著者による食のあれこれを描いたグルメ漫画。
(グルメ系趣旨ではないと断っているが、
食べたことがない物やその国ならではの食文化、
食の事情も描かれていて懐の深い作品。
基本的に七面倒くさいうんちくや変なこだわりを描かず
食事を楽しもうという姿勢に好感が持てる)。
海外にいるからこそ味わえる食べ物や
意外にも食べられるアジの干物に驚き。
日本に住んでいないから手に入らない食材や
味わえない食べ物。そして感じるありがたみ。
本場のナポリタンは全く別物、甲乙つけがたい。
シチリアVSナポリのピッツァ対決。勝つのはどっち?
貧乏苦学生生活を救ってくれたのはミネストローネ。
おにぎり食べていたら変な誤解をされました。
パン粉がないなら作ればいいじゃない。
日本に来て食べたいのはミソカツ?
作者の最後の晩餐リクエストはポルチーニ茸。
年末のイタリア人はフードファイター並の食事をする。
そして、その反動で超粗食に転じダイエットに励む。
なぜか日本でテレビ出演、イタリア料理を作ることに。
ハイジやはだしのゲンに出てきた食べ物にあこがれる。
ありがとうはポルトガル語が由来だと?
うまい食材には理由があった。
万能すぎるバージンオイル、そして義母激怒。
チーズの魅力、これがポルトガル人のやり方か!
イタリア男が愛してやまぬママとヌテッラ。
(ヌテッラ…チョコとヘーゼルナッツのペースト)
ブラジルでの至上のスープムケッカで出会いと
踊り狂った思い出。
言葉を失う北海道のウニと甘エビ丼のウマさ。
食べてみないとわからないあのグロい食材の味とは?
17品に及ぶ料理レシピも収録。
変に気どらず、内容もおもしろく気軽に楽しめる。
講談社 ワイドKC KISS