2018年05月19日

漫画『カバチタレ!』監修 青木雄二 原作 田島隆 漫画 東風孝広

理不尽な不当解雇にあった田村勝弘は行政書士の
大野の助けで踏み倒されそうだった給与50万を得る。
大野経営コンサルタントにお礼を言いにいった田村は
困っている人を助けられるこの仕事に興味を抱く。
にここで働かせてほしい!と直談判した田村に
大野は試用期間つきで雇い、彼を見極めることに。
使い方次第で人を幸せにも不幸にもする法律家という仕事。
それをわからせるために過酷な現実を見せつけられる。

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紙切れ一枚で他人の人生を狂わせてしまう
因果な法律の世界で戦うことを選んだ田村。
それは、まさにいばらの道だった。
依頼人からの身勝手な言動に振り回されたり
犯罪集団から逆恨みされ妨害に遭い苦戦を強いられる。
人々の争いごとや社会にある様々な理不尽と向き合い
法を武器に戦う田村たち。
家庭内暴力、遺産相続、交通事故、食中毒、詐欺など
身近にあるトラブルだけでなく、
法を悪用する犯罪者集団やゴネ得狙いの輩なども登場。

必ずしも弱者を救済してくれない法律へのジレンマ、
現状に合っていない交通法規や公権力の濫用…
など矛盾をはらんだ内容もふんだんに盛り込まれており
田村側が完全勝利を収めることもあるが、
部分的勝利や敗北を期するすることもある。
ときに親身になったはずの相手から感謝されず、
助けたかった人を救えないほろ苦い想いをすることも。
悔しさが屈辱が人を成長させることもあり、
他人の些細なしあわせのためにがんばれることもある。

また正常でも思わぬ言動をとる者もいるが、
切羽詰まった人間は平素ではしないような選択を
してしまうこともある。依頼人たちのために知恵をしぼり
身体を張って戦う田村たちの闘い描いた傑作法律漫画。
キャラクターたちの本音と建前の描写がうまく、
特に遺産相続と失踪宣告をからめた物語、
選挙を題材にしたエピソードは秀逸だった。
舞台は広島なので会話にバンバン広島弁が飛び交う。
タイトルのカバチタレは屁理屈を言う人のこと。
監修は『ナニワ金融道』の青木雄二氏。
随所に下品なスラングや看板、「破綻銀行」など
ブラックユーモアな固有名詞が登場する。
全20巻 講談社モーニングKC ☆☆☆☆★

〜田村勝弘〜
行政書士をめざす補助者。
青臭いが仕事熱心な努力家。
私情にかられ青い情熱を振り回す善人。

〜大野勇〜
顧客から信頼されるプロ行政書士。
基本的に仕事を部下に任せる度量があり
元トラックドライバーの苦労人。

〜栄田千春〜
田村を直接指導する見た目はヤクザな先輩。
独立志向はない。人情家。
少年時代に夜逃げ経験あり。

〜重森寛治〜
大野から信頼されるベテラン補助者。
部下の暴走に目を光らせる。愛妻家。

〜金田銀四郎〜
行政書士・社会保険労務士の有資格者。
よって独立できるが迷っている。
暴走しがちな田村をいさめる。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 06:50| Comment(0) | ☆☆☆☆★のおすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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