2008年09月07日

漫画『幽☆遊☆白書』冨樫義博

第一話にして、主人公死亡。
短編形式ハートフルストーリー⇒長編格闘ものに。
突然のフィナーレ。
作者二人説、冨樫兄弟説。
(作者がピンチになると兄弟が漫画を書くという噂。
これは作者がジャンプ誌面に鉛筆で書いたラフ状態を
載せてしまうことや、その場しのぎの雑な絵で済ます。
ということに対する世間一般の皮肉や心配でもある)
「寄生獣」「うしおととら」や「ジョジョ」に似ている説
(寄生獣とは酷似した部分が、蔵馬の母のエピソードとか、
仙水編の樹とかまんま。
多分「寄生獣」に影響受けたマンガ家はすごく多いと思う)
(作者は、登場キャラにケモノのやり?と言わせたりして、
むしろ楽しんでいる&開き直っている節すらある)
(ジョジョの超能力とのかぶり、荒木先生に謝罪したとか)
……と何かと話題が多い名作漫画である。

作者は「幽遊記」としたかったらしいが、「まんゆうき」
とかぶるため幽遊白書となった。「幽白」(ゆうはく)と
縮めて呼称されることが多い。「幽遊白書」とも。

間延びしないスピード感溢れる展開。
魅力的な美形キャラ。(男女とも美形キャラが多い)
→故に熱狂的な女性ファンも多い。
→端的で、胸に沁みる名言・迷言が多い。
格闘に心理戦や特殊能力用いた点。
など利点がたくさん挙げられる漫画。
難があるとすれば、突然の休載に伴う物語のジャンプであろう。
ジャンプの作品だけに

評価は、最高の☆☆☆☆☆のおすすめ作品。全19巻。

〜幽白のあらすじ〜 2巻まで短編形式⇒長編⇒短編形式
中学2年生にして、近在の住人に「札付きのワル」として
恐れられ、暴力団からスカウトがかかると噂されるほどの
超不良である浦飯幽助は、中学校をサボり町をぶらつく。
根はいい奴である幽助は、トラックに轢かれそうになった
こどもをかばって死亡。その死に顔は満足そうだった。

霊体(幽霊)になった幽助は、自分の姿を空中から眺め、
今日一日の行動を思い返し、死んだことに気付く。
そこに、ぼたんと名乗るほうきに乗ったノリの軽い少女?
が現われ「あんたが人助けをして死ぬなんて、お釈迦様でも
予想外だったから特例として生き返るチャンスを与える」
と告げる。しかし幽助は、嫌われ者の自分が死んでもいいや
と一旦は生き返る道を諦める。だが、自分の幼なじみ螢子
や母の涙、喧嘩仲間である桑原や助かったこどもらを見て、
「生き返りたい」と思いぼたんにその方法を尋ねる。

ぼたんの紹介で、閻魔大王の息子であるコエンマに出会った
幽助は生き返る試練として、現世での人助けを命じられる。
幽助は、人に限らず動物や幽霊などに正面からぶつかり、
見事にその指名をまっとうする。そして、遂に復活を遂げる
のだが、コエンマによって「新たな試練」が与えられた。

試練の内容は、「霊界探偵」となり人間界に潜伏している
妖怪を退治すること。対人間戦においては最強を誇る幽助だが、
妖怪に対しては苦戦を強いられ、死と隣り合わせ。
助手であるぼたんの手助けを受けながら、強敵を撃破。
親密になった桑原や、元妖怪・現在人間である蔵馬、
仲間である蔵馬を殺そうとしていた残酷な妖怪飛影などと
共に戦いながら死線を乗り越えていく。一度死ぬまで、
一匹狼で心を開ける仲間がいない幽助だったが、
戦いを通して絆ができたい説案「仲間」ができた。

200809061806000.jpg
左から飛影、幽助、桑原、蔵馬。幽白の主人公四人。


名のある妖怪、乱道や朱雀などを倒した幽助たち4人は、
妖怪たちから敵とみなされ、裏社会で開催されている
「暗黒武術会」からゲストして強制的に招待される。
相手は、もちろん腕に覚えのある妖怪たちであり、
完全にアウェーの状況の中で苦戦を強いられる。
ちなみに優勝チームのオーナーが得る賞金は3,600兆円と、
異常プリオン並の異常な金が動く。

近しい人の死が訪れ、幽助は大切なことに気付かされる。
強さのみを善とする最強戸愚呂弟に対して幽助は、
ひとつの答えを出す。
大切な仲間を失いたくない。自分の力で死んでも守る。
この大会の意義としては、幽助たちの飛躍的な成長もあるが、
(幽助の師匠越え、桑原のギャグキャラ&いい奴キャラ、
蔵馬伝説の妖狐化、飛影の必殺技「黒龍破」の確立)など
妖怪仲間が増えたことや、荒んだ目をしていた幽助が
いい顔をするようになった(螢子談)や、
前回優勝チームのオーナーであり、莫大な金を得た左京の
お金の使い道(魔界の穴を開けるという夢)などがわかり
物語の展開を示唆する内容だった点など盛りだくさん。

無事?大会を切り抜けた幽助たちだったが、新たな敵が
現われる。それはなんと超能力を有した人間であり、
幽助同様に霊界探偵をしていた仙水(人間)だった。
仙水は、人間に対して絶望しており、強力な力を持った
妖怪が生息する「魔界」と「人間界」の壁を開けて、
世の中を墓場だらけにしようと企む危険人物だった。
捉えどころのない仙水や、複雑な人物や心理戦を描いた
この「仙水編」は「暗黒武術会編」と同様に読み応え十分。

魔界に行き、より強い奴と戦う道を選んだ幽助は、
戦友である蔵馬、飛影と袂を分かち、修業に明け暮れる。
転機が訪れた幽助は、魔界の覇権をかけたケンカ
「魔界統一トーナメント」開催を呼びかけ、
魔界の猛者たちはこれを受諾。
極限を超えた戦いの火蓋が切って落とされた。

作者が急病のため、いきなり短編形式になる。
作者冨樫義博先生の絵が今年の天候並みに荒れに荒れ、
「鉛筆で書いただけの原稿が載る」という事態に。
どうも、冨樫先生は「ハンターハンター」にしても
格闘を書き始めるとスランプに陥るという傾向がある。
そういった諸事情で「魔界統一トーナメント」は
いきなり終わってしまった。すごく残念である。

人間界に帰ってきた幽助は、一足先に帰ってきていた
蔵馬と共に桑原に出会い近況を報告し合う。この後は、
今まで出てきたキャラクターたちのその後が描かれたり
幽助と螢子の恋愛や、飛影と躯(むくろ)の絆が描かれたり
推理シリーズなど秀逸なストーリーが展開される。
最終回は、霊界で起こった「宗教テロ」をテーマにした
物語の結末であり、登場キャラが墓参りで集まる。

この物語の優れている点は、善・悪をあえてぼかして
書いていることだと思う。度合で言えば、
教師岩本、垂金、戸愚呂兄、痴皇とかは相当ひどいが、
善人だとはっきり言えるのは、ぼたんとかかなぁ。
立場や見方によって善悪は変わるものであり、
人間・妖怪・幽霊・霊界住人などそれぞれの視点にもよるしなぁ。
妖怪=悪という簡単な構図にしなかった点もよかったと思う。

この物語の最強キャラは誰か?
魔界において「闘神」として恐れられていた頃の「雷禅」。
雷禅の喧嘩仲間の証言などから、その当時の強さは異常。
作中では、躯か黄泉、雷禅の喧嘩仲間煙鬼らのいづれかだが
躯は精神不安定期だと強さが増すのでおそらく最強。
将来的には幽助、飛影、蔵馬、そして意外な所で酎辺りは
成長の度合が著しいので、もしかしたら最強として魔界に
名を馳せることがあるかもしれない。強くなる環境にいる
という意味では、飛影がもっとも強くなる位置にいる。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 冨樫義博『幽白,ハンター』他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【安寿(あんじゅ)】管理人
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 幼少の頃から
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 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
 でした。