革命の仕掛け人である桜木との縁で海老沢と出会う。
転職代理人である海老沢に転職したいと告げた所
32歳のいまのあなたの相場(価値)はゼロに等しい
と言われる。何コイツ腹立つ。桜木そっくりじゃん。
そんな井野であったが何か思うところがあったのか
海老沢と同じ会社に入り転職代理人になる道を選択。
手探りで転職を希望する人々と出会い面接する井野。
そんな井野に対して海老沢は失敗しろと考えていた。
その真意は…?
日本が抱える農業や医業、職場にはびこる多くの矛盾や歪な構造、
課題の数々を具体的に提示している。
そして海老沢がめざす「日本支配計画」の全貌とは?
案外常識的な井野が、様々な人との出会いの中で迷い、思考し、
仕事や社会に対する見方が変わっていく成長の過程、
そこにやりがいを感じていく姿を見事に描いている。
仕事に対する考え方は人それぞれでその立場も人それぞれ。
職場の何に我慢ができなくて何に我慢ができるのか。
何に重きを置き、価値を見出すのか。
就職、転職、起業を考えるときどんなことに気を付けるべきか
またしない方がいいのかをつきつめて描いている。
権力者たちの思惑やメディアの誘導、作られたイメージに
だまされず、本質を見極めないと結局悔しい思いするのは自分。
でも悲観することばかりじゃないよね。
考え方次第でよくもなるわけだから。
講談社モーニングKC 全14巻 ☆☆☆☆