2014年04月19日

漫画『さよならソルシエ』穂積

1885年パリ。
パリ一の画商にして風雲児と言われた男がいた。
テオドルス(テオ)。
テオは上流階級の者だけに向けられた芸術・美術、
とりわけ絵画における権威主義に真っ向から対立し、
芸術を平民にも浸透させる野望を抱いていた。
彼には一人の兄がいた。
その名はフィンセント・ファン・ゴッホ。
テオは幼少期から画家になることを夢見ていたが、
最も身近な所に決して越えることができない壁、
才能があることを知ってしまっていた。

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兄に画家になることを勧めた弟は画商となり、
権威主義と保守的な美術界の風潮を内部からぶっ壊そうと
パリの街で様々な言動を巻き起こし、
本来芸術とは無縁だったはずのパリの人々(平民)の目を
芸術に向けさせることに成功。
その姿はまさにソルシエ(魔法使い)。
しかし、既得権益を守りたいアカデミー側にとっては
テオの言動を目障りに感じ、暴力による干渉に出た。
その魔の手は、兄にも及び…。

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炎の画家と呼ばれたゴッホ。
そして、彼の弟であり、その強すぎる才能の前で
「影」になる道を選んだテオドルス・ファン・ゴッホ
という魅力的な兄弟を描いた傑作ストーリー。
今なお人々の心を揺さぶるゴッホという人物が
どのように「つくられて」いったのかを
情緒あふれる人間ドラマやある意味狂気ともいえる
兄弟の「闘い」も交えて描いた。簡潔で秀逸。

小学館レディース 全2巻 ☆☆☆☆+
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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