おもしろい回とそうでない回の差がものすごく激しいマンガ。
ページ数も定まらず、作者のいいかげんさもさることながら、
なんだかんだで17巻も続いたことは快挙だと思う。
又、意外なことにミスチルが「クロ校」のファンと言うことで、
巻末おまけページがあったり(しかしやはりいいかげんな内容)、
5分で書いたおまけマンガがあったりと内容はウィットに富む。
悪の巣窟として名高いクロマティ高校にやってきたマジメな神山。
なぜ勉強のできる神山が、場違いなこの高校にやってきたのか?
それは、パシリだった中学校時代に出会った親友に起因する。
「どんな場所でも、クロ校でも勉強する気さえあれば学べるはずだ」
高校進学をはなから諦めている親友を励ます意味もあり、
いっしょにクロ校を受けた神山。ただ一つ誤算だったのは、
「引き算ができれば合格する」と言われるクロ校に親友が落ちたこと
神山は、クロ校を正しい方向に導くという新たな誓いを立てるのだが
全校生徒のほぼ全員が不良という高校において、そんな誓いは
いつの日か忘れてしまい、今じゃご機嫌におバカな学園生活を満喫。
ロボット、ゴリラ、UMAに、謎の怪人、プロレスラー、マスクマン
……次々と登場するイロモノ集団との生活の中で、難しいことなど
忘れ青春を謳歌。クロマティ高校と対立するバース校をはじめとした
不良高校のトップたちも、「お笑い好き」に、「パソコンオタク」と
どこかおかしい連中で、本格的な抗争は勃発しない。
まぁもともとギャグマンガだからね。
ツッコミ的意味で、暴力が振るわれることもままあるが、
基本的に格闘がメインのマンガじゃないから、気楽に楽しめる内容。
極端に女性キャラが少ないマンガという特徴もある。
初期〜中期にかけて爆発力が高く非常におもしろい。
マガジンコミックス 全17巻