幕之内一歩は不良の梅澤らに殴られていたとき
プロボクサー鷹村守に助けられた。
ボクシングジムにやってきた一歩は
類稀なるハードパンチャーの片鱗をのぞかせる。
かつていじめられっ子でありながら
ヘビー級のチャンピオンになったマイクタイソンの逸話を聞き
自分とその姿をダブらせた一歩は自分を変えたい!
とボクサーの道を志す。
鷹村から出された課題を一歩は見事クリアした。
幼くして父を亡くし、母の海釣り屋を支えてきた孝行息子は
船上で知らず知らずの内に
強靭な足腰と腕力という土台を手にしていた。
そして名コーチである鴨川と出会い、その素直な性格から
絶対の信頼感を寄せるようになる。
誰にも負けない愚直なまでの練習の積み重ねた。
アウトボクサーとして一流の素質を持つ宮田一郎にも
ライバル視されるようになったインファイターの一歩。
層の厚いとされるフェザー級の中で宮田、間柴、千堂、
ヴォルグら強力なライバルたちと勇敢に戦いながら
「真の強さ」とは何かを求めて常に一歩は
「挑戦者」の立場で試合に臨んでいく。
そのひたむきなまでの姿に感動する。
そして彼を支える家族や仲間、鴨川ジムの鷹村、
木村、青木、ゲロ道、板垣といった個性的な面々や
ライバルたちがボクシングを通して
成長していく姿を描いた感動的なボクシング漫画である。
9割の本気と1割のギャグ(その比率は登場する青木や
板垣父などによって大きく異なる)の黄金比率が心憎い。
才能がある者も才能がない者も誰にも変わるきっかけはあり
前に踏み出す価値はあることを知らされる。
読んでいてなんかこう胸が熱くなる。
いつまで読んでも永遠のライバルのはずの
一歩と宮田君が戦わない。最終的に戦うのだろうか?
ものすごく心配である。
「THE FIGHTING!」 ☆☆☆☆★
128巻〜 講談社少年マガジンコミックス
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 06:06|
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