2013年11月02日

漫画『オトメン(乙男)』菅野文

銀百合高校の正宗飛鳥は誰もが認める男の中の男。
剣道日本一にして、柔道、空手の有段者。
文武両道にして謙虚でクールで美形な完璧超人。
しかも御曹司である。
女にはモテ、男にもあこがれられ、悪い奴らからは
一目置かれる完璧超人…
しかし、実はその性格は乙女趣味(非実在乙女)
満開のオトメン。
かわいいものが大好きで、スイーツ好き。
料理・裁縫・掃除などはプロ級であり、
少年漫画を読んでオラ、ワクワクしてきたぞ!
というタイプではなく、少女漫画に感情移入して
ときめいてしまう。
彼のこの本質は、3歳の時に「女になりたい」と言って
家を出て行ってしまった父による遺伝と思われる。
母は、そのときのショックから飛鳥を男らしい男に
育てることを決意したが、三つ子の魂百まで。
飛鳥の趣味は仕事が忙しい母の目の届かない所で
ハイレベルな成長を遂げていた。

そんな飛鳥は転校生の都塚りょうに恋をした。
恋をすると自分の中の乙女趣味を抑えきれず、
知らず知らずのうちにぬいぐるみを縫ってしまう。
乙女化し、母を悲しませたくないと思う飛鳥は
恋をあきらめようとするが、同級生橘充太の
おぜんだてにより都塚りょうと友達になった。
りょうはその外見とは裏腹に、警察官の父によって
男手ひとつで育てられたこともあり、
料理・裁縫の類が一切ダメで、
ケーキを作ると巨神兵ないしは王蟲のようになる。
格闘技全般の達人である。趣味は山での修行…。
マス大山を尊敬し、男の友情などに胸を震わせる。

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質実剛健を絵に描いた不器用な天然娘と
乙女趣味の完璧超人の恋を
実は少女漫画家の橘充太が見守り、サポートし
その恋愛模様を自分の少女漫画「らぶちっく」の
モデル・ストーリー展開に描いている
というラブコメディー。
(黒泉社の「花とまめ」で幸花ジュエルとして
絶賛執筆中の「らぶちっく」は多くの少女と飛鳥、
一部の男子の愛読書である)

作中には、飛鳥をライバル視する多武峰一
(剣道部主将、剣道全国2位、性格ベジータ様、
 実はメイクが得意)
有明大和(容姿はカワイイ系女子、
男らしさにあこがれ、変な妄想に走る)、
黒川樹虎(愛する女性よりも花を選ぶ電波な人、
世界を花で埋め尽くすのが夢)
などのオトメンたちも登場。

登場キャラクターたちが「自分らしく」(本質)
「あるがまま」に生きる道を笑いを交えて描いた
ストーリーである。
ジェンダーフリー的な要素もあるが、
難しく考えず気楽に楽しんでいただきたい
娯楽的な要素満載のギャグ漫画である。

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最終的に恋の障害及び試練を与えるのは、
飛鳥を乙女化させた仲間との絆を切ろうとする
母である。そして、作中飛鳥をサポートする
メンバーとして「紫の虚無僧の人」(もちろん、
「ガラスの仮面」の「紫の薔薇の人」のパロディー。

白泉社 全18巻 ☆☆☆☆
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posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 06:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
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 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
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