2009年10月08日

マンガ『るろうに剣心 ―明治剣客浪漫譚―』和月宏伸

明治11年(1878年)東京下町。
廃刀令下において「逆刃刀」を帯刀した
頬に十字の傷を持つ優男風の流浪人「緋村剣心」
と神谷活心流の師範代「神谷薫」17歳が出会う。

明治維新によって、侍が剣と共に魂までも
置き去りにしてしまった感のある風潮の中で
剣心は「不殺の誓い」ころさずのちかいを胸に
虐げられる弱き人々の生活と笑顔を守るため
未だに闘っていた。

そんな剣心は、幕末の動乱の中心だった京都で
数々の暗殺を行った修羅の者「人斬り抜刀斎」。
「最強」と恐れられた伝説は今もなお顕在だが
本人はどこ吹く風で、過去を語りたがらない。
明るい笑顔に暗い過去と業を背負った剣心に
よって、父の形見である道場を守られた薫は
道場再興を口実に剣心の逗留を願い出る。
淡い恋心を胸に秘めながら。



圧倒的な強さを持つ剣心だったが、そんな彼を
快く思わない悪党たちや、抜刀斎時代の殺人や
悲劇によって多くの闘いを強いられる。
そんな闘いの煉獄の中で、剣心を慕い守るべき
仲間となる者が増えていく。
唯一無二の親友であるケンカ屋「相楽佐之助」、
神谷道場の後継者篤い心の少年「明神弥彦」、
抜刀斎時代に剣を交えたことのある「斎藤一」、
日本制覇を目論む凶刃使い「志々雄真実」、
幼少期のトラウマによって「楽」の感情しか
持たない天才剣士「瀬田宋次郎」など魅力的な
キャラクターたちが次々と登場する。

また、当時の格闘ゲームなどに登場したキャラ
たちをモチーフにしたイロモノキャラも次々と登場。
作者の遊び心も多く、
ワンピースのドクロマークが出てきたり、
漫画家「いとうみきお」の名前や、
「あしたのジョー」の「泪橋」、
「復讐するは我にあり」(小説)とセリフに
入れてみたりとエンターテイメント的要素が多い。
登場キャラの中には、幕末を彩った著名人が
登場することも多いが、結構作者の趣味が
色濃く反映されているため、コミックスなどでも
作者自身が述べていることだが幕末ファンから
「叩かれる」ことも多かったそうだ。

作品の特徴としては、
緋村剣心や周囲の仲間たちの精神的葛藤や成長、
戦闘ゲームさながらのハデな戦闘シーン、
「天翔龍閃」(あまかけるりゅうのひらめき)
「二重の極み」(ふたえのきわみ)などに
代表される魅力的で高いネーミングセンスの
必殺技(作中気絶はさせても殺してはいない)、
感動的な号泣エピソードや数々の名言を生んだ。

読了後の感想としては、女性ファンが多そうな
作品だということと、「銀魂」は基本的に
「るろ剣」を意識して書かれていること。
(但し、るろ剣がストーリー重視なのに対し、
銀魂は、ギャグやや重視である)。
コミックスの登場人物制作秘話を読んでいると
その後のストーリーがわかってしまうことが
あるのが難だ。

☆☆☆☆★のおすすめ漫画。ジャンプコミック
全28巻。完全版全22巻



posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:07| Comment(1) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆★のおすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日ようつべでるろけんのアニメを観てたら、猛烈に1/3の純情な感情を熱唱したくなったのでカラオケいってきました。神曲です。

>どれだけ君を愛しても〜 ですね。
 きっとティーンエイジャーにはピンと来ていませんね。
 ガンダム熱唱している30代にピンと来ない自分と
 おんなじようなものですね。
Posted by ペコ at 2009年10月08日 22:53
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