2015年02月14日

漫画『海月姫 くらげひめ』東村アキコ

「男を必要としない人生」。
腐女子の魔窟「天水館」(通称尼寺)に駆け込んだ。

イラストレーターめざして鹿児島から上京した
倉下月海だったがそこに住む人々
「尼〜ず」になじんでしまった…。
結果、おしゃれや夢見たお姫様とはほど遠い存在に。
彼女たちが尊敬してやまないBL漫画家目白先生の
ご託宣もあり、彼女たちはオタク道を邁進していた。
三国志や鉄ちゃん、市松人形に枯れ専オタク…。
ちなみに月海はクラゲオタクである。

ある日、月海は大好きなタコクラゲがあのミズクラゲと
いっしょに入れられている悪夢のような現場に出くわす。
みなさんご存知のようにタコクラゲとミズクラゲが
同じ水槽の中にいるとミズクラゲの出す粘液によって
タコクラゲが死んでしまう。タコクラゲクララ大ピンチ!

なんとかクララを救おうとした月海を救ったのは、
尼〜ずが最も苦手とするおしゃれ美女だった。
天水館についてきてしまった彼女によって
尼〜ずメンバーは落ち着かず、気まずい雰囲気に。

美女はそのまま月海の部屋で寝てしまうが、
翌朝月海が見たのはカツラ(ウィッグ)が外れた美形の男
鯉渕蔵之介だった。彼は政治家の息子(二男)であるが
政治家にならずファッション界で生きたいと熱望。
蔵之介はわざと女装男子となり政治家の跡継ぎに
選ばれぬようにしていた。

尼〜ずメンバーに知られたら退去させられてしまう。
恐々とする月海だったが、月海と天水館が気に入った
蔵之介は松坂牛などの差し入れなどを持ってくることで
尼〜ずメンバーを攻略、懐柔し入り浸るように。

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しかし、この天水館は再開発予定地。
バブルの生き残りのような稲荷さん(女狐)により
買収工作(地上げ)対象となっていた。
よって尼〜ずメンバーは常に危険にさらされる。

また蔵之介の魔法使いのようなメイクによって、
まさにお姫様に変身を遂げた月海は、蔵之介の兄修に
見初められる。しかし、変身をしていないときは
別人として修に気付いてもらえない。
また女性遍歴の激しい蔵之介だったが、
なぜか月海のことが本気で好きになり三角関係発生。

自信家の蔵之介は、月海のクラゲのイラストの持つ
独特の魅力に気づく。彼は幼少期からめざしていた
ドレスの作成、ブランドを立ち上げる
という野望を達成し天水館を買い取ると稲荷に宣言。
月海や尼〜ずを巻き込んで苦労を分かち合い、
未来に前進しているかのように見えた彼女たちだったが、
日本ファッション界の落ち込みは想像以上に厳しく
苦戦を強いられる。

そんな折に彼らの前に現れたのはアジアで急成長
ブランドを立ち上げた業界の風雲児カイであった。

P2015_0203_183818.JPG


オリジナリティー溢れる世界観と
おバカで濃いキャラクターたちが織りなす寸劇、
変な会話がおもしろいシュールラブコメディ。
尼〜ずメンバーと作者が40歳近いので会話のノリも
90年代のそれである。都心の地価高騰ブームが懐かしい。
若い月海が無難に対応しているのに違和感がある。

講談社KC Kiss 全17巻 ☆☆☆☆+
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 09:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
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 本屋が好きです。
 
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
 でした。