圧倒的な力の差でひたすら人をむさぼる。
その恐怖から自殺の選択をする者も後を絶たぬ。
これは人の業(ごう)なのか?

無慈悲なまでに残酷な弱肉強食の世界。
グロテスクな描写も多くシンプル故に恐ろしい。
自らを正義と位置づけ、敵対する者を悪と決めつける。
ジェノサイドは現実世界で起こった(起こっている)
忌まわしいことで、教訓的なんだよな。
思考停止とも言える不気味な対立や思考って、
人間の本質なのかもしれない。
イヤミス漫画の決定版。
新人らしい荒削りな作品になると思っていたけど、
設定がすごく凝っているし、緻密なんだよね。
先に物事の結末(その後)を描いてから、それが
どういう経緯を経てそこに至ったのかを描く手法。 
このまま破綻なく進撃し続けてほしいな。
attack on titan
32巻〜 ☆☆☆☆★ 講談社コミックス

【壁】

一番外側の壁は「ウォール・マリア」。
内側に「ウォール・ローゼ」。
更に内側に「ウォール;・シーナ」がある。
人類が生存可能な場所がヒューマンフィールド。
壁の外側はジャイアントフィールドと呼ばれる。
壁の外でうろつく巨人から身を守るために建設されたが
壁自体にも大きな秘密が隠されている。

主人公エレンは、家族であるミカサと共に
壁の中の住人として暮らす少年だ。
幼なじみの友人アルミンによって、
「外の世界」の魅力を知り、強いあこがれを抱く。
ミカサはそんなエレンの夢を危惧している。
外には危険極まりない巨人たちが生息し
目を光らせている。現に外の世界の調査に赴く
「調査兵団」の多くの命は巨人により奪われている。

何もしなければ何も変わらない。
ただ巨人に対抗する飛躍的な対処方法もない。
よって人類は壁の中に閉じこもるという
消極的な手段を取り手をこまねいているのが現状だ。
地獄のようなこの世界で、希望を失わず
生きることはたやすいことではない。
そして人類の敵は必ずしも巨人だけではない。
人類の敵は人類そのものでもある。
決して一枚岩ではない人々の結束は弱く
小競り合いやケンカ、それ以外の犯罪も
後を絶たない。ミカサも被害者の一人。
ミカサは親をひとでなしに殺されたが
エレンによって助けられ、この世界に存在する
美しさや温かさを教えられた。



【エレンたちが知る歴史】
100年ほど前に現れた巨人によって
壊滅的な「人災」を受けた人類は、
彼らの進撃を防ぐために50m級の壁を建設し
何とかその侵略を免れていた。
巨人の大きさは最大で15mほど。
壁の建設によって巨人の侵略を防がれ
100年の間、壁の中の人の安全は保たれていた。
多大なる自由と代償に。しかし…



壁を超える超大型巨人(推定60mほど)が現れ壁は崩壊。
壁の崩壊によって、雪崩れこむ巨人。
目の前で生きたまま最愛の人が喰われるショッキングな
地獄絵図が壁の中のあちこちで展開される。
絶望的な状況下の中、エレンとミカサの母は
巨人に喰われ、医師である二人の父イェガーは失踪。



【巨人を駆逐してやる】

エレンは深い憎しみを抱きながら訓練兵となる。
ミカサ、アルミンもまた。
そして5年の歳月が流れた。
人類は先の巨人の侵略とその後の巨人追討作戦で
3分の1の領土と2割の人口を失っていた。

エレンとミカサは優秀な成績を修め卒業。
エレンは最も危険と呼ばれる調査兵団を希望。
エレンの身を心配するミカサは必然的に
調査兵団を選択することに。



使命感に燃えるエレンの前に現れたのは
因縁の相手である超大型巨人だった。



悪夢の再来と共に、巨人に挑むエレンやミカサ、アルミンは
最強の人類リヴァイ、愛すべきバカサシャ、コニーらと共に
人類の過酷な戦いがはじまる。
そして、遂に語られた【始祖ユミル】【外の世界】【正しい歴史】。
いよいよ核心に迫る内容が描かれていく。
鍵を握るのはやはり主人公のエレン。

【巨人】

巨人の生命力は非常に高く、
頭部を大砲などで吹き飛ばしても2分で再生。
生殖器は見られず100年の間、人を食べなくても
生きていることから巨人が人を喰らうのは
食事ではなく単なる「殺戮」目的と推定される。
基本的に知能は低く、人を見ると追いかけてくる。
会話を試みることは不可能。
巨人を倒す方法は後頭部の首の付け根を
鋭利な刃物で切り落とすことである。
対巨人戦ではミカサや調査兵団のリヴァイらが
高い功績を残している。
大きさに比してなぜか軽いのが秘密の設定。
特殊能力を持つ「亜種」も続々と登場する。

 


【立体機動】

巨人を倒すために開発された特殊な装置。
飛躍的な跳躍力や移動能力を得られるが、
身体を酷使することやいわゆるガス欠が弱点。
リヴァイ・ミカサクラスになると巨人に十分対抗する
精度と威力を発揮する。

【地下室】

エレンの父が隠している物語の核を担う秘密。
エレンの家の地下室のことなので、
ジャイアントフィールド内にあり赴くには大きな危険が伴う。



【エレンとミカサの関係】

DSC_0564.jpg


エレンは物語の終盤(31巻)までミカサに対する気持ちを
吐露する明確なシーンはない。ミカサは物語を通して、
エレンに対して明言しないが、好意(嫉妬)が描かれている。
大人になってもエレンからもらったマフラーを持っている。
作中において他のキャラの恋愛感情が描かれたり、些少だが
ラブコメ要素もあるが恋愛要素に関しては硬派な感じ。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:17| Comment(0) | ☆☆☆☆★のおすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
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 本屋が好きです。
 
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
 でした。