山賊の頭となり、勝手気ままな生活を送っていた。
育ての親であるおじいさんとおばあさんは、
桃からうまれた彼に桃太郎と安易なネーミング。
桃太郎として育てようとするが彼は強く反発しグレた。
二人は反抗的な桃太郎の意見を尊重することにした。
バレエダンサーになりたいと二人に夢を語るジョニーは
鬼が島に出かける。
だがしもべである犬猿キジを連れて行かず鬼閣下に敗北。
命からがら逃げのびた。
鬼閣下も満身創痍となるが桃太郎に勝利した。
鬼たちよ、好き勝手に振る舞え!
と鬼たちに号外をとばす。
初代桃太郎に鬼たちが敗北して100年。
その間、人間のフリをし雌伏のときをすごしていた鬼たちは
その真の正体を現し、人間に対し残虐非道の限りを尽くす。
【なぜか英語に堪能なばばあ。
だが基本的にボケているのだ】
一方鬼に仲間を殺された桃太郎は復讐を誓う。
ジョニーは鬼のように強いカメばあさん
(全裸、やっぱり全裸、当然のように全裸)に出会う。
バレエ(武道)の達人であるばあさんは、鬼に対抗するには
やはり犬猿キジをさがすべきだとジョニーをさとす。
二人は犬猿キジの居場所を知る土産物屋の娘を救うため
芸者に変装し、鬼代官の屋敷にやってきた。
大暴れする二人は、思わぬ出会いをし…。
【桃太郎グッズに囲まれて育った土産屋の娘は
自分が桃太郎なのだと勘違いし強くなりました。】
強力な味方を得たジョニーは鬼に囲まれ、
籠城しているキジを家来にしようとするが…。
物語は思わせぶりなまま尻切れトンボで終わってしまう。
(5巻巻末でつづくとあるがこれでおしまい)
画太郎先生特有のギャグセンス、意表をついたババアの発言、
お得意の天丼的ギャグや意表をついた展開が満載。
案外まともなジョニーとババアのかけあいもおもしろい。
グロテスクでおぞましい残酷な描写も多いが、画太郎作品
らしくなく整合性のなさがないだけに未完は本当に残念。
集英社ヤンジャン 全5巻(未完)