2017年04月15日

漫画『中年スーパーマン左江内氏』藤子・F・不二雄

出世競争にも出遅れ、家でも威厳を保てない
さえないサラリーマンがスーパーマンになって…。
主人公の凡人っぷりが妙に愛おしいヒーロー漫画。

1978年。
昭和ひとケタ生まれの左江内氏は45歳。
まじめだが世間ずれしない彼は出世競争には出遅れ
網走への左遷の対象になるようなパッとしない人物。
そんな彼だったが、スーパーマンを名乗るあやしい
人物からスーパーマンにならないかと持ち掛けられる。
冗談だと思い本気にしないが、娘が暴漢に襲われ
助けに入るがコテンパンにのされてしまう。
力を欲した彼はスーパーマンとなり暴漢を叩きのめす。
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娘のピンチを救うヒーロー、まさに夢見た理想の姿。
しかし、その功績は娘や人々の記憶には残らない。
よって家での地位は特に向上しないのだ。
常識家・力を悪用しない・めだたない人物と見込まれた彼は
自分の身の回りで起こる事件を解決していく。
単純で根のいい彼はある日、政治家(政治屋)と対峙し
「正義」について矛盾を持ちジレンマに陥るが。

スーパーマンである左江内氏はどこにでもいる
家族の為に働く気の優しいおとうさんである。
ファンモンの「ヒーロー」的存在である。
自分の正義に自信が持てず、迷い悩む正しい小市民。
読者が彼に共感、感情移入しやすいのは
彼が完全無欠の「スーパーマン」ではない所にある。
正業がサラリーマン、パート(空き時間)で
スーパーマンをやっている。パートの方は無報酬なので
趣味でヒーローやっているようなものである。

また作中、我こそは正義と突っ走る
自称正義の味方が登場し、その危うさも描いている。
力が強大なだけに、自分の感情により過度の制裁、
暴力をふるう危険をはらんだ存在。
権力が暴走したら…。それは考えるだけで恐ろしい。
『Middle-aged superman SAENAISHI』
小学館てんとう虫コミックス
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 藤子不二雄『SF、パーマン』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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