2013年11月16日

漫画『テラフォーマーズ』作貴家悠 画橘賢一

人口爆発を解決する手段として火星に人が住める
環境を整えて移住する計画が立てられた。
コケとゴキブリを火星に放つことで起こる
温室効果によって火星の気温を上昇をさせる。

500年の歳月が流れ、気温も上昇。
あとは邪魔なゴキブリを排除するだけ…
そう、そのはずだった。
しかし、宇宙飛行士を乗せた「バグズ1号」が
消息を絶つ。彼らとの通信記録から何者かから
襲撃を受けたことがうかがえた。
  
ある仮説が立てられた。
地球では3億年の間進化しなかったゴキブリが
火星の過酷な環境に適応するために急激な進化を遂げ、
宇宙飛行士たちを襲ったのではないか。
理由などない。人類がゴキブリを嫌いなように
ゴキブリも人類が嫌いなのだろう。同族嫌悪で。

それからまた歳月が流れた。
貧困などの理由から15人の持たざる若者たち
小町小吉らが「バグズ2号」のメンバーに選ばれた。
  
彼らは「バグズ手術」と呼ばれる致死率の高く
危険な医療技術(3人に2人が亡くなる)により
虫たちの持つ驚異的な能力を手に入れた。
ろくに事情を知らされていなかった彼らが
火星で目にしたのは2mほどの人型に進化し
最強にして最凶の強さを持つゴキブリだった。
火星のゴキブリ(テラフォーマー)によって
仲間の命が奪われ、悲しみの涙が流れた…。
人類は新たな災厄を自らの手で造りだし、
ゴキブリと戦うことになる。

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【膝丸燈】  


500年経っても、人格的な意味で進歩せず
人を踏み台にしても痛みを感じない人類。
自らが行ったことによって新たな災厄を生み
悲しみを生み出してしまう愚かな人類。
作品に潜む痛烈な皮肉。

そして、そんな醜い人類が多いからこそ生まれた
虐げられ、利用され、結果危険の伴う手術及び
命題を与えられた悲劇的で魅力的なヒーローたち。

人、国家の思惑が錯綜し進化を続ける
ゴキブリたちとのやむことのない戦いは
未来においても変わらずなお続いている。

新たに発生した人類にとっての脅威。
人類はこのゴキブリたちに対抗するため
新たな技術革新を起こすが、
ゴキブリたちも進化を続けていた。

あの悲劇から20年。
ミッシェル、アドルフ、膝丸燈ら強力な戦力を
有する人類は
100人規模の超人たちの大編成で火星に飛び立つ。
かまされるゴキブリからの襲来。
国家間の思惑がからみ繰り広げられる闘い。
そして、地球(日本)に潜むゴキブリたち。
それに挑む彼らと彼女たちの闘い。
妥協や中庸という考えを一切持たず
0か1の概念しか持たない奴らとの戦いは熾烈を極める。
人類と非人類との戦いと思われたこの物語だったが
ニュートン一家がその野望実現に向けて蠢き出す。

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【ミッシェル】

利害の対立によって一枚岩では決してない人類。
国家間におけるドロドロな関係はテラフォーマーズに
よって激化。地球を襲撃する進化したゴキブリたち。
人類を超越した「超人」に対して人類は抗う術があるのか?
そして、暗躍する圧倒的に性質の悪い「ヒト」の存在も
絡まり合って戦いは熾烈を極めるのだった。

集英社ヤングジャンプコミックス 22巻〜
☆☆☆☆★ 
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 08:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆★のおすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
 やっています。
 漫画以外だと
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 本屋が好きです。
 
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
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