2012年03月04日

漫画『海のトリトン』手塚治虫

人魚族の生き残りのトリトンが
海の支配者にしてトリトン一族の滅亡と
地上侵略を目論むポセイドンとその一味と対決。
ポセイドンが発生させる地震、津波などの天災や
人間が引き起こす人災に苦しめられながら
種の存亡をかけてトリトンは困難に立ち向かう。
また彼の同種である人魚のピピ子やイルカ、
彼を育ててくれた兄和也ら人間の助けを借りながら
金色のイルカルカ―に乗って大海原に旅立つ。

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〜あらすじ〜

海辺の村に住む和也は決して近寄ってはいけないと
言われる猪の首の岬の下であかんぼうを発見。
和也は家に連れ帰るが、
その直後大きな津波によって父を亡くしてしまう。
津波を憎む和也は祖母からかつてトリトンという名の
不思議な青年と恋仲になったことを明かされる。
トリトン一族は天敵であるポセイドンと長きにわたり
死闘を演じていた。

結局トリトンはポセイドンとの対決に敗れ、
祖母は悲しみにくれるのだった。
あかんぼうはトリトン一族の再来であり、
ポセイドン一味からの地震や津波などの自然災害を
受ける大きな危険をはらんでいる。
だからあかんぼうは手放すようにと諭されるが和也は
この海辺の町を離れ母と一緒に
このあかんぼうを育てることを決意する。
トリトンと名付けられたこどもは、
いっぺんに大きくなるという変態的成長を遂げ、
水中ではまさに水を得た魚のようにパワーアップ。
トリトンは変人丹下全善に見込まれ(てしまい)、
危険極まりない特訓を海の中で叩き込まれる。
一方和也は、自分をだました先輩への恨みから
事件を起こしてしまい、不気味な船長が支配する
貨物船無骨丸に乗ることになり、
トリトンと母の前から姿を消すことに。
少年に成長したトリトンは、自分の命を狙う
ポセイドン一族の存在を知り、自分の一族を
滅ぼそうとするポセイドンに対して強い憎しみを
覚えるようになる。また、人間と密通している
ポセイドンは人間を滅ぼそうと企てている。

物語は冒険活劇が主であるが、
自然破壊や差別、家族や仲間への愛、
敵でありながら情が湧いてしまうことへの
言葉にできない自己矛盾、生まれてきた意味など
実は多くの深いテーマが隠されている。

秋田文庫 全3巻


海のトリトン (1) (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka) [文庫] / 手塚 治虫 (著); 秋田書店 (刊)
ラベル:手塚治虫
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 06:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 BJ、どろろ、ブッダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
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 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
 でした。