2010年05月05日

漫画『キン肉マン』ゆでたまご

おちこぼれ超人キン肉マンが
闘いを通して幾多の友情を育み
多くのライバルたちと一緒に成長していく。

すべての超人(≒ヒーロー)たちの頂点につく
までの壮絶な死闘、友情という花が咲くまでの
成長の軌跡と巻き起こす奇蹟の数々を描く。



1980年頃。
日本をはじめ世界にはたくさんの超人がいる。
(設定では超人が当たり前に存在し、
人々に認知され市民権を得ている。
とりあえず10万人からの超人がいるという
「超人のインフレ」状態の世界)
ウルトラマンやスーパーマンなどに代表される
超人たち。彼らは宇宙怪獣などを倒し、人気もあり、
人々の尊敬を集める。

しかし、キン肉マンは見た目もブサイク。
ニン肉臭く、ドジで弱いおちこぼれダメ超人。
当たり前だが人気もなく、
世間の人々の彼を見る目は冷たい。
田園調布の美波理公園(ビバリーヒルズ)に
「キン肉ハウス」の居を構える牛丼野郎こと
キン肉マンは、ヒーローたちが不在のときだけ
都合よく頼られる程度の存在。

作品当初はドジだけどどこか憎めず、
不思議な魅力を持つキン肉マンとザコ宇宙怪獣
などとのドタバタ喧嘩を描くギャグマンガ。
吉野家と森永製菓のまわしものか!
とツッコみたくなるほど商品名を出す。
(実際、森永製菓は映画タイアップ)
40メートルに巨大化したりとヒーローモノ的
要素があったがパタリと巨大化しなくなる。

後に当初からキン肉マンが好きだったプロレス
を駆使し、「友情」をテーマにした
「残虐超人との決闘」
「7人の悪魔超人との戦い」
「将軍&悪魔六騎士との戦い」
「完璧超人との戦い」
「キン肉星運命の王位争奪サバイバルマッチ」
というストーリー性・メッセージ性の強い展開
に移行していく。
アホだったはずのキン肉マンも、
「この迷路には法則性がある」
と突然賢くなったりする。
友情やチャンピオンの立場や愛する人を
守らんと妙に男前になったりとヒーロー化する。

実は超人たちの頂点に立つ「キン肉界」の王子
キン肉スグルであったことがわかるキン肉マン。
(キン肉マンはウルトラマンよりも偉い!)
赤ん坊のとき父親キン肉真弓が、
ブタと間違ってキン肉マンを宇宙船から放り出し
日本で暮らす羽目になっていたのだ。
(後に設定の都合上、5歳のときに変更)

世間から「世界の汚物」とまで蔑まれ、
父から「キン肉族始まって以来のできそこない」
と呼ばれ、家臣であるミートにすらなめられて
しまうダメダメなキン肉マン。



でも持って生まれた持ち前の負けん気と
火事場のクソ力(≒何度でも立ち上がる気力)、
人々を守ろうとする熱い正義の心を燃やし
急成長を遂げる。


【ザ・マシンガンズ】

最高のタッグパートナーにして永遠のライバル、
もうお前は不吉だからブーツを履くな!
テキサス野郎「テリーマン」。

マスクマンにしてキン肉マンの最初の高い壁
一流超人「ロビンマスク」。

「コーホー」という独特の呼吸法。
マネした子供は息を吸えずに呼吸困難になった
ロボ超人こと「ウォーズマン」。


【パロ・スペシャル】

残虐ファイトを心情としながら
試合中に武器を使うことを絶対に許さない
華麗な技のデパート「ラーメンマン」。



敵役と登場しながらファン投票1位を獲得した
悪魔超人「バッファローマン」。
超人よりも超人らしく「ジェロニモ」。
など多くの魅力的なキャラクターが誕生した。

また超人たちを作者自身が一般応募し、
作中に登場し活躍するなど読者参加型の試みが
されている。

敵味方を問わず大怪我を負いときに命を落とす。
というスリリングな展開も多い。
死んでも魂となってアドバイスを贈ったり、
試合に参戦する。
また変則的な闘技場で闘うことが多い。
超人ならではの、技の応酬や空中戦が多い。
悪人すらも闘いを通して浄化していくという
基本スタンスの物語を持つ。

難を言えば強さを現す「超人強度」があいまい。
いい加減な建築業者の耐震強度並にあいまい。
結婚に対して優柔不断な態度をとる男くらいあいまい。

物理的な技の威力もあやしい。
時間を戻すという技がされても
時間を戻されたことが人々の記憶に残っている。
超人の存在を消すアイテムが登場しても、
記憶には残る。などなど枚挙にいとまがない。
まぁ、いい意味でそのいい加減さも含めて
笑って受け止めればいいのだが。

あと、ラスボスが卑しく小賢しくつるセコい。

また、この度発刊された37巻では
ウォーズマンの誕生秘話。
一度も実現しなかったドリームマッチ
キン肉マン対テリーマン。
キン肉マンの結婚前夜の仲間たちとの闘い。
5年ぶりにリングに立つキン肉マンが描かれ、
その完成度は高い。

全36巻(文庫版全18巻)として一度完結。
2010年に37巻も続編として誕生し以下刊行
されているが、とりあえず36巻までの評価とする。
☆☆☆☆+

キン肉マン 1 (集英社文庫―コミック版)

キン肉マン 1 (集英社文庫―コミック版)

  • 作者: ゆでたまご
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1999/01/14
  • メディア: 文庫




キン肉マン 37 (ジャンプコミックス)

キン肉マン 37 (ジャンプコミックス)

  • 作者: ゆでたまご
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/01/29
  • メディア: コミック



posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
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 幼少の頃から
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 まさか漫画家になるとは
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 そして実際なりません
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