2014年02月23日

漫画『亜人』桜井画文 三浦追儺

死んでも蘇る亜人は人類にとっての救世主か脅威か?
世界で50例に満たないこの新種の生命体(UMA)は
人の外見を持ち、高度な精神構造を有し、
人間社会に溶け込み生活している。
そして死んだ時に自らが亜人だと自覚する。
人類は彼らを人ではない存在とみなすことで
人体実験など「非人道的」な扱いを行う。
貴重な存在なので、莫大な懸賞金がもらえるという
ツチノコ的都市伝説があり、多くの者は
目の色を変えて捕獲に乗り出す。
捕えられた亜人は不死への可能性の模索の為に「殺され」、
新薬の被験者、自動車事故の実験体として扱う。
まさにこれは万死に値する行為に感じる。
人類の進歩と銘打ち、生命体に苦痛を与える
悪魔の所業すらも自らの強欲でおしつぶし、続ける。
物語は日本で2人しか発見されていない
3人目の亜人永井圭(ケイ)発見を契機に
巻き起こる騒動を描いたホラーサスペンスである。

P2014_0201_185837.JPG


ケイの唯一無二の親友であるカイとの逃走劇、
そして自らの存在を隠し人間社会に生きている亜人と
様々な思惑で動く人類との闘争劇を劇場的に描く。
マイノリティだが、不死、不思議な能力を有した亜人が
絶対的な個体数を有する人類とどう闘っていくか?
またどのような生き残りの道を模索していくのか?
妹からクズとみなされる性格の主人公が
どのように生まれかわっていくのか?が見所である。

P2014_0201_185528.JPG


自らの立ち位置に揺れるこの主人公の葛藤や
飽くなき人間のエゴ丸出しの姿を見事に描いている。
救いのない物語の中ではカイの存在が際立つ。
原作者が降りたのか途中からは桜井画文のみの名義に
変わっている。

講談社青年アフタヌーンKC 7巻〜 ☆☆☆★
ラベル:おすすめ
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 08:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆★のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック



すべての道は漫画道に通じる
漫画を読みながら
戦争はできない
漫画& 漫画と共に生きる
わが漫画ライフに
いっぺんの悔いなし!

【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
 やっています。
 漫画以外だと
 生駒里奈さんと
 松井秀喜さんと
 ずんの飯尾さん、
 本と犬と猫、
 音楽鑑賞と昼寝、お笑い、
 風呂と温泉、旅行、
 本屋が好きです。
 
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
 でした。