2018年04月04日

【無罪モラトリアム】

ドロップアウトは蜜の味。
春のこの時期に解放感から公衆の面前で裸になって
捕まったり、社会から蒸発してしまう人が多いのも
一理ある気がしてしまう。春夏秋冬という四季があり、
同時に形式美的「冠婚葬祭」を重んじる日本では
良くも悪くも成長や卒業、ハレ、ケの日を
強く意識させられる。進学や就職が決まった者も、
それが叶わなかった者も等しく自分のキャラクターを
RPGのように演じなければいけないわけだ。

管理人の私見としては、いわゆるどこにも属していない
無職のような宙ぶらりん状態が心許ないかというと
別にそうでもない。でもそれは結局、雨露しのげる
住居の確保、自分の口座に一定以上の金額があり、
かつ健康で生活の保障がある状態に限られる。
口座の金がなくなり、漫画を買えないとすさむよ。
貧すれば鈍するとはよく言ったものだ。
究極的には履歴書や証明写真も買えないわけだから、
できる仕事は限られてくる。
仕事の条件も満足→納得→妥協→失望と下げてしまう
ことになりかねない。
税金を律義に払っていたら、素寒貧になった。
血税ならぬ欠税だ。乃木坂メンバー一人一人に
うまい棒一本を差し入れすることもできない。
メンバーが困惑する顔が目に浮かぶようだ。
直後に「ペケポン」という番組の川柳に採用されて
3万円現金書留でゲット。
あのときほど脳が冴えたことは後にも先にもない。

まぁちゃんと働いていようと家族や恋人、自分が
重い病気になれば生活の基盤はあっさり崩れてしまう。
桐谷さんみたいな特別な資産家でもない限りは。
どんなに同情されようと本質的な意味で支えてくれる
存在はゼロ。それでも気休めや励ましてくれる存在は
ありがたいのでその気持ちだけは感謝しなくちゃね。
仕事をしていることで生じる人間関係によるストレス、
組織に損害を与えるリスク、精神的及び肉体的負担は
ごく一部の特権階級や天下りストなど以外は被る。
ストレスなんて一切ない!
そんな境地になれるのは聖人君子かバカだろう。

サボりすぎず、がんばりすぎない。
のが仕事を長く続けるコツである。
あとは上司や同僚などの評価から、微調整する。
いろんな立場があって価値観も人それぞれだから、
周囲見ながら適当にやる(テキトーではなく)。
あとは感情的にならずに
「私は自分自身のことを客観的に見れるんです。
 あなたとは違うんです」
とか錯乱して口走らないように。
仮に職場を去るとしても
去り際に遺恨残すとろくなことがない。
場合によっては後の就職先候補に告げ口されるからね。
「あの人はちょっと問題があって…」
とか言われてたら絶望的でしょ。
中には退職しても、しれっと帰ってくる人もいるからね。
立つ鳥跡を濁さずとはよく言ったものだね。
捨て台詞で自分の人間的価値、市場価値を下げる必要ない。

「人として真面目に生きていこうとする以上、
社会に適合できないモラトリアムな瞬間は
きっと誰にでもあるのだから、自分自身のためにも
『それは無罪なんだ』と言いたい」
というメッセージが込められている。(wiki抜粋)
『無罪モラトリアム』(椎名林檎)

「民間自衛隊」と社内の人間から揶揄される某会社に入り
研修を終えて職場(店)に散った同期30人。
2日で辞めた者もいたな。研修ごとに減っていく同期。
新社会人として出発したボクは
根拠のない自信を打ち砕かれて、
弱い自分を職場の人間にさらけ出し挫折した。
帰宅した鏡の前でボクは愕然とした。
今までで一番情けない顔をしていた。目が死んでいた。
ドロップもドロップアウトも蜜の味がする。
でも、ドロップアウトの方はほろ苦い味がすることもある。

辞めることになったとき、先輩がおっしゃった。
職場を去るときは遺恨を残さず、
自分の言葉でしっかりとお礼を言ってから去りなさい。
そうすれば、辞めた後もあの人はちゃんとしてたな
この仕事は合わなかったけど、なんとか、なるな
と思ってもらえる。自分の今後のためにもそうしなさい。

退職することが決まってからの3週間。
本当に職場に行きたくなかったけど、
何とか自分を奮い起こして働いた。
つらかったけど、最低限の礼儀を尽くした。
研修中お世話になった上司や同期も顔を出してくれた。
「いっしょに同じ場所めざせないのは残念だけど仕方ない。
次の職場でもがんばれ」
例の先輩がちょくちょく声をかけてくれた。

だから前向きな気持ちで仕事を辞められた。
あのときの先輩の言葉がなかったら、
責任とか仕事とかほっぽり出して逃げていたかもしれない。
同期の中には、失踪して職場に来なくなった者も
いたみたいだし、何しろ1年で半数以上が辞めたような
最悪の世代のボクたちだ。ケンカ別れしたり、
まともにお礼もサヨナラも言えずに辞めた者もいただろう。
ダメだったけどボクはまだマシだった。
30人の仲間たちと社会貢献の一環として
ゴミ拾いしたのも今ではいい思い出だな。
さまざまのこと思ひ出す桜かな。

つまずかない生き方はない。
でも肝心なのは、つまずいた時自力で立ち上がれるか。
周囲が助けてくれるような生き方をしているかだと思う。
同時にダメな奴(ボク)を許容してくれる先輩のような
存在なのだと思う。
不器用なりにあがいていた分、目をかけてくれる人がいた。
下手くそなりにもがいたからこそ起き上がることができた。
時間がかかったけど思い出を美化できるようになったのは
みなさんのおかげでした。

件の先輩は実は元ボクサーで、目のケガが原因で引退。
チャンピオンになる夢を絶たれた先輩は中途採用だった。
休憩まともに取らずに率先して働くタフな努力家だった。
「どうせ倒れるなら前のめり」がモットーで
考えてみたら、ずっと戦っていたんだと思う。
美人の奥さんと玉のようなお子さんがいた。
そんな恩人をボクはテレビでたまたま拝見した。
バッドエンドじゃないぞ。ハッピーエンドだぞ。
先輩は出世して、店長になり、会社の代表として
テレビ出演していた。
僕を励ましてくれたあの日の笑顔のままで。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:12| Comment(0) | 安寿の加齢なる日常V | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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 埼玉出身、趣味でブログを
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 幼少の頃から
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