2009年01月17日

漫画『幕張』木多康昭

ジャンプ史に燦然と輝く外道ギャグマンガ。
下ネタを筆頭に、編集部の悪口や、編集部の非道を告発したり、
漫画を書くのがつらいと愚痴り出すなどネガティブ・ブラックな
ネタやパロディーが多いことがその特徴。

「ガモウひろし」や「つの丸」「小栗」などの同期の漫画家を
登場させ、罵ったり、自分とケンカさせたりし始める。
自分の通帳を桁数を見てほくそ笑む、身内ネタ
などに代表されるズルい笑いを読者に提供・発表し続けた。

「るろうに剣心」は自分が書いている、つの丸の名を騙りナンパ、
漫画の中で面と向かって「むかつく」と指摘した某漫画家から
「うんこ漫画家」という呼び名をいただいたと披露したりと
自らの恥を赤裸々に告白していく。
恥の上塗りを繰り返すその姿は「まさに外道!」であり
漫画家版太宰治。(太宰治ファンの方、単なる冗談ですよ)
「顔偏差値」をはじめとした差別的表現も多い問題作だが、
爆笑する箇所は多い。その作風とは裏腹に
ジャンプのギャグ漫画としては全9巻と大健闘をした漫画でもある。

邪道なネタが多いため、アンチが多い反面コアなファンもいる。
その作風とジャンプ漫画の三原則とには、大きな隔たりがある。
作者のモチベーションの低下、編集部との方針の違いなどから、
その後肌の合いそうな「少年マガジン」に移籍して、
『泣くよウグイス』という野球ギャグ漫画を書くが、
途中で物語を破綻させたのは残念だった。

〜あらすじ〜

悪道の限りを尽くし、校長らから「塩をまきましょうか?」
とまで言われた塩田と奈良は、惜しまれながら?中学を卒業。
その悪行によって、後に登場する「叶親」の人生を狂わせるなどの
数々の被害を出していた。

幕張南高校にやって来た塩田は、スラムダンクが大好きで三井に
あこがれているが、スラムダンクとかぶるのでバスケ部に入らず、
セクシーコマンド部には入りたくないとわがままを言い、
結局野球部に入る。しかし部員は二人以外に見当たらない。
この時点で部ではないのだが、なぜかマネージャーはいる。なぜ?

そして塩田はひたすら、スリーポイントの練習。
奈良は、おっぱい星人にして凶暴でまともな?塩田と異なる、
ロリコン、ホモ(途中から)、露出狂と三拍子揃った真性の変態。
そんな困った迷コンビが、
野球部のマネージャーで新たな火種を生む桜井、
スラムダンクの赤木キャプテンそっくりの勘違い女「ゴリ子」、
不幸を呼び寄せる叶親、
トリシマ編集長にそっくりで隠し玉を持つ「嶋鳥」などを
巻き込んで、乱暴狼藉の暴走・わがままを繰り返す。

「恥力・体力・時の運」(アメリカウルトラ横断クイズのパロディ)
の世界高校生選手権などが印象に残った。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 08:03| Comment(1) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
懐かしい。・゚・(ノД`)・゚・。

野球漫画だと思って読んだら、一度も野球しないで終わったけど、好きな作品です(´∀`*)

『泣くようぐいす』も大好きです。

>そうですね。野球結局やってません。
 なにしろ部員が足りません。

 野球マンガ「ドカベン」もなかなか野球がはじまらず、
 柔道をやってばかりなのです。
Posted by three at 2009年02月16日 23:32
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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
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 幼少の頃から
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 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
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