2009年05月05日

漫画『ドカベン』水島新司

ドカベン山田太郎、破天荒な男岩鬼、天才打者&名手殿馬、
小さな巨人里中、常に笑顔の微笑らを擁する最強明訓高校。
打倒明訓めざして剛球投手の不知火に土門、最強犬飼兄弟、
雲竜に谷津、坂田に武蔵坊と義経……と
「野球に青春をかけた」者たちの熱いドラマが繰り広げられる
名作野球漫画。次々と登場するライバルたちとの戦いが熱い。

作者の野球理論や特殊なプレーなどに対するルール上の問題なども
数多く取り上げた本格派野球漫画の面と、悪球打ち岩鬼や
トリックプレーの代名詞的な殿馬の秘打に象徴されるイロモノ的
側面を併せ持ったストーリーは、野球ファンだけでなく野球を
知らない方にもおすすめできる懐の深さを感じさせる作品だ。
またセリフのおもしろさや作品の随所に作者の遊び心も見受けられ、
感動的&エンターテイメント的要素も高い。

この作品のすごいところのひとつに、なかなか
「野球がはじまらない」ことが挙げられる。
実際読んでいただくとわかるのだが。
作品は岩鬼の決闘シーンにはじまり、転校生山田太郎が登場。
ちなみにふたりの出会いは、高校ではなく中学だ。
結果的に決闘の邪魔をしたこと、
山田太郎が食べていたドカベン(どでかい弁当)箱が
巨漢岩鬼の食べていたドカベンよりも更に大きかったことから
岩鬼から一方的に恨みを買う山田。
まじめで人に恥をかかせないやさしさを持った礼儀正しい山田と、
破天荒にして誰ともなじまない規格外のはみだし者の岩鬼。
ふたりの対照的な大物は、なぜか野球の道に進まず柔道一直線。
強力なライバルとの出会いなどによって急成長を遂げる。

あとは、あえて地味なキャッチャーを主人公にしたこともそうだ。
井上先生が「スラムダンク」を書こうとしたとき、
担当者から「人気が出ないよ」と釘をさされたとのこと。
実際、岩鬼や殿馬、里中……といった個性的なキャラがいなければ
優等生すぎるドカベン山田で人気を保っていけたのかは疑問。

野球部エースの長島や理事長、ライバルらの期待を受けながら、
なぜか野球をしようとしない山田。
そこには、かつて起こってしまった悲劇が影響していた。

悲劇を乗り切ったドカベン山田は、遂に野球の道を歩み始める。
(ここまでが長いんだ!)めざすは高校球児たちの夢「甲子園」。

「神奈川を制するものは全国を制する」と言われる強豪校ひしめく
神奈川県「明訓高校」に入学した足以外は超高校級のドカベン山田。
明訓には、超高校生級の実力を有するキャッチャーの土井垣主将が
いるのだが、あえて山田は明訓を選んだ。
その類稀なる天才的な野球の才能と明晰な頭脳を駆使しながら、
次々と現われるライバルたちを岩鬼・里中・殿馬らと迎え撃つ。
個性的な明訓ナインやライバルたちの成長劇と青春を描く。

名作野球漫画として代表的な作品でありおすすめ。
コミックス版全48巻。文庫版(秋田文庫)全31巻
と読み応えたっぷりの作品。

「大甲子園」(ここまで高校生編。おすすめ!)
「ドカベン プロ野球編」
「ドカベン スーパースターズ編」……と続いていく。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆☆のおすすめ漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
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 そして実際なりません
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