2016年10月15日

漫画『忘却のサチコ』阿部潤

結婚式で新郎俊吾に逃げられた佐々木幸子は
失恋の痛みを忘却するために美食道を踏み出す。
編集者として働くクソまじめ優等生サチコは
今まで顧みなかった「食」の魅力に気付く。
全国津々浦々、日本でも食べられる世界の料理に
舌鼓を打ち、いっときは俊吾を忘却する。
しかし、ふとしたきっかけで彼とすごした日々を思い出す。
合理化、経済性を求める自分が俊吾に対して何と
心ない発言を繰り返し、ときめきを与えていなかったのか。
人はどうして失ってから気付くのだろうか。
そんな幸子だったが、俊吾と再会して…。

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同僚や上司から結婚とは無縁そうとささやかれる鉄の女
幸子であったが、めでたく結婚の日を迎える。
同僚たちが羨むイケメンであったが、土壇場になり逃亡。
気丈に振る舞う幸子は出社するが、人前で号泣してしまう。
おいしい物を食べると俊吾さんを忘れられると気付いた幸子は
美食の道を歩みだす。幸子さんはこれまで、食事は10分以内、
まるで栄養だけを摂取するロボットのようだった(後輩談)。
本気で食に向き合ってこなかった幸子は、編集者の立場から
全国に取材に出かけることも多く、ご当地名物やソウルフードに
出会える機会も多い。麺類、肉類、魚介類、胃に優しい食べ物に
世界の料理を堪能するとき、至福の時が訪れる。

ときに妄想にふけり、我を忘れフリーズしてしまう幸子。
作家に振り回されコスプレさせられたり、変な趣味を見せられたり
失踪されたり、おあずけを食らわせたりしながら
行く先々でグルメを堪能していた。しかしモテるなこの子。
編集としては優秀で頼りにされる幸子であったが
敬愛する健さんのように手先と生き方は不器用ですから
不要な労力をかけられることもしばしば。
礼儀正しく、勉強熱心で読書量、作品に対する読み込みや
作家への尊敬が半端ない幸子。作品への情熱が高じて、
作家に対して結構失礼なことをはっきり言っていることも多い。
本人が素で、いたってまじめに悪気なく発するその言葉は
言われている本人や周囲を唖然とさせるが自覚はない。

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未だ、「結婚」や「赤ちゃん」など過去を連想させる
言葉に対して敏感に反応してしまう幸子であったが
悲しみは讃岐うどんが癒やしてくれるよ。がんばれ幸子。
何だろう、このヒロインは不器用な妹を見るような目線で
見てしまうんだよなぁ。妹いないけど。
小学館ビッグコミックス 8巻〜 ☆☆☆★
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆★のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
 やっています。
 漫画以外だと
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 風呂と温泉、旅行、
 本屋が好きです。
 
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
 でした。