2012年12月16日

漫画『わにとがげぎす』古谷実

自らの足元見ながら歩き、空いた時間は寝てすごしてきた
さえない警備員の富岡ゆうじ32歳が主人公。
気づけば心許せる友もなく、もちろん彼女もなし。
職場は深夜の警備員なので人との接触はほとんどなく
彼はテキトーに仕事をしながら合間に筋トレをしたりして
サボっている。一人で成り立つこの仕事は
ある意味ぬるま湯で、富岡はこの仕事を気に入っている。

だがある日、自分の人生は
矢吹丈(あしたのジョー)の一週間にも満たないと猛省した。
猛烈に押し寄せる寂しさと不安と孤独が彼を襲い
それを解消しようと、友達をつくることにした。

しかし、そんな彼が目にしたのは
「お前は1年以内に頭がおかしくなって死ぬ」という
自分に対する怪文書だった。
恐怖に脅える富岡は犯人捜しをはじめる。
そこで自分に負けず劣らずの変人奇人と出会いながら
「事件」に巻き込まれていく。
埋められぬ心の寂しさ、そして直面する死の危機…。
人の抱える本質的な不安をギャグを交えながら描く。

P2012_1216_064806.JPG


アパートの隣人であり、小説家をめざしている巨乳具備の
美人の羽田。
いかにもラクそうな警備員(個人の見解です)になりたいと
考えている陰湿な雨川。
夢に登場する女を捜すために上京した欲望に忠実なバカの花林。
そして次々と登場する人の道を外れた不気味な存在…。

歩んできた道は変わっているけれど、
意外とまともで良識的な富岡は変人たちに翻弄され
迷いながらも自分なりの「答え」を出していく。
題材と当初のテーマから受けた印象よりもおもしろい。
主人公への試練(不幸)と喜び(幸)のバランスがよい。

講談社 全4巻 ☆☆☆★
ラベル:古谷実
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 06:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆★のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
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 幼少の頃から
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 そして実際なりません
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