2008年07月27日

漫画『泣き虫甲子園』絵 あだち充 原作 やまざき十三

部員9人。監督は女子高生?
前代未聞だらけのストーリーと同著「タッチ」のあの名場面を
思い出す(ネタばれとなるので言わないが尋ねられたら書く)
ストーリー展開などがおもしろい青春野球漫画。ワイド版全2巻。

園田夏子は、高校野球が大嫌い。夏子は、剣道部の豪快な本郷と
友達以上恋人未満な関係だったが、邪魔な妹の存在もあり、
恋の進展はなかった。高校野球狂いの父を持つ、夏子は遠征試合に
出かけていて母の臨終に遅れてやってきた父を許せずに
頑なに野球を拒んで生きてきた。部員が足りない進学校で監督を
している父は、見込みのある野球生徒を12人も下宿させてきた。

そして、13人目の下宿生大友旭がやってきた。
旭を待っていた野球部員や夏子・チカラの前で、
その実力をみせた旭は野球部員やチカラから歓迎されるが、
夏子はそれでも長年の野球を許せずにいた。

そして自称超高校生級のピッチャー旭は、夏子や妹チカラと
共に生活を送るようになる。

軽薄で、自意識過剰な旭と野球を毛嫌いする同じく自意識過剰な夏子
だったが、旭や父、野球部員の野球に対する真摯な想いや、
両親が白球を通じて強い絆で結ばれていた過去などを知り、
次第に野球を愛するようになっていく。

一見軽薄に見えた旭だったが、本郷に負けない快男児であることを
少しずつ理解していった夏子は、いつしか心惹かれるものを感じる。
そして、夏の甲子園予選が始まった。
父が重い病気だと知った夏子は前例のない女子高生監督として
ベンチに入り、十人一丸となって戦うのであった。

泣き虫だが芯の強い夏子は、甲子園めざして戦う泣き虫だが心優しい
登場人物たちと共に、勝って涙を流せるのであろうか?
そして、恋の行方は?優れたラストシーン。
悪人が登場しないので気持ちよく読める。
迷言 旭
「ぼろぼろ涙をこぼしちゃって見送ってくれた
 淳子や百恵 みどりに奈々ちゃん 
ミーちゃんケイちゃんになんて言ったらいいんだ」
(注 この作品は1977年度の作品です)

200807261854000.jpg


「青春一直線」

夢の甲子園出場を果たした南海高校は、地元の期待を一心に背負い
いざ甲子園に。しかし、自分たちの力を出し切れず30−0の惨敗。
地元の人々から掌を返された3年生の野球部員たちは、グレてしまい
監督もアル中になる始末。
そんな中、一年生部員である間宮は急造のメンバー9人で甲子園を
めざすというムチャなことを言い出す。柔道部、陸上部、茶道部、
珠算部、帰宅部など広範囲のメンバーを揃え、猛烈に練習を重ね、
奇跡の快進撃を続ける。そしてついに決勝に進出した彼らの熱意は、
3年生部員を動かす。展開にムチャな面も多いが、
読後感のよいいい話である。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 09:06| Comment(1) | TrackBack(0) | あだち充『タッチ、ラフ、H2』他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
泣き虫甲子園は、読んだことありますねえ。
確か少女コミックだったような記憶が。
ナインとかも、少女コミックでしたね確か。
最近の、クロスゲームも読んでます。
あだち充は、以前のように驚くような展開はないけど、円熟してきたというか、落ち着いて読めますねえ。
死んだお兄さんも漫画家だったそうですねえ。

>山口ジジイ様
 
 コメントありがとうございます。

 あだち充作品は大好きです。タッチで、南の父が傘さして
 試合を観ているのですが、雨に降られて試合をしている
 選手や応援している人を見て、傘をたたむシーンとか
 好きです。セリフ回しもうまいのですが、そういう
 無言の描写とかもうまいのです。
 あだち充作品が2億冊突破したのが話題になりましたが、
 お兄さんが漫画家なのは知りませんでした。
 山口様サンキューです。
Posted by 山口ジジイ at 2008年07月27日 09:19
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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログを
 やっています。
 漫画以外だと
 生駒里奈さんと
 松井秀喜さんと
 ずんの飯尾さん、
 本と犬と猫、
 音楽鑑賞と昼寝、お笑い、
 風呂と温泉、旅行、
 本屋が好きです。
 
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
 でした。