2017年03月11日

漫画『イグアナの娘』萩尾望都

生まれてきた娘はイグアナでした。
実の母の目から見てリカはイグアナであり
どうがんばってもかわいく見えないのです。
しかし、他の人には人間の姿として映ります。
不思議なことに写真では母もリカのことを
はっきり人間として認識できるのです。
P2017_0311_065545.JPG

でもやはり母はリカのことを受け入れられず
妹マミのように愛情を注ぐことができません。
リカは母からのイグアナ呼ばわりによって
自信をなくし、まともに恋愛もできません。
でも身体も度量も大きな王子様と出会って…。
表題作『イグアナの娘』

「夫婦なんて他人だ」という夫の何気ない言葉により
20年に及ぶ結婚生活に疑問を抱いた賞子。
腹が立つので女学校時代の友人たちに報告するが
友カオルは旦那の度重なる浮気に怒り、
石井はただの軽口にすぎないと笑い飛ばした。

料理教室に出かけた三人は爽やかな好青年海部と出会う。
自分のことを大切に扱ってくれる海部の評価は高まり、
日頃の行いが悪い夫の評価はガンガン下がっていく。
海部は賞子を憎からず思っていることは一目瞭然。
若かりし頃の潔癖だった自分を思い出しもするのだが…
『午後の日射し』

ある朝、別海かつみ少年が起きると
父はワープロに母は電気ジャーになってしまっていた。
電車に乗っても、学校に行っても誰もが異物のような
存在になっていて、かつみ少年は混乱。
しゃべっている内容も要領を得ず、
ちょっと何言ってるかわからない。

だがなぜか好意を寄せる中川マユミ、
親友の甘木だけはまともに見えるし会話もわかる。
マユミからあやしげなクスリを渡されそれを飲んだ。
世界は少しずつまともに見えてきた。
でもなぜかまゆみの頭に花が生えとるやないか。
ある意味重症やないか。
おやおや違う病にかかっちゃったみたいだ。
『学校へ行くクスリ』
など6編を収録した傑作短編集。小学館文庫
突飛なアイディアや発想をまとめ上げる構想力、
キャラクターの心理描写などが巧みですばらしい。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画短編集・傑作選・傑作集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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