2010年11月03日

漫画『ルードヴィヒ・B』手塚治虫 漫画『ルードヴィヒ・B』手塚治虫

音楽家ヴェートーベンと
逆恨みから彼をつけ狙う貴族フランツとの生涯を描く。

時は1700年代後半。
クロイツシュタイン公爵の息子が難産の末産まれる。
公爵が飼っていた恩知らずの孔雀ルードウィヒが
奥方の耳元でグギャアと叫んだことが原因で
後にフランツと名付けられたその子は
母の忘れ形見となった。
奥方を失った公爵はルードウィヒを憎み狂い、
息子にもルードウィヒは不倶戴天の敵だと教え込む。
勘違いしたフランツは、ルードウィヒと名のつく
人間・動物を一方的に呪い尽くす。

その後、貴族の横暴にへきえきしていた
飲んだくれの宮廷楽師ヨハン・ヴェートーベンに
息子が誕生。あの有名なヴェートーベンである。
幼少時から、貴族の言いなりにならない実力を
つけさせようと英才教育を施されたヴェートーベンは
その高い才能を開花させ、演奏会での公演は
新聞にも取り上げられるほど。
しかし、これがフランツの目にとまり、
ヴェートーベンはフランツに耳を殴打されてしまう。



まさに外道!
これによってヴェートーベンは難聴に苦しむことに。
しかし努力の甲斐があり、当時最高の音楽家として
名声を馳せていたモーツァルトに弟子入りする
チャンスを得る。
一方フランツは、母を侮辱した少年を後ろから
刃物で刺すという卑怯な行為をしたことで
公爵家から追放されてしまう。

モーツァルトやハイドンとの出会いや、
気難しい彼に気にいられた貴族ワルトシュタイン
(彼は貴族ながら因習に捉われない考えの持ち主で
あり、ヴェートーベンの唯一無二の親友である)
との交流。
そして身分違いの恋。
偉大な作曲家の人間臭い一面が色づけされ、
読者を飽きさせない。



フランス革命によって貴族中心の君主制から
人民中心の共和制へと新風が巻き込んだ
ヨーロッパの激動の時代を生きたヴェートーベンの
波瀾万丈の物語を描いた傑作音楽漫画。
作者逝去により未完ながらけだし名作と言えよう。

☆☆☆☆ 潮出版社
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 06:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 手塚治虫 BJ、どろろ、ブッダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
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 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
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