日本人の優勝自体も10年ぶり…。そんな状況の中、
主人公の潮火の丸は横綱をめざす高校生。
小学生時代全国優勝の国宝で「鬼丸国綱」の異名を持つ。
心・技・体を求められる相撲にとって、
彼は絶対的に体が小さく圧倒的に不利だ。
だがしかしそれは百も承知だ。あえていばらの道
「横綱相撲」にこだわり精進を重ねてきた。
身長が伸びず中学時代に実績のない彼だが、
高校に入り仲間たちと共に全国優勝をめざす。
小さな体にでっかい夢をつめこんで今日も稽古だ。
立派な土俵があるので大太刀高校に入学した火の丸。
しかし相撲部員は公式戦で勝ちなしの小関ひとり。
おまけに土俵は学園最強の男ユーマたちによって
奪われてしまっていた。
火の丸はまっこう勝負でユーマに勝ち土俵を取り返す。
出稽古で火の丸はユーマと共に関東2位の強豪校
石上高校にやってきた。勘違いで。
いかにも治安の悪そうな輩ばかりの高校だったが、
その中でも相撲部は相当恐れられているらしい。
自分が負けたら相撲やめてもいいと豪語する火ノ丸。
超重量級の主将金森と取り組むことになった。
誰もが金森の勝利を疑わない中、火の丸が白星をあげる。
火の丸と戦いたいと中学時代の国宝も名乗りをあげるが
金森が近々行われる団体戦で戦えと提案。
団体戦出るには三人必要。足りないじゃん。
いつかは火の丸をやっつけてやると、ユーマ(五條)が
頭を下げ相撲部に入部し、団体戦に出られることに。
国宝同士の鬼気迫る戦いが繰り広げられる。
部員を勧誘しようとちゃんこ鍋を格安でふるまう火ノ丸。
相撲部を廃部にしようと目論む嫌な奴礼奈が登場。
プロテイン入りのちゃんこは吹くほどにマズい。
なぜか火の丸は恨まれているようだ。5人いないと廃部。
部員集めに苦労する面々であったが、火の丸の活躍で
國崎、三ツ橋が自主的に入部してくれた。礼奈悔しがる。
火の丸指導の下、全国優勝目指して動き出した。
順風満帆かと思われたが、最後の日本人横綱の息子
巨漢の久世草介が大きな壁としてたちはだかる。
部内において別格で強い火の丸をより強くするには
どうしたらいいか?
悩む彼らの前に現れたのは火ノ丸の旧友桐仁だった。
迫力満点の相撲の取り組みがすごい。展開もスピーディ。
内容も文句なくおもしろい。
これがデビュー作って才能ありすぎ。
相撲の解説おまけコーナーのわからない君が多才すぎる。
どんな生い立ちだよ。
そして新章スタート!
角界入りを果たした火の丸はその小さな身体で
無差別級格闘技相撲の世界で輝きを放つ。
最強横綱、大関、そして台頭する同世代のライバルたち。
「優勝」と「結婚」を目標に掲げた主人公が躍動する
姿がまぶしくて、涙が止まらない。
集英社ジャンプコミックス 全28巻 ☆☆☆☆+