2008年09月28日

漫画『みゆき』あだち充

妹みゆきと、同級生のみゆき。魅力的なふたりの「みゆき」との
出会いによって、主人公若松真人は至福の時間を過ごしながら、
その一方で苦悶するというエッチな展開満載のラブコメディー。
ラブコメだが、ギャグの比重が多く、あだち充本人が登場したり、
街中を「あばれ馬」が暴走し、みゆきに襲い掛かるなどおバカな
展開が多い。

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全12巻、ワイド版は全5巻。

〜あらすじ〜

別荘の見える渚に友人たちと「海の家」のバイトにやってきた真人。
お目当ては、同級生のみゆきちゃん。なりゆきで、みゆきの水着を
盗んでしまった真人は、そのことがバレてひっぱたかれる。
傷心の真人だったが、魅力的な女の子と仲良くなり会う約束をする。

ふたたびその女の子に出会った真人だったが、それは6年ぶりに
再会を果たした1つ年下の妹だった。真人はばつの悪さを抱えながら
みゆきといっしょにひとつ屋根の下で暮らすことになる。そして、
父の再婚によって、二度母を失った悲しい過去がある真人はみゆきが
血の繋がらぬ他人であることに気付き、複雑な思いを抱くのだった。

真人は、どうにか同級生の鹿島みゆきと仲良くなるのだが、
妹みゆきの妨害にあったり、真人自身の煮え切らない態度もあって、
なかなか恋は進展しない。また、妹みゆきは異様にモテるため、
みゆきに接近する変態三バカトリオらからみゆきを守るため、
心休まる時間がない。過剰に妹を守る兄と、なんだかんだで
兄にやさしい妹。その姿は、周囲からは仲のよい兄妹というよりも
恋人そのものなのだが「妹だから」と真人は自分に言い聞かせながら
下着のにおいを嗅ぐレベルにとどめる(十分変態行為だと思うがw)

物語は、二人が出会ってからの4年間をサービスシーン満載で描く。
感動的なラストだが、正直ラストの2〜3ページはない方がよい。

若松真人(わかまつまさと) 顔…「タッチ」の上杉達也と≒。
連載当初高校一年生。生まれて16年で、二人の母を亡くした
ことから「大切な人をなくす悲しさ」に敏感であり、映画などで
母の臨終シーンなどを観ると、人目を気にせず号泣してしまう。
性格は、怠惰で楽天的でスケベ。おっちょこちょいで頭も悪いが、
やさしくて妹思い。優柔不断で、煮え切らない態度をとるという
典型的なダメキャラであるが、ふたりのみゆきからは慕われる。

若松みゆき 顔…「タッチ」の浅倉南他に似ている
連載当時15歳。海外生活が長く、英語に堪能。あだち作品に
登場する典型的な才色兼備の持ち主であり、活発的で竹を割った
ような性格、歯にきぬ着せぬ発言をし、性別問わず人気が高い。
周囲を夢中にさせる小悪魔タイプであり、真人も「みゆき病」
に発症したのはご愛嬌。

鹿島みゆき 顔…「H2」の雨宮ひかり≒
連載当時16歳。才色兼備で料理・裁縫なども得意なお嬢様風。
基本的に大人しめのキャラだが、激するとビンタを喰らわせるなど、
感情的になる場面もある。妹みゆきに劣らず人気があるが、
なぜか全然釣り合わない真人と恋人になるという暴挙に出る。
ひとりっこであり、「やさしくて妹思いの兄がほしかった」という
願望が強い。真人のためにムリしているシーンもあり、
「都合のいい女」っぽい薄幸の美少女。

真崎竜一 

連載当時17歳。ふけ顔。
喫茶店「ドラゴン」のマスター(作者がドラゴンズファンのため)。
海の家も経営している関係で、嘘情報満載のアルバイトを提示し、
同級生から信用できない人物として恐れられている。
真人を凌駕するスケベで、明るい性格、三バカトリオの筆頭として
みゆきをつけ狙うストーカーである。ケンカに強く厚かましい性格。
みゆきと同級生になるために、追試を受けずにわざと留年するなど
筋金入りのバカである。

鹿島安次郎

鹿島みゆきの父。自称「二枚刃の安次郎」。
警察官でありながら、職場中にナンパをしたり、職権濫用でタクシー
を使ったり、覗きや下着ドロボーもしているという神奈川県警並に
残念な警察官。勘だけは鋭い。
娘であるみゆきや、妻はすでに諦めているようだ。

中田虎夫

妹みゆきの中学の体育教師だが、みゆきを追って高校教師になった
イタイ人。30過ぎであるため、母親が熱心におみあいを勧めるが、
ずっと年下のみゆきにご執心であり、過剰なスキンシップを取る。
今だったら軽くクビになること請け合いのダメ教師である。
竜一とみゆきをめぐって火花を散らせることも多く、その姿は
まさに「竜虎相まみえる」様相を呈する。

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「三バカトリオ 安次郎 竜一 虎夫」


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「ビキニとかパンティー姿ばかりかいてる、変態マンガ家あだち充」
コメント欄に、最終回ネタバレありを載せました。

posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:45| Comment(2) | TrackBack(0) | あだち充『タッチ、ラフ、H2』他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昔、友達に途中まで借りましたが、途中でやめました(´∀`;)つまらないわけじゃないんですけどね。
最後はどんな終わりですか?
あだち充の作品で他に読んだことがあるのは、ボクシング漫画ぐらいですね。

>threeさんへ

ネタバレありで書きます。
ボクシングマンガは、「KATSU」ですね。
私は、KATSUは一回しか読んでいないんです。
正直、あんまりおもしろくない作品です。

みゆき自体は、結構好き嫌いがわかれそうな作品です。
最終回ですが、妹みゆきの前に世界から注目されている
サッカー界の天才が現われます。それが、みゆきと真人の
おさななじみで、性格もルックスも将来性もあるとまさに
みゆきにもふさわしい男です。

その男が、本気でみゆきのことを好きになり、みゆきに求婚
します。みゆきは、真人に彼と結婚してもいいか?と尋ねます。真人は、こんなにふさわしい男はいないとみゆきの結婚
を喜びます。その際には、真人としては集中して同級生の
みゆきとの恋愛を続けられるという想いもあります。みゆき
としては、真人に止めてほしいという想いがあると思います。そして、ついに結婚式……。

みゆきに祝福の言葉を述べる真人でしたが、
思わず涙と本音が。
「大切にしていた母を二回失った」真人は、
「大切にしているみゆきをもう失うたくない」
と告白します。フィアンセの男は、
「選ぶのはみゆきちゃん本人だ」と言います。

真人とみゆきと真人の父との三人で挙式をしたと
登場人物たちに手紙が届きます。
みゆきファンであった面々は、喪失感と「やっぱり…」
という悲しみを味わいます。
同級生の鹿島みゆきは、北海道に傷心旅行に出かけます。
この物語一番の被害者は、この鹿島さんだと思います。
そこには、同じく結婚式に花嫁に逃げられた花婿である
みゆきのフィアンセだった男がいます。二人はたまたま
出会い、いかにも新しい恋愛が発生しそうな雰囲気です。
(注 ラストの2〜3ページにあたります。不要に思います)

最終回には、「大人の階段登る 君はまだシンデレラさ♪」
というあの名曲が引用されています。
Posted by three at 2008年09月29日 21:00
教えてくださってありがとうございます<(_ _)>

ラストの2〜3ページは、恋はまた新しく始まるものだというメッセージと鹿島みゆきファンのためのおまけ、と都合良く考えれば……(´∀`;)

>鹿島さんは報われていません。あんなにいいこなのに。
 なにしろ、真人といっしょに大学行くために合格した
大学に入学しなかったり……、でも正直彼女くらい魅力的
なら、登場人物が言うように「いい相手」見つかるはずだ!
と思ってしまうのです。あのままだと後味悪いという意見も
もっともだと思います。「恋はまた新しくはじまる」という
意見は、素直にいいなぁて思います。
あと、遠慮せずに、コメントくださいね。
Posted by three at 2008年10月01日 14:26
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