2014年02月08日

漫画『ルシフェルの右手』芹沢直樹

戦場で多くの命を救った医師がいた。
そして、同時に命を奪った医師がいた。
彼は、かつて自分がいた横浜に戻り、
運命的な再会を果たす。
彼の名は勝海由宇。
人を殺めてしまった自らの右手に戒めの為に掘ったのは
堕天使ルシフェルの右手だった。

アフリカのNPOボランティアに参加していた外科医勝海は、
その国の反政府ゲリラに拘束された。
国境なき医師団をほうふつとさせる彼らは
銃弾飛び交う最前戦で今尽きようとしている多くの命を救った。
しかし、政府軍に銃を向けられ、患者の命を奪った彼らに
激情から彼は気付けば銃を撃ち人を殺していた。
医者をやめることにした彼だったが、
横浜の地で行きがかりで医療行為を施した。
そして、かつて彼が医療の道を進むきっかけを与えた
恩師の皆戸野と知らぬうちに再会を果たす。
自分のような人間が医者をしていいのか迷う彼だが
「この手で人を殺したならそれ以上にこの手で
人を救えばいい お前の手はまだ堕ちちゃいねェよ」
という皆戸野の言葉に心を動かされ手術を行うことに。

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皆戸野は体調を崩したことで彼は、事務員として働く
佐倉と共に皆戸野医院の留守を預かることになった。
医療費を払えない者や表立って医療を受けられない
ワケありの裏世界の者たちがやってくるこの医院は、
無報酬で診療を施すことも多いが
同時に裏街道の暗部的側面も併せ持つ。

目の前にいる者をただ助けたい!という信念を持つ
皆戸野の想いと志を同じくする勝海、佐倉は
厄介者ばかりが訪れるこの医院で奮闘する。
いつしか、彼らの下には船木、七海、沖田といった
一癖も二癖もある同志が集まる。
どんな過去があっても、今を受け入れ、
未来を見据えただ前に進む。
ルシフェルの右手は下げていれば堕ちているが
上に掲げれば空にはばたく飛翔の象徴である。
記憶喪失である佐倉、人を殺めてしまった勝海、
まっとうな道を歩くことにした鈴木、
まじめさ故に職場をてんてんとしてしまう七海、
恋人を事故で失った沖田といった堕天使たちが
悲しい過去を受け入れ、歩いていく姿が感動的な医療漫画。

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講談社モーニングKC 全6巻 ☆☆☆★
ラベル:医療漫画
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 09:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆★のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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