2011年10月19日

漫画『魔女メディア』美内すずえ

【魔女メディア】

不気味な黒い十字架の鉄の扉と巨大な塔。
悪夢はやはり不吉の前兆だったのか。
家族を失いひとりぼっちになったリリーは
おじに引き取られるがいそうろうとして
気兼ねしながらみじめな生活を余儀なくされて育つ。

時は流れて…。
古城を取り壊しホテルを建設するために叔父の家族と
いっしょにローゼンハイツ地方にやってきたリリーは
旅行をしていた大学生ライアンと出会う。
ライアンはアルバイトとして
叔父の仕事を手伝うことに。
古城にやってきたリリーは、この場所が悪夢に苛まれる
あの場所であることに気付く。
スケールの大きすぎる古城には素敵な大広間があり
そこにはかつての主と思われる貴婦人の肖像画が…
しかし不気味なことに
なぜか額の部分を塗りつぶされていた。
窓を塗り込められた塔に取っ手のない鉄の扉。
こうもりの翼の天使の像、そして隠された拷問部屋…



300年以上も前の話。
この城のかつての主であるメディアの周囲の者は
謎の死を次々と遂げていた。
王家の血を引きながら、元々この家系には異常者、
変質者、殺人狂…と問題のある人物が多い。
悪魔信仰にふけり魔王に忠誠を誓っていたメディアは
その権力と絶大な魔力により
国王をしのぐ財産と権力を得たものの
魔女裁判によって城に幽閉されその生涯を終えた…。
しかし古城には彼女が死んだとされてから
100年、200年の歳月が流れても
不気味な現象が起こり、今なおこの地方の人々は
魔女メディアの影に脅えて生活をしていた。

時を経て次々と巻き起こるグロテスクで不気味な怪事件。
「魔女メディア」の復活によって殺人事件や
謎の事故の数々が巻き起こるがそのキーパーソンは
ヒロインのリリーだった。



【人形の墓】

孤児院で育ったアナベルは豪邸のこどもになるという
三国一の幸運に恵まれるがすてきなお屋敷には
暗い影が漂っていた。
主であるリー夫人は、夫、そして溺愛する愛娘セーラを
失ったことでセーラが大切にしていた人形を
セーラと呼び続け娘のように扱い生活し続けていた。
リー夫人の弟であるジョエルの励ましもあり
なんとかリー夫人を元気づけようと健気にふるまう
アナベルによってお屋敷には明るい雰囲気が漂うように。
リー夫人もアナベルに心を開くようになり、
しあわせな時間が流れる予感が漂うが、
その様子を見つめるのは冷たいもの言わぬ人形の瞳…。
さぁ恐怖体験がはじまるよ…。



【ビクトリアの遺書】

ビクトリア王女は王を毒殺しようとした嫌疑によって
火あぶりの刑に処せられた。
しかし彼女は臨死の際に自分の血をひく子孫の中に
よみがえり再び生きることを宣言。
信頼を寄せるクロリンダに遺書を託し、
非業の死を遂げる。



250年という時は流れて…。
彼女の血をひくナナは因縁渦巻くかつての館に
やってきた。
内気なはずのナナの中にビクトリアが現れ、
王女として振る舞う。
そしてあまりにも美しすぎる結末を迎えるのだった。

白泉社文庫 美内すずえ傑作選7 ☆☆☆☆
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 06:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画短編集・傑作選・傑作集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
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 幼少の頃から
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 まさか漫画家になるとは
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 実際なりませんでした。
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