2010年05月24日

漫画『荒川アンダーザブリッジ』中村光

荒川河川敷に住む自称金星人ニノに助けられた
市ノ宮行は、家訓を守るためにニノの恋人に。
不思議な引力によって電波な人たちが集う
埼玉〜東京を流れる荒川の橋の下。
まともな「常識」がまったく通用しない。
そんな正体不明の住人たちが「家族」として
見えない絆で結ばれていく過程をおふざけ満載、
時にほろ苦く切なくつづった
新感覚ギャグマンガ&ラブコメ。



市ノ宮グループは世界有数の巨大企業。
その御曹司である行は、東大の学生。
華やかな学歴、すでに会社も立ちあげ業績を
上げている自称何でもこなすパーフェクト人間。
荒川河川敷でトラブルに見舞われ、
橋の下に住んでいたニノに助けられる。

市ノ宮の家訓である「他人に借りを作るべからず」
にのっとり、お礼としてニノに家を提供しようと
するも断られる。そして、
「恋人になる」というニノの提案を受け入れる。
(行は他人に借りを返さないと喘息の発作に陥る。
そして他人は、実の父であっても例外でない)
自称金星人という電波な恋人ニノによって、
橋の下で住むことを了承した行は、
橋の下に住む「キグルミ」村長に
「リクルート」という素敵な名前をつけられる。

豪快に魚を捕まえ、口の中に魚をつっこんでくる
心優しいニノにいつしか夢中になるリク。
(ニノの基本思考は、
魚がなければ、トンボを食べればいいじゃない
である。好物はクッキー。異常な肺活量と跳躍力を誇る)
徐々に、橋の下の住人たちと交流が広がっていく。



自称妖怪、自称スター、自称シスター、
自称エスパー兄弟、自称ラストサムライ、
自称蜂の女王、自称鳥……
一見まともそうに見えても、
無心に白線を引き続ける人(シロ)や、
明らかに野望を抱いていそうな毒舌キャラマリアに
世紀末覇者的な少女ステラ。
行の側近を考えてもやはり異常。
と、まぁ、その誰一人としてまともではない…。
まぁツッコミ役であるリク自身も
就活戦士リクルートというボケキャラなのだが。

常識の枠外な個性的な面々と暮らすリク。
優雅な社長としての生活と荒川を切り離せず
苦悩しながらも、気づけば順応している。
そこにはニノへの好意だけではない
そんなよさが橋の下の生活にあるのかもしれない。



基本的にお祭り騒ぎが大好きな連中の集まりなので
なにかしらイベントが開かれることが多い。
ときにガチンコバトルが勃発したり、
橋の下住人同士のラブコメが展開したり、
荒川に潜む謎・秘密に言及しようと
多くの変人たちが現れ、騒動を巻き起こしていく。
東京都内が舞台だが、荒川上流にあたる埼玉にも
やはり住人が生息し、埼玉ローカルネタを展開。
独特の世界観が気に入れば、ハマり度の高い作品。
いつまでたっても、
表紙を飾れない主人公リクの悲哀も見逃せない。
(荒川河川敷にも「格差社会」が!)

ARAKAWA UNDER THE BRIDGE
「荒アン」、「荒ブリ」と略されることも。
☆☆☆☆+ 全15巻 ヤングガンガンコミックス

posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:50| Comment(1) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
は!!!
おにいさんはやく買いに行かなくてはー!!!

>誤解をまねきそうな言い方ですね。

 ホスト部買いに行かなくちゃも同系。
Posted by ペコ at 2010年05月27日 12:42
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【安寿(あんじゅ)】管理人
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 埼玉出身、趣味でブログを
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 幼少の頃から
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 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
 でした。