2011年10月23日

漫画『永沢君』さくらももこ

タマネギ頭の永沢君と彼をとりまく人物たちの
中学校生活を描いたブラックユーモアあふれる物語。
さくらももこの新境地的作品。☆☆☆☆

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永沢は、人の言えないことをずばずばっ言う怖い奴で
その毒舌キャラは終始読者を魅了する。
その極端なまでの人物像はある意味魅力的であり、
人に対する的確な観察眼や、キレのある辛口発言、
仲間すらもあっさり切り捨てる非常さ、冷たさは
清々しささえ感じる。本人はブサイクだが、
女性を見る目はつとに厳しく、極端な面食い。
実はまる子や野口さん同様にお笑いが好きであり、
ビートたけしにあこがれ
藤木とお笑いの練習をしたり、
ラジオにハガキを投稿したりする日々。
永沢の友達藤木は、卑怯な奴である。
あっさり仲間を裏切り、あっさり仲間を売る。
その姿はあさましく醜いが
永沢のともだちとしてはぴったりすぎる。
どうしようもないほど英語ができなくて、
1点しか取れず、永沢と小杉がなぐさめる?回がある。
ラジオのハガキ投稿の常連であり、
その実力は他人に厳しい永沢すらも認めるほど。
小杉は、二人のともだちだが愚鈍でKYなデブだ。
永沢の辛口に閉口することもあるが、
なんだかんだ言っても、
ともだちとして中学校生活を送っている。
永沢いわく、普段は鈍いが
「いやらしいことに関しては敏感」…。性質が悪い。

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「上ヶ崎姫子」。この物語に花を添えるちょっと
アブノーマル(変態)な美少女である。
髪はたてロール! 変な顔・変な頭・変な性格
とダメ三拍子揃った永沢になぜか
恋心を抱いている。
「美しいものは、ときには思いっきり
 汚れてみたくなるものよ」(城ヶ崎談)
「私が美しくなければ、永沢とお似合いなのに。
  私を美しく産んだ、両親が憎い」(心の声)
など、恵まれている者なりの勝手な理論展開をする。

だが、永沢的に姫子への恋愛感情は一切ないらしく、
姫子がこっそり盗み聞きする永沢の会話からは、
辛らつな内容ばかり。
恋のライバルは実は野口さんである。

野口さんとはクラスの中でも、ずば抜けてネクラ。
修学旅行の班分けの際には当然のようにあぶれる。
端的に言えば陰気臭いので敬遠されがちな女子である。
お笑いに対する情熱や趣味ははすさまじく、
修学旅行の際わざわざラジオを持参したり、
自由行動の際には「花月」に出かけたりする。
「ちびまる子ちゃん」では独自の嗅覚を発揮させ、
まだ売れる前の無名の芸人だったビートたけしから
サインをもらっている。
お笑い好きの永沢は、同じ趣味を持つ野口に好意を
抱くようになる。
顔はだいたい斜線つきで描かれている。

また永沢は同級生の平井君にあこがれている。
彼は筋金入りの不良。教室でエロ本を読んでいたり、
タバコを吸っていたり、シンナーにまで
手を出しているとんでもない奴である。
「キミ、どうやって不良になったんだい?
転落の仕方を教えてくれよ」
と尋ねた永沢は、当然のようにぶん殴られた。
しかし、永沢は恨んだりせず
平井により憧れを抱き、不良をめざすのだった。
永沢は眉毛を剃ってみたりするのだが
タバコについては「百害あって一理なし」と
藤木の前では吸ったフリ。

まる子・たまちゃん・はまじのレギュラーメンバーは
それぞれ2コマだけ登場。

posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 05:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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