2008年09月11日

「HERO」

甲「本日は、小泉元プレジデントから「痛みに耐えてよく戦った。
感動した」という名言や福田プレジデントから
「私はあなたとは違う」という迷言を引き出し、
全米を感動させ、全村に平和をもたらした
国民栄誉賞受賞も噂される桃太郎さんに来ていただきました」

乙「何も言えねぇ……。ちがうか?」とガハハ笑いの桃太郎氏。

甲「単独取材に応じていただいてありがとうございます。
さて、さっそくですが、思う存分しゃべってくださいね。」

以下、桃太郎氏の激白が続く。

鬼退治、勝手に応募されたんですよ。
おいおい俺ジャニーズかって……、違うか?
そりゃああの人たち(おじいさんとおばあさん)は育ての親
ですけどね。正直、そりゃあないぜって思いましたよ。
しかも渡されたのはきびだんごと「日本一」と書かれた旗って、
ガキの使いの罰ゲームかと思いましたよ。しかも、
鬼が島の鬼退治を完遂するまではこの家の敷居をまたがせない
とか言われたときは、正直二人が鬼に見えました(笑)。
(記者はこの時、桃太郎氏の手が震えていたのを見逃さなかった)
…後で知ったことなんですけどね、あの二人俺が鬼退治に出かけた
ことによって、村の権力者から結構な金をもらったようなんです。
えぇ、しっかりと雇用契約を結んでいました。あまつさえ、
二重契約を結んでいましたよ。隣村の権力者とかともですからね。
えぇ、また言っちゃいますよ。鬼かって……。
 
それで、俺が犬・猿・キジと鬼が島を制圧して、鬼の宝をぶんどって、
故郷に錦を飾ったZE!自信が確信に変わりましたよ
あのとき歴史は動いたたしかに。と悦に浸りながら
肩で風切って帰宅したら、愕然としましたね。

家がね、俺の家がね、本当は残酷なグリム童話で読んだみたいな
 洋風チックの家に様変わりしてましてね、北欧から資材を取り寄せ
特別に作りました!というような豪邸に、「成金まるだし」の
あの人たちが、「太陽のたまご」とか食べてましてね、
あれ、桃太郎生きて帰れたの?よかったね。とか言うんですよ。
他人事みたいに。福田元プレジデントみたいに。
あぁ、まだ元じゃないか。もう変わったような気でいました。

あとね、村の片隅の場末に、俺を模した銅像が建っていましてね。
「鬼退治に出かけた偉人桃太郎…」の文字の後に、ちっちゃく
ここに眠る」とあって、それを見て、
『あぁ、俺、人柱にされたんだ……』
って。
(桃太郎氏の鎮痛な姿は、筆舌に尽くしがたかった)

まぁ今はね、鬼からぶんどった宝とこの取材の報酬とかで、
余生は問題なく暮らせそうなんで人里離れた山奥で、
できるだけ人と合わずに静かに暮らそうと思います。
えっ、淋しくないかって?俺には、戦いを共にした
犬・猿・キジがいますし、何より人という鬼と暮らしたく
ないんです。小泉元プレジデントの言葉を借りるなら、
俺を金で捨てたあの二人の鬼に対して
勘当した」と言ってやりたい気分ですよ。
(と言いながら、桃太郎氏は好楽のドヤ顔をした)

最近よく思うんですよ。宝をぶんどった鬼からしたら、俺は
それこそ鬼みたいなもんじゃないかって。だってそうでしょう?
あいつらには、あいつらの家庭があるはずだしね。
弱肉強食や、自分たちの生活に照らせば、いろんな矛盾点が
見えてくる……。もっとも私の中にいる鬼が、疑心暗鬼を
起こさせるのかもしれませんが……」

それ以後、桃太郎の行方は、誰も知らない。  

参考 お笑い芸人「ものいい」
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 19:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 安寿の茶番劇(創作物) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
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