2009年09月24日

漫画『ジョジョの奇妙な冒険 第2部〜4部』荒木飛呂彦

『戦闘激流』
軽薄な大男ジョジョ、気障な伊達男シーザー、
二人の波紋法の先生である謎の女リサリサは、
ローマのコロッセオの地下に眠っていた超人たちと
己のプライドと過酷な宿命と戦う。ジョジョの第二部。
凝った戦闘シーンや心理戦、独特の台詞回しや擬音などを多用し
その優れた世界観とストーリーを盛り上げる。

1938年。アメリカにやってきたジョゼフ・ジョースターは、
195cmの軽薄な大男。人をからかったり、努力や頑張るが嫌い!
と言い放ったり、気に入らなかったら警察にも噛み付くほどの
喧嘩っ早い性格。だがジョジョの血を継ぐ者の気質なのか、
曲がったことと、本当のやさしさを持った波紋の後継者でもある。
彼は戦闘中に戦略を練りだしたり、相手の心理や行動を読む
トリックスターであり、特技は相手が次に言うことを先に答える
ことである。その言動からは、時に本気なのか?と思わせるものも
あるが、本人はいたってまじめ?なぜかのりピー語を操る。

「永遠の命」や「究極の生命体」などの鍵を握るとされる石仮面。
そして「赤石」をめぐり、ローマのコロッセオの地下に眠っていた
超人たちと対立するジョジョは力の差を痛感。第三の勢力ナチスの
シュトロハイム、誇り高き伊達男シーザー、師リサリサらと出会い
戦闘力も人間としての成長も遂げる。

敵に対しても「敬意」を払う(一部のキャラのみ異なる)などの
感動的なシーンや、感動的逸話もあり心を打つ。
またセンスのよい笑いもマンガの魅力だ。

『スターダストクルセイダース(3部)』
牢屋で「自分をここから出すな」と訴える主人公
空条承太郎(ジョジョ)。なぜか?
自分の後ろに控える不気味な存在がそうさせる。
「幽波紋」(スタンド)だ。
ジョジョを守護する者であり、不思議な超能力を
与えるその謎の力は彼の祖父である
ジョースターの持つ能力と無関係なわけがない。
ジョジョは祖父と同じ不思議な能力を身につけたことで
過酷な運命を背負うことに…。

そして、ジョースター家と宿命のライバルである
最凶の吸血鬼にして一本筋の通った怪物ディオの
復活によって、ジョースターの娘&ジョジョの母
ホリィは死の淵をさまよう。すべての元凶である
ディオを倒すため、二人は「信頼」によって
結ばれた「仲間」たちと共に打倒ディオをめざし
ディオが生息しているエジプトに向けて50日間の
長旅を敢行する。

だが、ディオに傾倒又は恐怖するスタンド使い
の魔の手が次々とジョジョたちに襲い掛かる。
スタンドを用いた、独特で迫力のある格闘シーン
や頭脳戦が繰り広げられ、ワクワクさせられる。
そして、独特のセリフやポージングは健在で
読者を存分に楽しませる。


【宿命のオラオラVS無駄無駄対決】

圧倒的なスケールと、多くの友情と別れを生んだ
第3部は、第2部と甲乙つけがたい仕上がりで、
「スタンド」という新たな魅力的な能力も登場し
敵味方に限らず個性的で、かっこよくて
うさんくて、人間臭い魅力的なキャラも多い。
敵キャラだとボインゴ、それ以外のキャラだと
親切なお姉さんが印象に残っている。
グロテスクな描写が多いこともその特徴だ。

おすすめ度合いとしては、☆☆☆☆☆。
第3部は、12巻(1話分)〜28巻収録。


『スタンド 死神』

【スタンド 幽波紋】

スタンドとはその人を守ってくれる守護霊のようなもの
スタンドとは 一人の人間に一体
スタンドを自由自在に意志で操れる人間が

「スタンド使い」

スタンドを傷つけられるとスタンド使いも傷がつく
スタンドは、スタンドでしか倒せない
スタンドは、そばに立つ(スタンドバイミー)
という意味からきている
スタンドとは 基本的には
普通の人間に見ることはできない
例外は 他の物質と合体し動かしている時である
スタンドは その本人より遠くへ離れれば離れる
ほど力は弱くなる。
スタンドがもつ能力や性質は 
便宜上タロットカードの暗示で分類される。

『ダイヤモンドは砕けない(4部)』
1999年、街には殺人鬼が潜んでいた。
誰にも知られずに、増えていく被害者の数。
救われぬ魂たち……。
しかし、この町の若者たちには『黄金の精神』が
宿っていた。「正義」という名の精神が。
吸血鬼ディオの能力を引き出した「弓と矢」に
よって意図的に増やされていくスタンド使い。
己が欲望のために殺人を続ける「吉良吉影」の
野望を打ち砕かんと、若者たちは立ち上がる!
『ジョジョの奇妙な冒険』29巻〜47巻。
評価は、最高評価の☆☆☆☆☆。4部主人公の
口癖を引用するなら「グレート」だが、実際は
エクセレントと呼ぶにふさわしい。

杜王町。どこにでもありそうでどこにもない
そんなかけがえのないこの町
(モデルは「杜の都」仙台かな)
では原因不明の失踪者が続出。失踪者のほとんどは
吉良により殺され、その魂は人知れず救われぬまま

ジョセフジョースターの隠し子の東方仗助が住む
この町にやってきた承太郎(3部の主人公)は、
この街に潜むたくさんの秘密と陰謀を暴いていく
「探偵役」として登場。4部の主人公仗助よりも
魅力的なキャラである広瀬康一や
徹夜で編み物のプッツンキャラの山岸由花子
愛すべきバカキャラ億泰、
不思議な自称宇宙人にあやしすぎる料理人、
街の救世主である杉本鈴美、
そしてその不気味さと邪悪さ故に魅力的なラスボス
吉良吉影(キラ、キラー)などに代表される
印象的なキャラクターが次々と登場。

あえて舞台を狭くすることで、次々と登場する
スタンド使い(守護霊を操る不思議な特殊能力)
たちの凝った戦闘シーンや頭脳戦に集中できる
4部は凝縮された感があり目が離せない。
敵か味方かわからない数々のスタンド使いが登場、
そこに漂う緊迫感と推理に引き込まれる。

ジョジョお得意の名言や名セリフも次々と登場。
個人的に最も頭がよい漫画家と思われる荒木先生
の描く「リアリティ」と独創性が溢れている。
岸辺露伴という、独断的で捉えどころのない
漫画家を登場させたことや、作品の随所に
散りばめられた「遊び心」を見つけるたびに
喜びを感じずにはいられない。


【グレートな男が生んだ新たな黄金の魂】



【光の射す方へ】



【警告 これより先は読んではいけない】
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆☆のおすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック



すべての道は漫画道に通じる
漫画を読みながら
戦争はできない
漫画& 漫画と共に生きる
わが漫画ライフに
いっぺんの悔いなし!
などを信条とするブログ

2943871(にくしみはない)
11028349(ひとにやさしく)

【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
 やっています。
 漫画以外だと
 生駒里奈さんと
 松井秀喜さんと
 本と犬と猫、
 音楽鑑賞と野球観戦と
 カラオケ、 昼寝、お笑い、
 風呂と温泉、シャワー、
 旅行、本屋が好きです。
 
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想してません。そして
 実際なりませんでした。
 スピッツとミスチルを
 よく聴いています。