2011年04月30日

マンガ『MW ムウ』手塚治虫

毒ガス「ムウ」により運命を変えられた賀来と結城。
狂気に駆られ、ムウを使用しようとする結城と
阻止せんとする賀来の壮絶な戦いがはじまる。

15年前。
ある島で殺人兵器として開発された毒ガスにより
島民や島にやってきていた者たち数百人が全滅。
たまたま難を逃れられた不良少年賀来と
歌舞伎役者の子供である結城は地獄を見る。
また結城は死にはしなかったものの
ムウの影響によって善悪やモラルが崩壊した。
これだけの大事件でありながら
日本と某国の陰謀により隠蔽され事件は薮の中へ。
島民は関係者によって移住、その後の定住などが
巧妙になされ、ごく一部の関係者を除いて
その惨事を知る者はなかった。

そして15年の歳月が流れた。
賀来は神父となり、
結城は銀行員としてエリートコースを驀進中。
しかし2人には大きな秘密があった。
同性愛者として関係を持ち、
現在なおその関係が続いていること。
そして、現在世間を賑わす誘拐殺人事件の犯人は
結城であること。
結城は告白という形で神父の賀来の下に訪れ
賀来をたびたび苦しめる。
賀来は職業上の立場から、犯罪を告白できず
苦悩の日々を送ることに…
結城はそんな賀来をあざわらうかのように
次々と犯罪を繰り返す。



結城は銀行の上司である男と政治家として
強い発言権を持つ中田栄角が親しいことに
不審を抱いていた。結城は数々の犯罪を起こし、
資金を得ながら中田に近づいていく。
そして徐々にムウ事件の真相に近づいていく。
当初、地獄の人災を引き起こした関係者への
復讐のために行われていたかに思われたが
結城がムウに執着するのは無差別殺人目的だった。
賀来は自分と関係する人々のしがらみの中で
何とか結城の暴走を止めようとするのだが…。
人の業と同性愛を絡めて描かれた問題作。
息つく展開とラストが印象的。

小学館文庫 全2巻


MW(ムウ) (1) (小学館文庫) [文庫] / 手塚 治虫 (著); 小学館 (刊)
ラベル:手塚治虫
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 06:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 BJ、どろろ、ブッダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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