漫画『この度は御愁傷様です』宮本福助

破天荒な坂上徳造が亡くなる。
遺言はダーツで遺産を分配しろだった。

好き勝手やっていた坂上氏が天に召された。
残された三人の子供と孫の仁は祖父の家で
謎のメモを見つける。童心を忘れず遊び人で
得体の知れない仕事をしていた祖父のこと。
常人では思いつかないような規格外のことを
するかもしれないと期待してしまう。
メモにしたがい家捜ししたらビデオが出てきた。

遺言は遺産は1億あるがダーツで遺産分配しろ。
弁護士は富田林（最近どこかで聞いたような）さんに
連絡を取って、遺言通りにしてくれとのこと。
チャンスは1回きり、タワシや車もあるよ。
東京フレンドパークのノリだね。
失敗したら福祉施設に全額寄付しろとのこと。

生きているときだけでなく死んでも振り回される。

無事誰も遺産を相続できず、なぜか家に居ついた
祖父のともだちにとまどいながら次々と事件が勃発。
徳造氏の裏稼業がいよいよ発覚。
また愛人問題だの球界のライバルだのが登場。
降って湧いた破格の売却話にいろめきだつこどもたち。
そして徳造クラスのキャラクターがご登場。
徳造だけでなく、本質的にダメダメな登場キャラたち。
立派じゃないからこそ、人はいとしいのかもしれない。

「人生を楽しめ」という徳造は空からこの騒動を
楽しんでいるかのようだ。そのメッセージと教訓、
そして血筋を受け継いだ仁は自由求めて外国へ。
タイトルと違って湿っぽさとは無縁のギャグマンガ。
講談社モーニングKC　全1巻　☆☆☆★