2011年06月21日

漫画『テルマエ・ロマエ』ヤマザキマリ

紀元128年。
ローマ帝国の浴場技師ルシウスは
斬新な浴場施設を求められていた。
しかし彼は古き良き公衆浴場を愛する
よく言えばまじめな悪く言えば封建的な
男だったため、仕事を解雇されてしまう。

享楽的な親友で彫刻師のマルクスと共に
ローマの浴場にリラックスするためにやってきた
ルシウス。だが、周囲は騒がしく落ち着けない。
ルシウスは音を遮断するために全身を湯に沈めた。
すると湯船の底に変な亀裂があるではないか。
ルシウスは謎の亀裂に吸い込まれてしまう。

…気を取り戻したルシウスが見たものは
全く知らない人種や斬新すぎる公衆浴場だった。



ルシウスは日本の銭湯に突然タイムスリップし、
世界で最も優れたローマ帝国の文明・文化を
遙かに凌駕する「平たい顔族」(日本人)の
浴場施設や形式などを実体験。

【溺れる者は藁どころかアイディアを掴む】

ルシウスはその後も、いろんな形で水やお湯に溺れ
現代の日本に登場し、感動的な奇跡体験をする。
ローマ帝国に帰還した際に
それらのアイディアを次々と浴場施設に反映させ、
ローマ市民たちの称賛を浴び名声を高めていく。
遂には、時の皇帝ハドリアヌスの寵愛を受ける
までに。(ハドリアヌスは男好きで有名…
ルシウスの貞操が…あぶない。)
更に激務に追われる仕事人間ルシウスに
愛想を尽かした妻は家を出てしまう。
しかも戦争を嫌い文化と芸術を愛した
賢帝ハドリアヌスが決めた時期皇帝候補は
病弱な助平男ケイオニウス。
ルシウスの斬新な公衆施設によって
客足が遠のいた者からの非難、
政権に不満を抱く元老院の陰謀…
ルシウスの受難は続くのだった。



2000年近い時が経とうが、
根本的に人が欲するものや追求する快楽、
悩みや悲しみには相似性がある。
特に多くの火山帯や源泉を有するローマ帝国と
我が国日本では温泉や浴場に対する共通項がある。
改めて「湯に浸かる」という行為を捉えたときに
そこに派生する多くの効能やリラックス効果、
また公衆浴場に対するマナーなどをどのように
わからせるかなどを平易に説いた内容を
すっきりした絵柄で見事に描いている。

ビームコミックス 全6巻 ☆☆☆☆
ラベル:ヤマザキマリ
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック



すべての道は漫画道に通じる
漫画を読みながら
戦争はできない
漫画& 漫画と共に生きる
わが漫画ライフに
いっぺんの悔いなし!
などを信条とするブログ

2943871(にくしみはない)
11028349(ひとにやさしく)

【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
 やっています。
 漫画以外だと
 生駒里奈さんと
 松井秀喜さんと
 ずんの飯尾さん、
 本と犬と猫、
 音楽鑑賞とカラオケ、
  昼寝、お笑い、
 風呂と温泉、シャワー、
 旅行、本屋が好きです。
 
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想してません。そして
 実際なりませんでした。
 スピッツとミスチル
 バンプと米津玄師と
 back number
 をよく聴いています。
 最近だと近眼の白目
 (King Gnuの白日)
 に鳥肌たちました。