2016年08月14日

漫画『ゴールデンカムイ』野田サトル

不死身の杉元は親友の妻で幼なじみの梅子のために
少女アシリパと共にのっぺらぼうが隠した莫大な金塊をめざす。
明治時代のアイヌ(北海道)を舞台に、伝説的人物土方歳三や
永倉新八も登場し、豪傑、連続殺人犯、性欲の塊、動物入り乱れて
死闘が繰り広げられる。黄金を懸けた一攫千金サバイバルバトル。

血なまぐさい内容であるがギャグによる緊張の緩和、緩急が巧み。
シリアスなシーンや感動的なセリフの後に笑いを誘う。
生き物を捉える知恵や生き物をカムイ(神)とあがめ大切にし
料理しておいしくいただくグルメ漫画的要素も併せ持つ。
同時にアイヌ文化の豊かさもわかりやすく紹介している。
ときに日本最強の獣であるヒグマに襲われ、
ときに動物を捕まえるワナにかかってしまう。
アシリパの友レタラは、当時まだ生息していた白いエゾオオカミ。
その大きさ、生命力に圧倒される。

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弱肉強食の頂点アシリパ、グルメ
アシリパ(アシリパ)さんには頭が上がらない杉元

歴史的には本州のしたことはアイヌへの侵略、強奪、不平等な交流
と言っても過言ではないが、文字文化を持たなかった彼らが口承でしか
伝えられなかった伝達方法(文章)がもたらしたものは大きい。
考えてみると黄金のヒントとして囚人の身体に入れ墨として残す
という方法、発想はとんでもないが一理うなずけるやり方と言える。

脱獄してしまった囚人たちの入れ墨を探す、杉元、アシリパ一派は
日露戦争での陸軍第七師団鶴見や土方らによって襲撃を受ける。
特異な回復力、柔術など戦闘能力を持つ杉元は、賢く弓矢の名手であり
将来有望な美少女(変顔使い)であるアイヌのアシリパや
役立たずと罵られ、お約束通りにギャグキャラを演じてしまう帰宅部
脱獄王シライシと同行。その危険性の高さから一時はアシリパを
置いていこうとする杉元であったが、アシリパが追いかけていき
窮地を救い、その後のシーンが好きなのだがあえて言わないでおこう。

アシリパの出生の秘密や、関係者入り乱れて危険満載なのに
どこかコミカルで笑いを誘う殺人ホテル、猟奇的な剥製愛好家、
BLすらも笑いに変えるファンタジスタ演出と魅力満載である。
熊よりも恐れられるクズリ登場。
そしてロシア人とのガチの殴り合いや
最強ザンギエフとの対決、サーカス編も見逃せない。
17巻では狙撃手対決、皇帝暗殺事件の首謀者たちが明かされる。
愛称は「金カムイ」
ヤングジャンプコミックス 18巻〜 ☆☆☆☆★

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【北海道(アイヌ)のグルメツアーにはヒグマがつきもの】
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 06:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆★のおすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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