2019年10月25日

漫画『義母と娘のブルース』桜沢玲

キャリアウーマン岩木亜希子が宮本良一と結婚。
宮本みゆきの義理の母となる。
クソマジメで一見とっつき憎いクールビューティー。
意外とおっさん臭い宮本亜希子。得意技は宴会芸だ。
そう、亜希子は何事も全力投球で一生懸命すぎて
ズレている感じになってしまうのだ。
ツンデレでおバカなみゆきは実の母親への思いも強く
亜希子に心を開けず距離を置こうとする。
だが正面からぶつかってくる亜希子に徐々に頼るように。
三人は名実ともに少しずつ家族となっていく。
仕事の鬼の亜希子と平凡なサラリーマンである良一の
この結婚には裏があった。

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天涯孤独な身の上であった亜希子はこども(家族)を
持ちたいという願望が強い。良一も天涯孤独な身の上で
病気となり自分の命が短いことを知っていた。
彼は愛娘みゆきを残していく不安があった。
お互いの利害が一致し結婚。仮面夫婦となった二人の
家庭でのギクシャクした感じにみゆきは疑問を抱く。

亜希子は大会社での管理職の立場をあっさり捨て、
主婦として奮闘するが、料理は苦手みたいだ。
なぜかスーツ姿二人の親とピクニックに出かけたり、
変な弁当を作られながらも亜希子に胸襟を開くみゆき。
三人は少しずつ不器用ながら絆を強め家族となっていた。
しかし、その幸せは長くは続かなかったのです。

良一を亡くした亜希子はパートとしてパン屋で働き出す。
圧倒的な計算能力や経営力、それに反比例する
パン作りの下手さなどから元ヤンの店長の度肝を抜く。
アラフォーになりながら相変わらず美しい亜希子は
一回りした店長から恋心を抱かれるように。
また、女子高生となったみゆきはすごくモテるのだが
頭が残念な娘に成長。九九もできないポンコツっぷり。
これは父の遺伝かなぁ…。
ラブレターや告白をされるが、恋愛ってよくわからない。
そもそも、自分の親である亜希子と良一の家での感じは
おかしかった。仮面夫婦だったのではないか?
と疑問を抱いており恋に対して臆病になっていた。

そんな中、幼なじみであり昔は仲良くしていたが、
女同士の友情を優先した結果疎遠になったヒロキの
ことを意識するようになる。
ヒロキは自分と仲良くすると、みゆきが女子の間で
孤立すると察し、わざとひどいことを言い遠ざけた。
あいつはひどいヤツ。でも気になる…。
亜希子に相談したみゆきは、ヒロキがみゆきのことを
心配していた過去の出来事を伝えるのだった。

みゆきはヒロキと恋人となり、母亜希子を心配し出す。
父に対する遠慮から亜希子は恋愛をしていないのでは?
みゆきとヒロキはパン屋の店長が母に恋している
と気づき店長をたきつける。
そんな中亜希子は、将来を見据え経営者への道を模索。

経営コンサルト会社社長となり社員の心を鷲づかみにする
宮本亜希子もアラ還になった。みゆきはヒロキと結婚し、
希美と大樹の子育て中、亜希子もおばあちゃんになった。
嫁姑問題に揺れるみゆきは亜希子の下に転がり込むが
なんだかんだあって、いっしょに住むことになり
大家族となった。亜希子の影響を受けた希美は
幼児らしからぬ言動をとるようになるがそれはご愛敬。

この漫画のあとがきで語らるように4コマ漫画は基本的に、
季節は時間は進まない、キャラ達の内面の成長はない、
人は死なない、テーマ・キャラを掘り下げたギャグ漫画
テイストの話になるもの。でもこの漫画は当初こそ
おっ、これは気楽に楽しめるおバカ漫画かなっと思うが
亜希子と良一の夫婦らしからぬ感じや、妙にシリアスな
こども目線からそれだけではない作品だと気づく。
そもそもタイトルからして、良一の存在は希薄そうだが
彼が亡くなることで亜希子とみゆきは家族がそれぞれ
一人になってしまうんだよなぁ。良一が結びつけた
家族の絆は三人が二人になっても続いていく所や
大家族となるところにこの物語の肝があるように感じる。
キャラクターの一生を描く試みも興味深かった。
あとギャグ漫画らしからぬ絵のうまさも付け加えておきたい。
ぶんか社 全2巻
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:03| Comment(0) | ☆☆☆★のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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 埼玉出身、趣味でブログを
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 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想してません。そして
 実際なりませんでした。
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 よく聴いています。