2008年10月02日

「閃光のように」

「なぜ生き物は死ぬのでしょうか」
という命題は、とても重くて同時にとても尊いものだと思います。

「ダイの大冒険」というおもしろいマンガが
あるのですが、特に「閃光のようにの巻」(36巻)
という回が印象に残っています。
冒険の序盤では仲間を捨てて逃げ出す弱虫だった
魔法使いのポップは、
たくさんの仲間たちとの出会いや意地もあり
「勇気」を手に入れます。
最終的にラスボス大魔王バーン戦にも参戦。
遂には、バーンに名前を覚えさせるほどの活躍をします。

大魔王に戦いを挑み、圧倒的な力をみせつけられ
あと3分足らずで世界滅亡へのカウントダウン…
そんな絶望の淵に立たされたポップとダイ、
そして彼らが守ろうとしていたものが
消滅してしまいます。そんな絶望感から
ダイは闘う気力をなくし立ちあがれません。
そんなとき、ポップが語り始めます。
200810020950000.jpg


五つか六つの時だったかなぁ 
ある夜おれは「死」について考え出した
死んだらどうなるのか どこへ行くのか?
考えれば考えるほど怖くなって…
夜中に おれは泣き出した 
親父たちがびっくりして飛び起きた
どうしても 人は死んじゃうの!?
どうして ずっと生きていられないの!?
わけがわからなくなって おれは 泣きわめき続けた
…そしたら…母さんが…母さんが抱きしめてくれて… 
おれにこう言ってくれたんだ…

“人間は誰でもいつかは死ぬ…
……だから… だから…みんな一生懸命生きるのよ”

あんたら(大魔王バーン)みてえな
雲の上の連中に比べたら
おれたち人間の一生なんてどのみち一瞬だろう!!?
だからこそ結果が見えてたって もがきぬいてやる!!!
一生懸命生き抜いてやる!!!
残りの人生が50年だって5分だって同じことだっ!!!
一瞬…!! だけど… 閃光のように…!!!
まぶしく燃えて生き抜いてやるっ!!!

200810011714000.jpg


セリフのよさもそうなのですが、
私がこの回を好きなのは
ちょうど自分も6歳くらいのとき
同じような経験をしたからです。
デジャヴと言うか、似た体験をしていることに起因します。
母はちょうどポップの母と同じようなことを
私に言ってくれました。

同時に「終わりのこない怖さ」についても
教えてくれました。
例えば、「悲しみ」「痛み」「怒り」……
終わりがこなかったら、
先の話ではないですが絶望感で途方にくれます。
私はなんだか少しほっとして眠れました。
そう言ってくれる人がそばにいてよかったなぁ。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 安寿の加齢なる日常U | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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