2013年02月03日

漫画『SARU』五十嵐大介

世界中で目撃され、多くの通り名を持つ「斉天大聖」
こと孫悟空(SARU)。
時代を超えて存在したこの巨大なナニカ。
気候変動をエネルギーとしているため、
そのエネルギーは無限大であり人間の世界にも大きな
変化と多大なる脅威をもたらす。

そしてこのナニカは、「肉体」と「精神」の巨大化を
望んだ大きな分化を選んだことで世界中にちらばった。
肉体を選んだ方はより巨大になる一方で精神が疎かに
なってしまったが、精神を選んだ方は肉体を分離した
ことでより多くの人間に憑依し、結果的に人間社会に
多大なる影響を与える存在になった。
世界は正邪、正義と悪にわけられるほど単純なものでないが、
黒魔術によって「破壊」をもくろむ暗殺集団が台頭し
精神に特化した孫悟空の憑依した人間たちを
ターゲットとし、次々と殺害していく。

そして、彼らの望むものは
アンゴルモアの大王の復活であり、
カタストロフィを引き起こすことである。
世紀末の脅威は、世界中に存在する歌や踊りによって
未然によって防がれたものの、
孫悟空が憑依した人間たちが謎の暗殺集団により
減ったことで世界のパワーバランスが崩れた。
それは爆弾性低気圧などの異常気象などを引き起こす
ことになり、甚大なる被害をもたらすことに。

P2013_0203_032208.JPG


イレーヌ・ベアールという少女に憑依し、
人間たちと接触をはかることにした「孫悟空」は
バチカンのエクソシストアマンティーニや
幼年期までの記憶を持たない僧侶ナムギャル、
原因不明の目の病気に苦しみナムギャルに関心を抱く
辺見奈々らと共にこの窮地に立ち向かうことに。
(ただ孫悟空的には奈々は場違いな存在と捉えている)
ちなみに孫悟空が憑依している人間の数は
数万にのぼり、その役割も大小あるらしい。

この不思議な物語は、不確定要素の多い社会で
ひとりの人間がもたらす可能性の模索である。
その人物が作中やったこと自体は微微たるもの。
しかし、世界にとっては大きな意味を持っていた。
些細なことが連動し、大きな結果をもたらすことは
現実社会でもある。
できればいろんな喜びが見出されるような
そんな世界であってほしいと願ってやまない。

小学館IKKI COMIX
全2巻(上・下巻) ☆☆☆☆
ラベル:おすすめ
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 03:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
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 幼少の頃から
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 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
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