2011年09月27日

漫画『星は歌う』高屋奈月

海辺の田舎町で暮らす椎名サクヤといとこの奏。
いたらない親や大人の犠牲になった二人は
不器用ながらもどうにか心を通わし、
日々の生活を送っていた。

サクヤは星空観賞会同好会(ホカン部)の一員である
腹黒ブラック令嬢本庄聖や
クラスの人気者である村上優里と共に学園生活を
楽しんでいたが、完全に傷が癒えたわけではない。

クラスメイトの吐き捨てる何気ない言葉は
かつて自分をいじめ抜いた継母を思い出させ、
ときに押しつぶされそうになるのである。

悩み苦しんでいたサクヤを救えなかった聖は
サクヤを守らんと寄り添う。
(但し聖がやさしさをみせるのは基本的に
サクヤに対してだけ。彼女は人の嫌がることを
言ったりしたりするのが大好きなのである)

かつてろくに考えもせずサクヤに暴言を吐いた優里は
恋心を抱きながらサクヤに接する。
(だが、作中途中まで本人に自覚なし)



サクヤは誕生日に謎の男葵千広と出会った。
サクヤは奏の、奏はサクヤの知り合いだと思って
接していたが、二人とも千広のことを知らない。
「誰なんだ。あいつは?」
奏は怒り狂うが、サクヤは千広にひとめぼれ。

サクヤの好きな孤独の星を思わせる淋しそうな姿。
また会えるかな……
千広の影を追ってしまうサクヤは千広と再会するが
なぜか辛辣な言葉を浴びせられる。

傷心にくれるサクヤが見た者は転校生として
同じクラスにやってきた葵千広の姿。
開き直ったサクヤは千広をホカン部に誘うのだが
やはり意地悪な言葉を浴びせられるのだった。

しかし恋する乙女は打たれ強く、
なんとか千広と会話しようとがんばるのだった。

星が光る様は、星が歌っているよう……
千広にも星を見せたいと願うサクヤ。



少しずつだが態度がやわらかになってきた千広に
喜ぶサクヤだったが、千広には放っておけない
桜(サクラ)という大切な恋人がいた。

その後サクヤや奏、千広などが抱える暗い過去や
聖につき従うお守役沙己とのアホみたいな出会い、
学園生活を中心に主要キャラクターたちの
恋愛模様が描かれる。
この作品では、こどもから青年期へのいわゆる
【モラトリアム】の主人公たちが
「こどものくせに」と一刀両断にされることが多い
(言っている側はこどもより下衆に近い存在)。
自分の欲望を優先する大人・親になりきれなかった
存在がこどもを傷つけるパターンの話が多く、
本作においては最終巻まで解消されないので
最後まで読まないとつらい。

基本的にサクヤと千広が主人公として恋物語が
展開されるが、最終的な感想としては
もう一人の主人公は桜だったのだと気づかされる。

元々短いタイトルだが『星歌』と略される。
花とゆめコミックス 全11巻 ☆☆☆★
 

posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 06:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆★のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月24日

漫画『ああっ女神さま』藤島康介

工業大学に通う森里螢一は電話によって
呼び出された女神ベルダンディーに
「ずっとそばにいてほしい」と願った。
願いは受理され、美貌と知性と柔軟性、
人や動物、自然、物質にまで愛される天界の歌姫との
夢のような生活日々がはじまる。

しかし、ベルダンディーの姉であるウルド、
妹スクルドというトラブルメイカーも
森里家(他力本願寺)に居住するようになり、
毎日のように騒がしい日々を送るはめに。



螢一とベルダンディーの純愛、
作者の趣味全快の白熱のバイクレース、
お祭り好きのキャラクターたちの巻き起こす騒動、
天界、魔界のシェア争いによって度々訪れる危機
などをテンポ良く描く。
難局に直面することがあっても逃げずに正面から
受ければ大丈夫。
なぜなら強力な勝利の女神がついているのだから。
悩める人々(読者)を勇気づけるかのように
ベルダンディーがメッセージを送る姿が印象的。

43巻〜 アフタヌーンKC ☆☆☆★



〜キャラ〜

【森里螢一】

猫実工業大学に通い変人ばかりが在籍する
自動車部に籍を置く冴えない主人公。
身長が低いことがコンプレックスだったが
ベルダンディーが恋人になったことで
その設定自体が自然消滅している。
お人よしでやさしい反面、職人的頑固さも持つ。
工業的技術は高く、特にバイク作りに関しては
並々ならぬ情熱を持ち、周囲も一目置いている。
ベルダンティーとの恋愛は煮え切らぬこの男のせいで
遅々として進まないが、まぁお約束ということで…。



【ベルダンディー】

1級神2種限定の女神。
時を司る女神であり担当は「現代」。
沈着冷静、誰にでもやさしく絶対的包容力を持つが
螢一がからむと嫉妬によって力が発動することも。
歌が好きであり、その歌声は至福の喜びを与える。
何をやらせてもすごい完璧超人。

【ウルド】

2級神。半神半魔(神族と魔族のハーフ)
二人の妹への愛から
押しつけがましいほどおせっかいを焼くが
基本的にトラブルを巻き起こす。
途中から目的と手段が入れ替わってしまうという
厄介な性格の持ち主で天界では「破壊神」と称され
恐れられている。
あやしげな薬を調合することが多い。
「過去」を司る。



【スクルド】

2級神。
ベルダンディーへの傾倒ぶりがすごい。
よって螢一とベルダンディーの恋愛の邪魔をする。
あやしげな機械やロボットを作っている。
「未来」を司る。

【ヒルド】

大魔界長。ウルドの母。
強力な魔力を有し、シェア拡大を企むも娘には弱い。
余計なことをして、収拾不能な状態を作り出し
面倒くさいと逃げ出す鳩山元総理のようなやっかい者。

【マーラー】

前半は敵役として活躍するも
後半はその存在を忘れられてしまう魔族。
縁起物が苦手である。

【森里恵】

螢一の妹。「逮捕しちゃうぞ」の夏実にそっくり。
バイクの腕はピカイチで峠のクイーン。
恋人と長続きしないのは、ブラコンで
兄と恋人を比べてしまうことが最大の原因。
だが本人は気付いていない。妹属性具備。



【藤見千尋】

自動車部元部長にして、モータサイクルショップ
【WHIRL WIND】の経営者である。
メカ(バイク)とこどもと猫に目がない。
有無を言わせぬ迫力があり、お金に関してはシビア。
ラベル:藤島康介
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆★のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月21日

漫画『金色のコルダ』呉由姫

星奏学院は普通科と音楽科があり、
音楽コンクールが催される。
普通科に通う日野香穂子は学院と因縁深い妖精
リリの姿を見たことによって、
このコンクールに出場することになってしまう。
楽器なんて全く演奏したことがない香穂子は
尻ごみするがリリから魔法のバイオリンを渡される。

このバイオリンは演奏者である香穂子の気分次第で
すばらしい演奏が可能になる魔法のアイテム。
普通科の生徒が選ばれたことから
音楽科の生徒からやっかみを受ける香穂子だったが
個性豊かな音楽科の出演者や同じく普通科の生徒
土浦梁太郎らと出会いコンクールに臨むことで
だんだん音楽に惹かれていく。



熱をもって練習に臨むようになった香穂子だったが
コンクールの終盤にリリから告げられたのは
魔法のヴァイオリンが消滅してしまうという事実。
ヴァイオリンを失ってしまった香穂子だったが
コンクールを通じて音楽を心から愛するようになった
香穂子は魔法に頼らずヴァイオリンを続けることを決意。
これらのストーリーに、美形集団であるコンクール
出演者たちとの恋愛を絡めて描かれる音楽漫画。



元は女性向け恋愛シュミレーションゲームとして
発売され、後に漫画化された人気作。
主要キャラクターの名前に曜日の文字が使われている。
キャラクターデザインと漫画家が同じのため
ゲームをした人も違和感なく楽しめるであろう。

全17巻 白泉社 花とゆめコミックス

〜キャラクター〜

日野香穂子

ガッツあふれるおせっかいなヒロイン。
裏表のない性格で人に翻弄されてしまうこともあるが
その他意のない自然体の姿によって
異性から好感を持たれることも多い。



土浦梁太郎

サッカー部に在籍する普通科の生徒であるが
実は長年ピアノをしてきたことから
音楽科の生徒を唸らせるほど高い技量を持つ。
性格は体育会系。
香穂子に好意を抱いている。

月森蓮

ヴァイオリンを操り音楽科では誰もが一目置く存在。
音楽一家出身。
その言動はつっけんどんでクール(冷淡)。
憧れる女性徒は多い反面、男子生徒からは
その鼻もちならない態度が災いしてやっかまれる。

火原和樹

トランペット奏者。
豪快な演奏、闊達で無邪気でいつも楽しそうな先輩。
バスケと香穂子が好きである。

志水桂一

チェロ奏者。
天才肌でマイペース。
ぶっ続けで夜中に演奏することもあるらしく
日中その疲れが出るのかしょっちゅう寝ている。

柚木梓馬

フルートを奏でる。
優雅な華道の家元の三男であり、
あくまで長男を支える立場として教育されているので
人生をあきらめているふしがある。
普段は完璧すぎる振る舞いで日常をこなしているが
香穂子にだけは腹黒い裏の顔を見せる。
火原とは親友。

冬海笙子

クラリネット奏者。
かわいいのだが引っ込み思案な性格。耳がいい。

posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆★のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月18日

漫画『恐怖新聞』つのだじろう

怪奇現象などの未来を予知する新聞
「恐怖新聞」に魅入られた鬼形零。
この恐怖新聞を読むと100日寿命が縮んでしまう。
しかしその魔力によって読まずにはいられない。
基本的に鬼形にしか見えない恐怖新聞の内容は
他の者が見ても何の変哲もないただの新聞。
宇宙人との遭遇や怪死、自らの不吉な未来を予告し
それが100パーセント実現する。

また恐怖新聞は「死神」的側面を持ち、
作中実際に死神や閻魔大王的な存在も登場し
鬼形礼を追い詰めていく。

恐怖新聞を配達するのは元新聞配達員の悪霊
(ポルターガイスト)である。

悪霊と恐怖新聞は深夜0時頃やってくる。
窓を閉めたり、雨戸を閉めても、
突き破って入ってくる。(画像より)



井戸の中で夜を迎えるはめになったときも
執拗に鬼形を慕いやってくる姿は
律義な忠犬ハチ公そのもの。
しかし、かわいさは皆無の悪霊だ。…いやすぎる…

ちなみに恐怖新聞に書いてある内容を
変えようと働きかけると、
その者が代わって被害を受けることになる。
悪霊はとり憑いた鬼形零を恐怖のずんどこに
落とすことが生き甲斐?のようだが、
助言をすることもある。
また、鬼形零に対する独占欲が強いので
鬼形に他の悪霊がとり憑こうとすると嫉妬し、
追い払おうとする。

物語は心霊現象・超常現象の類をまるで信じない
主役の鬼形少年の元に不吉な恐怖新聞がやってきて
未来予告をし、実際に怪異現象が起こる長編形式と
鬼形少年がいろんな怪異現象を脇役として
報告するという短編形式をとる。



心霊・悪霊・呪いやUFO、臨死体験などの怪異が
次々と起こり、人々の暮らしに暗い影を落とす。
人が亡くなるような悲惨な物語もあるが、
反面怪異を通し登場キャラが人間的に成長することも。
まぁたいがいろくな目に遭わないが。

クセのある絵が気にならなければ、
特にオカルト好きの方にはおすすめできる内容。
☆☆☆★ 秋田文庫版全5巻


恐怖新聞 (1) (秋田文庫) [文庫] / つのだ じろう (著); 秋田書店 (刊)
ラベル:ホラー漫画
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆★のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月14日

漫画『元祖!浦安鉄筋家族』浜岡賢次

千葉県浦安市を舞台にパワフルな変人奇人キャラが
織り成すおおげさな漫画的誇張表現溢れる
ハイテンションギャグマンガ。
【浦安鉄筋家族】の続編にあたる。
『浦鉄』、『浦筋』などと略されることも多い。
また続編として『毎度!浦安鉄筋家族』がある。



【あらすじ】

3年生に進級した大沢木小鉄は一年中海パン一丁で
すごすことができるパワフルな健康優良児。
本来大ケガ必至の無鉄砲な行動をしても
異常な回復力で次のコマでは元気に走りまわっている。
学校が大好きで365日学校に登校し、
国籍・学年、大人の区別なく誰とでも遊べる。
根が恐ろしく単純なため暗示にかかりやすい。
体育が好きで、特にマラソンとプロレスが大好き。
基本的に勉強は大嫌いである。

クラス替えによって「小鉄軍団」と称される
仲の良いメンバーが一堂に会すことに。
極貧生活とクレージーな母に悩む土井津仁。
(本作の浦安では冬の間記録的な大雪に見舞われる
ことが多く、中でも浦安一寒い仁の家では
寝ると凍死するレベルになる) 
金持なのだが、不幸請負い少女でもある菊地あかね。
小鉄のお隣に住んでいる元気な関西弁の西川のり子。
ガリガリ君(ガリガリさん他に名称変更)を
一日200本食べる鈴木フグオ。
まともで誰にでもやさしい「普通」の上田信彦。
パリーグのロッテを溺愛する野球バカ涙。
熱狂的な小鉄信者であり、小鉄のために
がんばりすぎてひかれてしまう親父顔の金子先生。
黒魔術にやたら詳しく存在感の薄い中田さん。
学校の給食をすべて平らげてしまう
大食い&早食いの野村(ノムさん)。
などなど個性的な問題児を抱える3年1組の担任を
任されたのは小鉄や仁に対抗できる長崎屋奈々子。
いきなり小鉄・仁に肘鉄を喰らわせた奈々子により
小鉄たちの旧担任だった超問題教師春巻学級の
ときのような無秩序な学級崩壊は阻止された…
かのように思われた…。



しかし奈々子によって秩序が保たれている授業風景は
作者が話を作りづらい…という致命的な欠点が浮上。
無断欠勤やたびたび行方不明に陥ったり、
めんどうくさいから一日体育の授業だったり、
生徒に授業を丸投げし、職場放棄を繰り返す
問題教師春巻が3年1組の担任になることに…。
誰が見ても社会的不適合者である春巻に代わり
実質的にあかねが担任となりその役割を担う
事態に陥っている。
(あかねは特権をちゃっかり利用しているふしもある)
3年1組になれなかったバイオレンスな巨人花子は
このどさくさで3年1組の生徒になっている。



物語の多くは小鉄たちの小学校や放課後、
夏休みなどのハチャメチャな生活を
ドタバタコメディー調で描いている。
また大沢木ファミリーや登場人物たちの親、
芸能人を模した多くのキャラクターが登場し、
ときに主人公的役割を担い、物語に花を添える。
(個人的には稲川淳二さんを模した稲ジュンが
好きである)。
浦安と言えばあのランドが有名だが
著作権の問題もありあのキャラクターは登場せず、
基本的に話題にのぼる程度で代わりに
浦安市民を愛する熱心な名物市長が活躍する。
また浦安の謎のヒーロー「アイアンママ」の
プロレス技は超強力である。



3年1組には定期的にほぼ1回しか登場しない
転校生が定期的に登場し、場を荒らし、
フェードアウトしていくパターンが多い。
基本的に名前が付いているキャラは上田信彦や
あかねの母を除き、例外なく変人ばかりである。
浦安市の住民はノリがいいらしく
小鉄たちの遊びにつきあってくれることも多い。

チャンピオン・コミックス 全28巻 ☆☆☆☆
ラベル:ギャグマンガ
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 06:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月11日

【漫画名言集・迷言集 NARUTO他】

…確かに… 言葉ってのは
嘘をつき人を騙すための道具かもしんねェ…
けどここぞって時言葉ってのは―
ここん(胸の)中の誠を伝える大切なもんになる

【NARUTO】ダルイ

…信念を貫く事は難しい オレにも信念がある…
この世に平和をもたらす事だ
お前で確かめてやる…
この先… 信念を抱いたまま死ぬか
それとも生き長らえて信念を捨てる事になるのか

【NARUTO】半蔵

自然に… 
なんとなく変わっていくんだと思ってた…
大人になってけば自然と
心も体も強くなってくと思ってたのに…
誓いはただの儀式だと思ってた
変わんなきゃいけないんだ!!

【NARUTO】秋道チョウジ


だめなんだ
誰になんと言われても俺が俺自身に向き合って、
自分にとっての正しさを掴み取らなきゃ…
この先もずっと大切な人を失い続けてしまう
そんな人生のどこに、生きる価値がある

【イキガミ】藤本賢吾


一部の濃いマニアにだけ水面下で密かにブレイク

【スケット・ダンス】スイッチ


この家でまともなのはあたしだけじゃない

【元祖!浦安鉄筋家族】大沢木順子


心配ないぞ 小僧
先月マニラで心霊手術をしてきたから大丈夫だ

【元祖!浦安鉄筋家族】国会議員

あんな希望のない瞳をした人 初めて見た
あれはいかん

【元祖!浦安鉄筋家族】大沢木金鉄


法律家としての原点をたずねられてね……
何がしたくてこの世界に入ったんだ
なんのために資格をとったんだ――ってね
田村君は人助けがしたくて
人様のお役に立ちたくて
この世界に入ったんじゃなかったのかい?

【カバチタレ!】金田銀四郎
ラベル:漫画名言 名言
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ほぼ漫画名言集・迷言集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月08日

漫画『ARMS アームズ』皆川亮二 原案協力 七月鏡一

その腕が掴むものは… 神の未来か、悪魔の過去か…
「進化」を求めた人類が手にしようとした
超人的な力は、人類に大きな災厄をもたらす。

高校二年生になった高槻涼の元に現れた謎の転校生
新宮隼人。奇妙で凶悪な左手を持った隼人によって
襲いかかってきた。そして新たに現れた謎の男「爪」。
爪が涼が大切にしている幼なじみのカツミを
傷つけようとした時、涼の身体に変化が…。

「力がほしいのなら くれてやる」
謎の声と共に涼の右手も隼人同様に強力な武器に変化した。

涼、隼人、そして同級生の巴武士と恵の4人は
「エグリゴリ」という組織によって強大な力を
意図的に与えられてしまった存在。
4人は「ARMS」と総称される。
実は同級生のカツミもキーパーソンである。
彼らの前に立ちふさがる更に強大な存在である
キースやアリスとの壮絶な闘いを描く。

優れた描写も多く、戦闘など魅せる場面も多いが
ストーリーが壮大すぎる点や終着点がイマイチで
「スプリガン」ほど思い入れがない。

たかしげ宙原作作品同様に
麒麟児アル・ボーエンが登場。
ARMSの4人をサポートする役に回り大活躍だが
生意気な発言を連発するので
基本的に隼人に殴られる存在である。

全22巻 少年サンデーコミックススペシャル
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆★のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月05日

漫画『僕はビートルズ』原作藤井哲夫 作画かわぐちかいじ

ビートルズのコピーバンド『ファブ・フォー』の
メンバーたちは平成22年の3月11日から
49年前の昭和36年の3月11日に
タイムスリップしてしまった。
アメリカの大統領はケネディ、日本の首相は池田隼人。
3年後の1964年に開催される東京オリンピックに
向けて急ピッチで高速道路や建物が建設されていく。
まだ戦後まもない世界。
そして何よりもビートルズデビュー前の世界である。
(ビートルズのデビューは1962年の10月5日)



ファブ・フォーのメンバーであるショウ・マコトは
親切な苦労人の流しの竜や彼らの才能を認めた
マキプロの女社長らと共にビートルズの楽曲を
オリジナルとして世に送り出す。
きっとビートルズは自分たちの曲を聴いて
それを超える曲を作り出してくれるはず。
自分たちはあのビートルズと世界を舞台に勝負する。
そんな夢物語を想いながら音を奏でる。



〜あらすじ〜

蜂矢翔(ショウ)、鳩村真琴(マコト)、
鶴野コンタ、鷹津礼(レイ)はビートルズの
コピーバンド【ファブ・フォー】のメンバーである。
ビートルズバンドの世界大会に出場し、
世界一のコピーバンドと認められることで
ビートルズとして新曲(214曲め以降)を作る!

夢を語るマコトとその夢を否定するレイによって
暗雲が立ち込める。
俺はお前より…ビートルズが好きなんだ
と語ったレイは練習をサボるようになり
バンドを脱退してしまう。
自分たちと音楽を奏でる存在としてレイ以上の
存在はいない。当たり前の結論に達したマコトは
彼をなんとか引き止めようとするが、
違うやり方を模索するレイに拒絶される。
マコトは反射的にレイを電車に向かって突き飛ばし
それを止めようとしたショウら3人は電車に転落。
事故現場にはコンタもいた。

気がついたマコトとショウ。
しかし何か周りの様子がおかしい。
彼らは落ちていた新聞から、自分たちが49年前に
やってきたことを知る。
彼らはピンチを救ってくれた流しの竜、
バーのママのためにビートルズの曲を披露。
まだその曲はこの時代に世界中で誰も聴いたことが
ないはずの名曲。竜とママは感動し、
二人に寝床を提供してくれた。
マコトは二人に曲を聴かせたときから
すでに覚悟を決めていた。
自分たちがビートルズになることで
本物のビートルズはそれを超える名曲を生みだすに
違いない。
つまりビートルズの214曲目以降が世に生まれる。
自分たちは世界を舞台に彼らと勝負ができる。
マコトはショウを説得し、この時代に来ているはずの
レイとコンタへのメッセージとして『抱きしめたい』
をファブ・フォーのデビュー曲として選ぶ。
ジャズとカントリーが全盛の時代に全く新しい音楽を
提供した彼らを強く支持したのはやはり若者だった。


彼らの曲は大ヒットし、レイ、コンタと出会えるが
レイはビートルズの曲を自作の曲として発表する
マコトのやり方を認めず、自らの力でビートルズに
なることを模索していた。
すれ違ってしまうバンドメンバー。
ファブ・フォーの登場によって
ビートルズにどのような変化が生まれるのか?

全10巻 モーニングKC
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 06:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆★のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月02日

漫画『スケット・ダンス SKET DANCE』篠原健太

何かとお困りの学園生活をお助けする
【スケット団】ことボッスン・スイッチ・ヒメコ
三人組の活躍を描いた学園ギャグマンガ。
笑いと感動のヒューマンドラマがその作風。
途中までずっと季節が秋なのはご愛嬌。



開盟学園高校がその舞台。
ボケとツッコミを交じえた仲のよいスケット団に
依頼や相談が舞い込み、それを解決していく。
依頼がないときの三人のぐだぐだな日常生活と
ほぼ依頼を解決(成功)させる活躍の対比がすごい。
他に藤子不二雄先生やジャンプ作品、
笑点ネタなどを基調としたパロディーネタ。
鈍感ボッスン、意外に乙女なヒメコなどの
淡い恋などをつづるラブコメ調。
犯人や探し物を見つける推理編。
発明品や薬品などを用いた何でもありのSF調。
少女漫画家を夢見るロマンによる暴走漫画編。
うさんくさい黄老子発祥のゲームに熱狂したり、
番外編的にファンタジーの世界での活躍なども描く。
三人の生い立ちや出逢いを語る感動秘話、
修学旅行編などのイベントを除き
ほぼ1〜2話の短編形式でまとめられている。



キャラ設定及び世界観が定まった6巻くらいから
安定感のあるおもしろさを維持している。
恋愛問題以外の相談や依頼はほぼ解決され
後味の悪さを残さない読後感のよい作品が多い。

全32巻 集英社ジャンプコミックス ☆☆☆☆



【ボッスン】(藤崎佑助)

スケット団リーダー。
スイッチ、ヒメコを助けた過去がある。
「何をやらせてもそこそこの所まではこなす」
(スイッチ談)と評される器用貧乏で
特に手先が器用でおり紙は名人級。絵も上手。
パチンコなどを用いた射撃の腕は達人級。
モノマネも非常に得意である。
ゴーグルをつけると極度に集中力を高められ
事件などを推理する際に活用される。

すぐにテンパる、すぐに泣く、意外に卑屈、
存在感が薄くて依頼人から名前を呼んでもらえない
ことも多いとあまりに主人公っぽくない。
あこがれ型ではなく共感型の主人公。
【デリカシーなし男】(ヒメコ談)の異名を持つ
ほど鈍い男であり、ヒメコを筆頭に異性からの
好意に対し気付かないのが常。
ヒメコのツッコミありきのボケ会話をしている
ことが多い。
生徒会の椿とは犬猿の仲である。
トレードマークはヒメコからもらった
大好きなヒーローの赤ツノ帽子。
虫扱いされることも多いが、意外に人望が厚い。
発明品などの実験体として被害をもろに喰らう
ことが多い。

【スイッチ】(笛吹和義)

知性派のオタクで情報収集能力に長けている。
自分の口では話さず(話せず)
常に持ち歩いているパソコンの合成音声で会話する。
絵文字(顔文字)を上手に用いる。
ボッスンと同じく基本はボケキャラであるが
不幸や危険に対する回避能力や場の空気、
恋愛事情を敏感に察知し、うまく立ち回る。
オカルト研究部員の結城澪呼や
アニメ研究部の小田倉など妙な人脈を持つ。
発明品などを考案し、ときにノーベル賞クラスの
発明をすることもあるが、
カップラーメンをさますだけの珍発明も繰り出す。
無表情のポーカーフェイスを貫くが
焦っているときなどは汗を流すことで表現される。
クソゲー(クソゲーム)とアニメに目がない。
ボッスン、ヒミコと同じく実は淋しがり屋。

【ヒメコ】(鬼塚一姫)

関西弁でツッコミ担当のスケット団紅一点。
その強すぎる戦闘能力から「鬼姫」と呼ばれ
恐れられている。
今なおボッスンはヒメコの暴力に脅えている。
愛用のホッケーのスティックで悪者をなぎ倒す。
その強さは西森博之先生の最強キャラクラス。
常人が食べたらほぼ例外なく吐いてしまう妙な味
ばかりの「ペロリポップキャンディー」が好物。
暴力的で気が強く面倒見がよい『オカン』的性格。
ボッスンとヒメコを他者から見た場合
恋人を通り越して長年連れ添った夫婦に見える。

「こんなん得意」とチャレンジ精神旺盛だが
運動面以外のことに関しては苦手なことが多い。
ボッスンの何気ない一言に一喜一憂する
女性らしい一面もみせる。
普段は頼りなくいい所がないけどいざという時に
助けてくれる「ポップマン」(多分「パーマン」が元)
というヒーローが好きだった。
ヒメコのヒーロー像は現在ボッスンが受け継いでいる。



【早乙女浪漫】

少女漫画家を夢見るあまり言動のひとつひとつが
おかしい舞台荒らし・作品荒らしの「爆弾娘」。
コマから勝手に飛び出してきたり、
商業的な大人の事情や著作権的なことなどを
あけすけに語る爆弾発言を信条としている。
彼女のせいで月影先生や『おそろしい子』発言が
飛び出してしまう。
また漫画家をめざしているが絵は残念なほど下手。
ストーリーは古臭く少女漫画の古典的な内容で
はじまる。が、最終的には自由すぎる作風に…。
しかし、作中の漫画審査員には「古すぎて斬新」
と映るらしくなぜか賞を獲得する。
ボッスンに好意を寄せるも、本人が語るように
最近の作中のラブコメ展開に入れていない。

【吉備津桃華】

鬼姫にあこがれる才能豊かな女の子。
「もしドラ」的うまくいきすぎ芸能人生を歩む。

【キャプテン】

高橋千秋。
ソフト部キャプテンで面倒見がよく、
スケット団の急の頼みなども「うんいいわよ」
と快く引き受けてくれる。
驚異的胃袋を持つ大食い&早食いキャラ。
裏切りに遭い、荒れていたヒメコに対して
ボッスンと共にやさしく接した過去あり。

【椿佐助】

生徒会副会長。
まじめで融通がきかず、何かと問題を起こす
スケット団を目の敵にしている。
特にボッスンとは犬猿の仲。
学生のために学園生活を向上させる
という強い志を持っている。
本質的な性格はボッスンにそっくりである。
ダサいTシャツを作る才能がある。
隠された秘密があり作中語られる。

【安形紗綾】

安形生徒会長(途中で引退)の妹。
ツンデレで天然。巨乳でニーソでツインテール。
狙いすぎの感があるキャラ。
ボッスンに好意を抱いている。

posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



すべての道は漫画道に通じる
漫画を読みながら
戦争はできない
漫画& 漫画と共に生きる
わが漫画ライフに
いっぺんの悔いなし!
などを信条とするブログ

2943871(にくしみはない)
11028349(ひとにやさしく)

【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 主な生息地 埼玉
 漫画以外だと本と犬と猫、
 音楽鑑賞とカラオケ、
 昼寝、お笑い、風呂と
 本屋巡りが好き。
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しなかった。
 そして、実際にならなかった
 ふっかちゃんの中の人
 ではない…けっして…。
 スピッツ
 オアシス
 ミスチル
 back number
 ボンジョヴィ
 ガンズアンドローゼス
 ヴァンヘイレン
 KISS
 バンプ
 coldplay
 中島みゆき
 サラブライトマン
 マルーン5 
 The Wanted
 を聴いたりうなったり
 脳内で響かせている。
 マンガのソムリエは
 乃木坂と箱根駅伝を
 応援しています。