「甲子園は世界遺産を凌駕する」
これは全国制覇を成し遂げた花咲徳栄の岩井監督の
言葉をアレンジしたものですが、歓喜の涙がとまらない。
いや、少し言い過ぎた。盛り過ぎた。
うれしすぎて嬉ションしてしまった。ちょっと言い過ぎた。
広陵高校応援していた方からしたらウザいかもしれないが。
それ位埼玉県勢夏の甲子園優勝というものは嬉しかった。
なにしろ管理人は、徳栄の試合の日は全日寺社参りしたからね。
日によっては10キロ歩いているからね。
星にお願いしたからね。これは冗談ではないからね。
優勝候補の本命は花咲徳栄って予想していたライター人が
いたんだけど、そこまでは信じ切れてなかったからね。
プロ注目の清水、西川を擁するスター軍団!て書かれていて
言い過ぎだと思う。って家族と談笑していたからね
身内意識持つと、どうしても判定は甘くなるから戒めていた。
埼玉県民ってよく言えば謙虚、悪く言えば卑屈で自虐的。
いつも自信満々な京都府民と真逆にいる県民性だからね。
他県の方から埼玉って何かある?て聞かれたら
なんもない!っていうのが定型句。
しばらくの間(来年の梅雨くらいまで)、甲子園優勝校が
あるのが埼玉県!って言える。ああっ、嬉ションしそうだ。
個人的には大阪桐蔭、秀岳館が強そうだったから、
対戦相手にならないように念じていた。チャクラってた。
埼玉大会決勝で浦和学院に勝って甲子園への切符を
手に入れた時は、ベスト8が狙えるチームだと思った。
組み合わせ次第でベスト4位になれるかも…と
思ってはいたが、毎年埼玉県勢初の優勝を願うが
結果は善戦するも敗退。春日部共栄が決勝まで行って
準優勝したのが24年も前。チビっ子だったからそれが
どれほどすごいことだったか、そしてどれだけ惜しい
ことだったのかわかっていなかった。
野球は本当にとんでもないことが起こる。
今年に関しては花咲徳栄の試合以外だと、
広陵高校の中村選手のホームラン記録。
カープ愛に燃える母の影響で、スポーツは野球一択
だったというある種の教育野球ママの逸話がすごい。
野球以外はやらせない!記録を作った中村選手もそうだけど
あれだけの強打者を敬遠せず、勝負する選択をした
監督とバッテリーにも拍手を送りたい。
管理人的には勝利至上主義の敬遠は肯定したくない。
数々の記録はバッテリーが勝負した結果生まれた記録。
試合に関して言えばやはり大阪桐蔭が
9回2アウトから仙台育英に逆転された紙一重のプレーが
印象的だった。
プロ野球と高校野球の判定で大きく異なるのは、
一塁ベースを踏んでいるかどうかの一塁審の判定。
と家族と討論したばかりだった。プロは結構アバウト。
大差がついたからと言って、実力差があると限らない。
そして逆転できないとも限らない。そこが野球の深い所。
ホームランの大会記録更新、満塁弾も飛び出し、
大量得点も多かった派手な大会だったなぁ。
さて花咲徳栄の話をしようか。
さしでがましいようですが言わせてもらいますよ。
埼玉県地方大会夏2連覇。
シード校として順当に試合を勝ち進んだ徳栄は、
同じく優勝候補の筆頭として挙げられていた浦和学院と
決勝で対決。五分の対決と思われたが、浦和学院の投手が
押し出し。代わったピッチャーも押し出し…。
野球は難しいね。敬遠策で満塁にしたことが裏目に。
投げる方では綱脇〜清水の継投がピシャリとはまる。
後半登場した清水は圧巻のピッチングで
浦和学院の打線を封じ5対2で花咲徳栄優勝。
これで埼玉県では3連覇。黄金時代到来!か?
昨年も甲子園に出場した信頼厚いキャプテン千丸や、
埼玉大会ホームラン4本イケメン西川、
2年生ながら4番に座る強打者野村、
プロ注目の本格右腕清水、安定感抜群の綱脇、
リードオフマン太刀岡、打線に厚みを加える高井、小川、
捕手ででクリーンアップの須永とタレントが揃っている。
去年はプロ入りした高橋がいたが、今年は成長した綱脇、
そして150キロ右腕清水という2枚看板のエース級が
2人生まれたことで精神的にも大きな優位性を持てた。
甲子園全試合先攻めだった花咲徳栄は準決勝以外の
試合で先制し、精神的優位性に立ち、試合を有利に進める。
コントロールがよく四球が少ない綱脇はスライダーを
振らせる技巧派。甲子園全試合で先発という大役を果たし、
優勝に貢献。疲労もあり準決勝では苦戦するが試合を
壊すことなく、継投。監督の継投はドンピシャ。
まさに今という交代してほしいタイミングで投手交代。
埼玉大会決勝、甲子園準決勝、決勝と最高の継投だ。
ホント、巨人の高橋監督は見習ってほしいものだ。
剛速球とスライダー、フォークを投げる本格派の清水は
ふっかちゃんと深谷ネギで有名な深谷市出身。接戦となった
東海大菅生との対決では一打逆転のピンチに陥るが、
ショート岩瀬のファインプレーも飛び出し延長戦に突入。
正直9回裏の菅生の攻撃の流れは負けを意識した。
2点取られて同点にされて、胸がえぐられる感じ。
2アウトだったから2塁ランナー生還する確率高かったし。
この試合は本当に紙一重だった。練習試合では負けた相手。
しかし、見事にリベンジを果たし決勝へ。
疲労の残る綱脇を英断で交代し、清水登場。
相手は時の人中村。結局敬遠は一度もなく全打席勝負。
高校野球はこうでなくちゃ。
タッチじゃないけど敬遠を癖にしちゃいけない。
実力差以上に点差が開いてしまった感はあるけど
広陵相手に見事に勝ち優勝。埼玉県勢初の甲子園優勝。
この瞬間、埼玉県の温度と私の体温は6度ほど上昇した!
かどうかは定かでないが、この想いは…。
うれしくてうれしくて言葉にできないよホント。
山(富士山)は一歩一歩確実に歩いて行かないと頂上に
たどり着けない。そこにたどり着くまでに助けてくれた人。
いっしょに苦楽を共にした仲間。励ましてくれた人。
笑顔をくれた人。応援してくれた人。高校野球を愛する
すべての人々にありがとう。じぶん史上、最高の夏。
の主役は一人一人の高校球児たち、彼らを支えたみんな。
甲子園(高校野球)は世界遺産に匹敵する。
自分的にはやすやすと越えている。
世界遺産で鳥肌立ったことないけど、
高校野球観て鳥肌立つことなんてしょっちゅうだからね。
しかも来年は100回記念なので、埼玉は2校出場。
ちなみに花咲徳栄と浦和学院のブロックは違う。
さしでがましいようですが言わせてもらいますよ。
来年は埼玉県代表校が2校。相手をビビらせる位
強い代表校が2校生まれてしまうかも…。
勝負事は相手がビビってくれたら既に優位。
抽選前から強豪校の大阪桐蔭や秀岳館、作新学院
と当たりたくないなぁ…と言うのが顕著な例。
来年の埼玉代表校は相手をビビらせられるかなぁ。
勝っても負けても感動がある。だから高校野球はおもしろい。
さてさて、甲子園は終わってしまったけど
今度はアンダー18ベースボールワールドカップがある。
清水、清宮、中村…とタレントは揃っていて、
新たなスターが爆誕するかもしれない。見逃せない。
http://www.japan-baseball.jp/jp/team/18u/