最凶にして最狂の音楽系マンガ。
「下ネタの向こう側」をめざした感のある作風は
確実に読み手を選ぶかもしれないが、ハマれば
爆笑間違いなしのぶっ飛んだストーリー。
白泉社 全10巻 ☆☆☆☆のおすすめマンガ
パンクとか全然好きじゃないけど、
問題なくフツーに楽しめる内容。
漫画だと音が聴こえてこないし。
下ネタ嫌いな方は避けるべき。
超がつくほど下品だしスラングの嵐だから。
「このマンガが(別の意味で)すごい」2008年
において三冠王を獲得している。ちなみに
「このマンガがひどい・きもい・ありえない」
というある意味誰もなしえかった偉業
(色物としての)を見事達成。
DHCもDMCも一位を独占するんだね。
映画化・アニメ化も果たしている。
「地獄からの使者」にして悪魔を名乗る
クラウザーU世は、
【デトロイト・メタル・シティ】D・M・Cの
ギターボーカルにしてリーダー。
その悪魔的言動や残虐すぎるインパクト大の
歌詞から、ファンや世間からは
異常性欲者&犯罪者とみなされる。
一分間にある言葉を10回も叫んだり
歯で弦をはじいたり、ライブ中や街中で起こす
エキセントリックなパフォーマンスの数々は
一部の熱狂的なファンや伝説を作り出す。
しかしその実態は、ポップを愛する大分県の
「鮎の町」こと牛飼で育った純朴なゴボウ青年。
普段の正体を知らないファンからは
「どけ、ゴボウ男」とつきとばされる始末。
父から受けた農業的英才教育は、時にライブ
などのパフォーマンスで披露され好評を博す。
自分がやりたい音楽はカヒミカリィなどの
おしゃれでポップで甘酸っぱいラブソングで、
「ラブ&ピース」的音楽なのに、
実際やっているのは「殺人&犯罪」を助長しそう
な大嫌いでま逆に位置する悪魔的音楽。
周囲の人にパンクをやっている自分を隠し、
大好きなポップ系の音楽で勝負できない根岸。
(残念ながらパンクの才能はあるのだが、
大好きなポップの才能はないようだ)
周囲だけでなく自分の気持ちまで偽っている
罪悪感にさいなまれ、反省する日々。だが、
ひとたびクラウザーU世に扮するとスイッチが入り
平気で恐ろしい言動を繰り返してしまうという
「二面性」を併せ持つジキルとハイド。
ときにその暴走はすさまじく、街中で事件を
起こし新聞沙汰になることも。
その姿は、メンバーからも『メタルモンスター』と
称されるほど。虚像と実像のはざまで揺れながら
今日も根岸は常人離れしたパフォーマンスに
よって、ファンたちを魅了している?
【デトロイト・メタル・シティ】
パンクを愛する女社長の情熱とある男との
出会いによって生まれた。
女社長はかなりクレイジーであり、
持っているだけで捕まる白い粉を吸引したり、
発言がいちいち卑猥
といろんな意味で恐ろしい人である。
バンドを直に辞めたがる根岸に対する暴力や
超攻撃的な性格は終始一貫している。
メンバー不在に備えて冗談のような【影武者】
がいる。そして影武者に直に気づかぬファンも
「どうかしている」としか思えない。
【ジャギ 和田】エレキ兼サイドボーカル
しごくまともな性格のイケメン風キャラ。
パンクが好きというわけでなく、売れることを
目標に音楽を頑張っている。ラルクとグレイが
好きで、ビジュアル系バンドからのお誘いが
あると気持ちがぐらぐら揺れてしまう。
歌は「フツーにうまい」。だがそれだけだ。
反面エレキの練習やライブで行うパフォーマンス
を増やそうとするなど努力家の一面もある。
根岸・西田の才能を高く買っている。
日和見主義のコウモリ野郎でもある。
ファンからは『ジャギ様』と呼ばれている。
火を吐くパフォーマンスは人気が高く、
ライブのファン煽りに困ると【火を吐く】ことで
ごまかすことが多い。
【カミュ 西田】ドラム
キモい。存在も容姿も中身も言動も服装も全て。
異様な笑い方をし、独特の擬音を発する。
挙動不審にして、端的にしてインパクトの強い
下ネタ発言や異常な行動をとることが多い。
ちょうど、『稲中』における田中的ポジション。
ライブの途中であやしげな電話をかけていたり
コマの片隅で不快な行動をしていたり、
何かを食べている。根岸に対して暴言を吐く。
世間一般で言う所の女性が嫌うタイプのジャンル
のアキバ系のオタク。だが存在感はピカイチ。
ドラマーとしての高い才能は、時に不純そのもの
な動機で使われる。
ファンからは「カミュさん」と呼ばれている。
【豚】
D・M・Cのライブの時に踏みつけにされる
生贄のおっさん。鳴き声が気持ち悪い。
プロ意識が強く、その姿はある意味感動を誘う。
リストラにあい妻と離婚、息子とは一年に一回
しか会えない。罵られれば罵られるほど喜びを
感じてしまう(特にクラウザーから)という
どこに出しても恥ずかしくない真正のドМ。
『ドМの中のドМ』と呼ぶにふさわしい逸材。
途中からライバルの豚も次々と登場。
【クラウザーU世 根岸宗一】
純朴な青年……と見せかけて、ホントはコイツが
一番危険な奴であることは読んでいれば明白。
自分の好きな音楽を認めてくれるいとしい相川や
自分を慕ってくれる大学の後輩佐治に対する
疑心暗鬼や残酷すぎる悪魔的所業の数々は、
「まさに外道!」と呼ぶにふさわしい。
好きな人に対して、よくもそんなにダークな感情
を抱けるもんだ!とツッコみたくなるほどだ。
近しい人々を不幸のどん底に落としまくる
クラウザーさんの暴走はまさに悪魔そのもの。
ホントに根岸は地獄に堕ちるべきだと思うよ。
ポップを歌うときクネクネする姿は正直キモい。
甘ったるいラブソングを作るのが好きだが、
D・M・Cのグロテスクな悪魔的歌詞を捻り出して
いるのはコイツである。
「ザブングル」の加藤に似ているのは気のせい?
バカの極みな弟、しっかり者の妹、
「あべよし行かんかえ」が口癖の祖父がいる。
あべよし…大分で有名なローカルスーパー
ファンからは「クラウザーさん」と呼ばれ、
その評価は「銀河系最強」など常に最高だ。
「エンタの神様」に出ているのはニセモノw
【相川】
ある意味「菩薩」、ある意味「ドМ」な
この作品のヒロイン。すごく打たれづよい娘。
大好きな音楽を広めようと編集者になったが
クラウザーU世(根岸)によって散々な目に。
クラウザーU世に扮していないときも根岸から
数々のひどい仕打ちを受けているのになぜかめげない。
それは愛のなせるわざなのか?
それとも単にマゾっ毛の強い変態なのか?
根岸のラブポップを評価してくれる理解者。
【加治】
『音楽性の違い』を建前に解散したり脱退する
グループは多いが、根岸と加治の音楽性は同じ。
ラブポップで一部で人気を博する加治。
根岸を尊敬している唯一無二の音楽仲間。
だが根岸とコラボをすると世間の評価は辛い。
その悔しさから、根岸はクラウザーに扮し
加治に対して残虐非道な行動をとってしまう。
【クラウザー二世と加持の異色コラボ
……どんな昔なんだ?】
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:02|
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