2008年08月30日

漫画『メトロポリス』手塚治虫

天使の容姿と悪魔の超能力を要する人造人間ミッチイを
生み出した人類だったが、ミッチイはロボットを残酷に扱う
人間に牙を向く。そして、ロボットの反乱が起こる。
「科学の暴走が、人類の滅亡をまねく」という警句を込めた
手塚作品初期の鉄腕アトムの原型的名作。発表は、1949年!
そのせいか、印刷が粗い箇所がある。角川文庫版。

太陽に突如現れた大きな黒点「大黒点」にの影響で、
人造人間ミッチイを筆頭に、ミッキーマウスと酷似した
ヒトより巨大なネズミや、ハチ、人食いバッタが発生。
巨大なカボチャが人家を壊し、結局そこを家にする者や
二十キロの巨大ミミズを、魚をエサにして釣りをする者が現われる。

人造人間ミッチイを悪用しようとするレッド公が現れたので
開発者ロートン博士はミッチィにお面をかぶせ、こっそり
暮らしていたが、レッド公に所在を突き止められてしまう。
そこに、手塚作品にたびたび登場するヒゲオヤジが現われ、
レッド公の魔の手からミッチィを守らんと立ち上がる。
ミッチィは、ヒゲオヤジや同級生ケン一らとともに
「人間らしい生活」を送らんとするのだが、
ミッチイは存在しない親探しを開始し始める。

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人造人間ミッチイ(作中より)

ミッチイは、人間にも動物にも植物にも鉱物にもあらず。
人造細胞にて作られし、人造人間にすぎず。
その身体に仕掛けたる多くの秘密装置により
十万馬力の超人力を発揮し、世界無敵たるべし。
ミッチイの肺は、ヘリウムガス分析作用あり。
深呼吸を成せば、空へ浮かび上がるべし。
その耳は魚のエラのごとく、水中にでも自由に、
息をつづけられるべし。
のどには、ボタンひとつあり、押せばミッチイは
男にも女にも姿が変わるべし。

メトロポリス(METROPOLIS)
作中に登場する近代都市。人口過多。
ビルが群生、空中を小型飛行機が飛び回る。

「ふしぎ旅行記」(メトロポリス収録作品)
大海原で死んでしまい、タマシイだけの存在になった
ケン一だったが、天国の記録係いわく間違いだったらしく
生き返ることを目的に他の生物に乗り移りながら、
世界旅行を続ける。
ラベル:手塚治虫
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2008年08月26日

「おもひでぼろぼろ」

恐怖の思い出は、消去される。

まだ私が、徳川埋蔵金が出るのだと糸井重里さん同様に信じていた
そんなこどもだったときの話し。

今年のジャニーズの嵐とは、ほど遠い勢いの小さな小さな
つむじ風が巻き起こった。そのつむじ風は砂を巻き上げて、
私の目の中に大分DIVEした。かゆくなった目を掻いた私は、
家に帰り母に目を見てもらった。

「うわぁ」
母が、驚きの声を上げ、水道で目を洗うように示唆。
私は、目を洗った。かゆさはなくなったが、今度は痛くて
しょうがない。母は、私を目医者に連れて行った。
眼医者は、薬品のいやな匂いがしていたし、
目にガーゼをあてている人がいてとても怖かった。
この人たちは目の病気なんだ……とか思っていたが、
このとき自分が患者の中でも重症だと気付いていなかった。

「あぁ、これはひどいね」
T先生は、私の腫れ上がった目を見てつぶやいた。
(関係ないが、Tを二つ続けると泣いてる様だ。TT)
これは、切るしかないね
T先生は、恐ろしいことを言い出した。
私は、危険を察知して逃亡を試みるが、
母と看護婦に回り込まれ、両手を捉れてしまった。
あの時は、母と看護婦さんが魔王に見えたね。
そう、魔王からは逃げることができないのだ。

必死の抵抗を試みるが、多勢に無勢で診察台に
寝かされる。T先生が、注射を構えて待っていた。
あまりの恐怖に私は、再び抵抗するが……。

その後の記憶が全然ない。その後、どうやって
家に帰ったのかとか、どういう経過で目が治って
いったのかとか、全然覚えていないのである。

人間は、自分に起こった恐怖体験や悲しみを消去する
と言うが、まさに全然覚えていないのである。

そして、この体験を思い出すたび、注射を打たれたことや、
その後目にメスが入ったという思い出を覚えていなくて、
本当によかったとしみじみ思うのである。
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2008年08月19日

≒漫画『鳥山明のヘタッピマンガ研究所』鳥山明+さくまあきら

鳥山明が講師となり、マンガ家を志すヘタッピくんに
そのマンガテクニックを伝授していくという≒漫画。
また、「ジャンプ放送局」や「桃鉄」シリーズで有名な
さくまあきら氏も参加しています。

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「コマワリを解説」


「ドクタースランプ」のキャラクターやあのトリシマさん
(鳥山明先生の担当、現在集英社のお偉いさん)などを用いて、
漫画の書き方を説明。
個性的なキャラ作り・弱点作り・女性の書き方・遠近法や
原稿の書き方や持ち込みなどを「ギャグ」を交えながら
わかりやすく解説しています。また、素人投稿マンガに
対してアドバイスを行う「ヘタッピマンガ研究レポート」
などもあり、ユーモアを交えた鋭い指摘が飛びます。

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「いろんな年齢の女性を書くには、目の高さを意識する!」


「マンガとは人間をえがくことである」の名言や、
「パロディーは、おもしろいと感じる人が少なくなるだけだから
なるべくやらんように」という手厳しい意見も。
(パロディーマンガは流行っていますが、一理あると思います)
「あなたも 漫画家になれる!かもしれないの巻」とうたって
いるマンガ指南書でありますが、23年前に発行された作品であり
入手は困難で、また時代にそぐわない点もあります。
私は単純に読み物として楽しめると思います。
兄はこのマンガを参考にして、趣味でマンガを書いていました。
ラベル:鳥山明
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2008年08月14日

漫画『笑ゥせぇるすまん』藤子A不二雄

「私の名は喪黒福造…もぐろふくぞう。人呼んで笑ゥせぇるすまん。
ただのセールスマンじゃございません。
私の取り扱う商品は心、人間の心でございます。ホーホッホッホッホー」

「この世は老いも若きも男も女も、心のさみしい人ばかり、
そんな皆さんの心のスキマをお埋め致します。
いいえ、お金は一銭もいただきません。お客様が満足されたら
それが何よりの報酬でございます。さて、今日のお客様は…」

喪黒福造は、別名「黒ィせぇるすまん」である。
一度見たら忘れられないインパクトのある顔と、
ニヤニヤ笑いがその特徴。

ターゲットに選ばれた人間は、基本的に例外なく不幸になる。
→欲望が解放されて開き直り、のぞき魔になった例もある。
(作中ののぞき魔は、傍目にはあまり不幸そうではないが犯者!)
行きつけのスナック「魔の巣」に連れ込まれたターゲットは、
喪黒の巧言令色によって、ついつい彼のペースに飲み込まれていく。
彼は、人間の持つ欲望や願望を嗅ぎ付け、不思議な道具を与えたり、
強い暗示をかけることで、一時的にターゲットの夢を叶えてやる。
しかしその代償として「約束」と「制約」をし、約束を破った場合
ターゲットは前述したように「ドーン!」と言う喪黒のポーズ後
大きな不幸に見舞われる。
→喪黒は時に率先して、約束を破るように仕向ける行動を取る。
 
昔話のような寓話的・戒め的なストーリーであり、喩えるなら
残酷なドラえもんである。喪黒福造自体の性質については、
第一話において「人を陥れることが趣味」であることがわかり、
 「人の心のスキマを埋める」という気などさらさらない。
ーゲットが不幸になったことを見届け、「ホーホッホッホー」
と高笑いしながら、夜の闇の中に消えて行くシーンからもわかる。

神通力の持ち主であり、競馬予想を難なく当てるという特技を持つ。
喪黒が仕事をしている(お金を得ている)という描写は特にないが
例えば競馬でお金を得ているのなら、説明がつく。 
人助けが趣味という、兄と真逆の性格の弟「喪黒福次郎」がいる。
短編形式であり、文庫版全5巻。

続巻として「帰ッテキタせぇるすまん」実業之日本社 藤子不二雄A
マンサンQコミックスがある。

喪黒福造イメージ映像
http://www.monako.co.jp/products/2005/details_wt/index.html
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2008年08月11日

漫画『まことちゃん(2)』楳図かずお

沢田まこと(さわだまこと)

この物語の主人公。幼稚園児。
グブー。ゲリスピー。とぐろ虫。グワシ。サバラ。クワッ。
ゲッゲゲー。ゲー。アウッ。ズズズー。しゃーなだーなど
変わった口癖や擬音語を発することが多い。

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「まことちゃんのグワシ 画像」


「のほほ笑い」「カラ笑い」など独特の笑い方をする。
語尾に「○○らー」「○○のら」をつけるのが特徴的。
家族のことは、「ママリン」のように語尾に「リン」をつける。
先生が「へんへー」になったり、会話の端々に濁点を入れる
という舌ったらずなしゃべり方をする。
鼻水をたらしていることも多いが、鼻水を跳ばしたり、
クモの巣状に張ったりして虫を捕るという嫌な特技を持つ。
ゴキブリを筆頭にいろんな虫を食べてしまう。
石器時代においてはゴキブリに高飛びをさせるという芸を
仕込んでいた。失敗した場合は、食べてしまうという
「恐怖政治」を断行。あなおそろしや。

「おおきんもち(大金持ち)になる」など野望は高く、
人気者になることや、めだつことが好きな性格である。
うんちや、おしっこなど汚いものが好き(汚れを気にしない)
ので、まことの靴にはゴキブリが入り込む。
→ゴキブリが人間っぽく描かれ、まことと対決する回もある。

作中2回も家族から「養子」に出されるはめになる。
誘拐された(自分の意思で)ことを筆頭に、事件に巻き込まれる
ことも多いが、時にまことの活躍で事件が解決することもある。
年下のおむつ軍団の面倒を見たり、悩みを解決することもある
親分肌であり、年下の兄弟がほしい願望があるらしく、
赤ちゃんを育てる回もある。一人でこっそりネコを育てたり、
工事現場で「危険が危ない」状況の鳥の卵を守り育てた回もある。
身体に、「まこと虫」(下記で紹介)を飼っている。
恋人になったり、好きになる女性は、同年代から年上まで幅広く、
主人公らしくよくモテる。(アイドルが恋人になる回もあった)
ちなみに初恋は、同年代の少女に対してだった。

「デバガメ」行為で捕まった前科や、寝たきり老人を助けに行き
逆に助けられるなどの汚点や、心中カップルをまことがきっかけで
救ったり、赤ん坊誘拐事件解決のキーパーソンになったことがあり
新聞に載ることや、命の恩人として感謝されることも多数。
「なんちゃっておじさん」と間違われたこともある。
流行歌や替え歌を歌っていることが多い。
好きな食べ物は、カレーとお菓子だが、
「ビチグソカレー」、「ビチグソキャンディー」などと呼ぶので、
お菓子屋のおばさんからは、「店の前でビチグソ言うな!」と
嫌われている。
→ワード変換したら「美痴愚疎」と出てその変換センスに驚いた。

沢田美香

まことの姉。少女マンガのヒロインとは一線を画す小学生。
趣味は、のぞきであり、異性への興味が深々。
その対象は、同年代の少年から青年までであり美形好きである。
(母からの遺伝)また、まことに劣らず下品である。
また、将来の夢は「金貸し」であり、金に汚くてがめつい。
おしゃれにめざめたり、アイドルの話をするなど女の子らしい
一面もあるが、基本的にまこととどっこいどっこいのレベルであり
姉弟ケンカが絶えないが、意外に仲よく二人だけで出かけることも。
ある意味では、リアルな「女の子」(極端な描写も多いが)であり、
少女漫画特有の「清潔」な女の子とはキャラの濃さが違う。
いっしょにのぞきに出かける同年代の女友達もおり
美香だけの病理ではないという作品での描写もまたおもしろい。
危険な香り満点の「ほっさ」を起こすこともあり
その際には包丁などを振り回すという奇行に出る。

まことと並んで表情が多彩であり、かわいい顔をしているが
まことにトイレから手を出すオバケがいる……とだます時の
醜くゆがんだ顔や、怒りに我を忘れたときの顔など
インパクトの強い顔が印象に残る。

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エイプリルフールって、6月1日じゃなかったの?」という
美香に対して、「美香のいいかげんな性格が……こわい!!!」
と家族は恐れ戦く。

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ちなみに名作「漂流教室」のヒロイン(咲っぺ、川田咲子)と
顔がそっくりだが、川田咲子はまともなキャラなので、
違和感を覚える。

まこと虫

まことの落書きから生まれた「まこと虫」は、人気があったらしく
まことの身体の中に住んでいる生物に格上げされ、物語の随所に
現われる。醜い姿をした、汚いものが好きという生物であり、
宿主であるまことを尊敬し「おやべん」(親分)と呼んで、
時に助言(悪知恵)をしたり、まことの身体の汚れた部分を
嘗め回す。故に、ピカピカのものや清潔なものが苦手であり
汚いはきれい、きれいは汚い」という美的感覚を持つようだ。

当初は、1種類だったが、まことが「初恋」を体験した回などでは、
「嘘なきまこと虫」を筆頭に数種類のまこと虫がまことの体内に
いることが判明。
まことの身体の中に突如現れた謎の「醜いまこと虫」によって、
その存在が明らかになる。ちなみに「醜いまこと虫」は、
「初恋まこと虫」であり、体内からウンチではなく花を咲かせる
ので、まこと虫たちからは「気持ちが悪い」「オェー」と罵られる。

マッチョメマン

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「マッチョメ、マッチョメ!」

正義の味方。お菓子会社「松長製菓」の人気キャラクター。
ウルトラマン(うめず先生はウルトラマンの漫画を書いていた
ことも)をはじめとしたヒーローたちから頼りにされるヒーロー。
まことちゃんは彼が大好きらしく、「マッチョメマッチョメ」
と肩をグリグリと動かす独特のポーズを真似している。

夫婦喧嘩している怪獣を止めにやってきたマッチョメマンは、
「父怪獣と母怪獣の身体の模様から子供怪獣の模様になるのは
おかしい」という状況を見て、「よその人とのうわきのこども」だと
身も蓋もないことを言う。再び喧嘩をはじめた怪獣を力で制圧すると
いう困ったHEROである。まことによく似た容姿をしている。

松長製菓の面接会場に現われたまことは「23歳」だと言い張り
面接を受ける。名前は「ひるたじゅん」と名乗り、
趣味は、浪曲、落語、小唄、じょうるり、おきょうだと発表し、
「我が社のお菓子について」→「甘すぎる」と鋭い指摘をする。

また、大好きなマッチョメマンのスーツを校長先生から
プレゼントされる回があるが、「ハンバーグにして食べられる」
という恐ろしい噂が園内に広まり、まことは食べられないために
おしりにからしなどを塗りたくり、自己防衛に走るのだった。

ウィキペディアの「まことちゃん」へ
かなり、私が携わっているので、よろしかったら観覧して下さい。
8月と9月11日に加筆訂正しています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93
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2008年08月10日

漫画『まことちゃん(1)』楳図かずお

ギャグマンガの最高峰的作品。☆☆☆☆☆。

聖秀幼稚園に通う沢田まことはエネルギッシュで下品、
独創的にして、疑り深く、悪知恵の働く腕白坊主だが、
ときに優しく、きまぐれに人や動物に親切になる。
(ピュアな心からの場合も、打算的なときもある)
物語の舞台は、まことを中心に沢田家、幼稚園を軸にして
ご近所、外出先・旅行先、時に時空を超えて石器時代、
(まことが恐竜として登場、猿人との時空を超えたコラボあり)
江戸時代、昔話風などのSFものや、まことの創造の産物的
世界観など多岐にわたる。かなり自由な設定である。

〜幼稚園〜

彼が所属する「うめぐみ」で仲良しのモン太君や、
自分のことを男だと思い込んでいるピョン子ちゃん、
浮気性のあん子ちゃん、まことを一方的に好きなひがみちゃん
らと共に、騒がしい幼稚園生活をすごす。また、この幼稚園には
うめぐみの担任である花子先生を筆頭に、変な先生も多く、
生徒たちに「3分間息吸い窒息生殺し」(生徒の顔を口で覆う。
というこどもたちの妄想)をすると恐れられる校長などがいる。
また、自分でまともにエサも取れず、園児のお弁当を狙う
聖秀幼稚園の主こと「ろくちゃん」(ニワトリ)がいる。
うめぐみでの楽しい幼稚園生活や、ライバルである他の組や
ライバル幼稚園との抗争なども描く。

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元気よく答えるまことたちよいこだったが、心配になった
花子先生がまことたちを尾行とした所、案の定道草をはじめる。

遊びでは、政治家の名刺を使ったメンコであろう。
「あぁ、○○が寝返った」(どうやって手に入れたのかは謎)
性質の悪い「銀行でのピストルごっこ」などもある。

200808091827000.jpg>「中曽根もひっくりかえって寝返ったーっ!!」


大平、福田、中曽根、河本の名刺によるメンコ遊び。


〜沢田一家〜

人呼んで「アホの沢田屋敷」。「アホの沢田一家」。
まことと姉の美香もアホだが、この一家は全員アホである。
家族会議、不正が起こる投票、すもう大会、バカラ大会や
NHK大応援大会、節分など行事が目白押しである。
この漫画のヒロインである美香(次回に詳しく説明)。
投票で不正を働くママは、あやしい動きを警戒するまことに、
「まだあやしくありません。これからあやしくなります」と
大胆にも犯行を予告。美青年に目がないらしく、時に暴走する。
パンツの中に飼い猫メチャをいっしょに穿いてしまうおババ。
新聞と間違ってまことをポリバケツに捨てるパパ。
キャラ立ちしていないジジリンなどによって、毎日がお祭り騒ぎ。

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基本的にこの一家は、お祭りが好きであり「盆踊り」や
「運動会」に参加し、周囲を圧倒するほど大活躍?したり、
呆れさせたりする。
家族総出で出かけることも多いが、時に理不尽にまことを
おきざりにして出かけることもある。笑いが絶えない一家。
しかし、サザエさん一家と一線を画すのは、やはりニュースを
観ながら「麻薬って何?」という発言が出るなどおバカキャラが
満載な所であろう。全20巻。文庫版12巻。「超まことちゃん」。

ウィキペディアの「まことちゃん」へ
かなり、私が携わっているので、よろしかったら観覧して下さい。
8月と9月11日に加筆訂正しています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93
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2008年08月08日

漫画『逮捕しちゃうぞ』藤島康介

交通課の美人婦警コンビ辻本夏実・小早川美幸の魅力的なヒロインを
軸に描かれた傑作漫画。
犯人との格闘シーンやバイク・カーアクション、メカ満載の内容で
コメディータッチ。基本的に短編形式で描かれていて読みやすい。
画力(特に魅力溢れる人物キャラ)の向上が著しい漫画であり、
バイクやメカの描写が非常にリアルである。

人情溢れる「家出人探し」や、近所に蔓延る迷惑スクーターおばさんや
「正義」をはき違えた迷惑なストライク男とのおふざけ対決、
性質の悪い犯罪者との対決、二人の配属する墨東署での恋愛事情や
珍事件、夏実と美幸の仕事ぶりや日常などをおもしろおかしく描く。
時にワルノリ、暴走することのある二人だが、正義を貫く姿勢や、
コンビ間の信頼感はまさに相棒・ベストコンビの名にふさわしい。
またマンガの持つ世界観は爽快であり、痛快。全7巻。愛蔵版5巻。

辻本夏実(つじもとなつみ)

直情径行の弾丸娘。勧善懲悪の時代劇が好きで竹を割ったような性格。
美幸といっしょに住んでいる。
ややだらしないが、仕事や相棒である美幸に対しては
いつだって真摯であり、正義感に溢れている。
大飯喰らいでありながら、プロポーションは見事であり、
抜群の体力を有し、バイク、ビーチバレー、野球などにおいて
高い運動神経を誇る。エレキギターを弾きこなす音楽の才もある。
力自慢の署内においてもトップクラスの怪力無双である。
(署内のアームレスリング大会で次々と勝ち、課長とほぼ同等の
力を有する。課長は実は怪力であることがわかる)
→バイクを屈まずに持ち上げる、公共物やドアを簡単に破壊できる。

好みの男性のタイプは、渋めのおじさんであり課長がこれにあたる。
意外に料理が得意であるが、片付けるのは苦手らしい。
酒癖がものすごく悪く、泣き上戸のからみ酒。
そのことが原因で美幸と中嶋と気まずくなったり、
美幸にしなだれかかったりしている。
白バイ警官に憧れを抱いており、実際にその運転技術はとても高い。
しかし、自分でメンテナンスをするのは苦手。趣味は筋トレであり、
肉体美を自慢しているが、男は夏実の筋肉・腕力を知るとドン引き。

小早川美幸(こばやかわみゆき)

凝り性、妥協を許さないまじめな性格。だらしない夏実と対照的
プライドが高く、機嫌が悪いときは恋人である中嶋に
レンチを投げるほど扱いづらく、攻撃的な一面も。
カや工学、雑学など広範囲の知識を有し、勘が鋭く、
犯罪者の心理や意図を読むのがうまい。時にその高い洞察力・
推理力や人間分析が仇となり署内メンバーの心を傷つける。

夏実同様に高い運動能力を有し、キーボードを弾くのがうまい。
愛車の「トゥデイ」を筆頭に、車やバイクに対する造詣や愛情が深く
暴走行為や越権行為に走ることも。
また、メカの薀蓄(うんちく)を傾けるのが好きらしく、
男はその異常なまでの美幸のメカマニアっぷりに引く。
一種「自分酔い」的な演説をぶる時もあるが、
その内容は的外れでなく、しごくまともである。

ストライク男

マスクと野球のユニフォームに身を包んだ変態であり怪人。
独自の(身勝手な)正義を押し付ける性質の悪い「正義の味方」。
作中夏実と同等の破壊行為を繰り返す。
ハーレーにまたがって移動するが、腕力・脚力共に怪物級。
死にそうで死なないという「不死身」なお約束的ギャグキャラ。
自分の投げたボールを完璧に打ち返す夏実を「ホームラン女」と呼び、
ライバル視している。
単純な性格なので、小学生といっしょに「世直し」をしたり、
悪者に利用されたりする。
また、「女の涙に弱い」という弱点がある。
季節や場所柄に応じて、「ビーチバレー男」「サンタクロース男」
となり、二人の前に姿を現す。素顔はトップシークレットらしい。
補足 著者は「テイルズ」シリーズのキャラクターを描いてもいる。
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「バカの壁 餃子事件」

中国の餃子事件を見ていると、「バカの壁」(養老猛司)を
思い出す。バカの壁とは、忠告に対して
「聞く気がない者や、相手に興味がないことをどれだけ話しても
 相手の心や言動を変えることができない」というものだ。(大約)
よって、「話せばわかるは嘘」である。

「中国の餃子事件」
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/gyoza_with_methamidophos/?1218103900

あのメタミドホス入りの餃子は、中国国内に出回り(既にここが変)
当然のように中毒症状を出し(そういえば日本人に被害者が出た時、
日本人がやわだから中毒になる……という一中国人の意見があった)
その事件は、高村の外相が「言わないでと言われたので……」
という外相依然に「あんた日本と中国どっちが大事なんだよ(怒)」
的失言をし、波紋を広げている。
どこに目がついているの?どこに目を向けているの?

日本人としては、
「やっぱり先の事件の際に白黒はっきりさせるべきだった」
中国人としては、
「日本人が餃子事件を蒸し返している。餃子だけに……」
という?感じであろうか。
日本と中国においての、「好感度・信頼度」調査アンケートでは、
まさに壁を感じたが
(中国を信頼するが低く、日本を信頼するは高い。好感度も左同)
考えてみれば、あのアンケートだって意図的に日本に好意的な結果を
出した可能性がある。アンケートは、対象者や調査する場所で
いくらでも不正ができる。
極端な話し、アンケートなんてしてないかもしれない。
最悪の場合出来レースもありえる。
社会主義独裁国家の選挙なんて、支持率が限りなく100%に近い結果
だったりするからね。投票所に、銃を抱えた独裁者側の人間が
目を光らせていたらそりゃあそうなるよ。

とりあえず私としては、中国人関係者と高村外相や情報を知っていた
のに「信義」に背いていた日本人全員に、メタミドホス入りの餃子を
食べて「ごめんなさい」と謝罪してほしい。
あのカイワレ食べてごめんなさいを再現してほしいのである。

考えてみると、危険な食品が食卓に並ぶ中国人はかわいそうだ。
国の威信とか言うのなら、謝るべきときに謝るべきだった。
「日本が蒸し返した」からではなく、あのとき謝らなかったからだ
と思えないのだとしたら、バカの壁を感じずにはいられない。
いや、単純に「情報統制」と「洗脳」の賜物かもしれないし、
国内においては、テロ事件もほとんど国民に知らされて
いないようだし、始まったオリンピックのマークも5つの手錠の
ように見えてきた。なんか象徴(メタファー)っぽい。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 安寿の加齢なる日常U | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月05日

漫画『ゴージャスアイリン』荒木飛呂彦

16歳の少女は不思議な能力を持った殺し屋だった。
少女アイリンは、おひとよしにして世間知らず、
嘘を解さず、顔が汚れると泣き出す始末のお嬢様。
しかし、その少女がひとたび化粧すると別人になれる。
なぜか抜群のプロポーションとなり、頭までよくなる。
決め台詞は、「私残酷ですわよ」。特殊能力などを描いた作品の
テイストには「ジョジョ」的なものを感じる。
「友情の証」を示し、永遠の友情を誓うことが依頼の条件。
権力者に父を殺された青年は、アイリンに永遠の友情を誓い、
殺人を依頼した。

「魔少年ビーティー」

頭脳明晰、沈着冷静、そして大胆不敵な少年ビーティーは、
良心罪悪感ゼロの少年である。彼が憧れる年上の女性中川さんが
殺人犯として捕まってしまった。
ビーティーはその悪魔的頭脳で事件の真相をあばくのだが……。

「バージニアによろしく」

長期航行中の宇宙船に起こった突如起こった「爆弾予告」。
モニターから送られてくる一方的な予告と、実際に起こる爆破事件。
乗組員である主人公は船長とロボットと共に、この緊急事態に
あたるのだが……。戦慄のSFサイコサスペンス。

「武装ポーカー」 おすすめ作品

舞台は西部劇。そこで起こった珍事件を、巧みな描写表現で魅せる。
お尋ね者同士が、酒場で賭けポーカーに興ずる。二人とも莫大な
懸賞金が賭けられていて、荒くれ者たちは二人の命を狙っている。
現に作中においてもいきなり撃たれそうになるが、二人は咄嗟に
狙撃者を抹殺している。そんな二人は、銃の腕前だけでなく、
トランプの扱いにかけても一流であり、自信も相当のものだ。
白熱した勝負を繰り返す中、自分の手(ポーカーの役)に自信満々の
片方から「拳銃をかけないか?」というとんでもない提案がされる。
前述したように、命を狙う輩が酒場には溢れていて、
会話にも耳をそばだてている。拳銃をうしなった瞬間に命を失う
ことに成りかねない。絶対に負けられない戦いがここにある。
ストーリーもすばらしいが、圧巻はその構成力である。

以上の4作品を収録した「ジョジョ」の荒木飛呂彦短編集。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 07:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画短編集・傑作選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月02日

漫画『H2(エイチツー)』あだち充

最強の投手国見比呂と最強のバッター橘英雄が、野球と恋愛で対決。
流した涙と汗の分だけ感動がある。「タッチ」で描かれなかった
夢の甲子園対決を描いた傑作野球漫画。全34巻。
随所にあだち充作品特有のユーモアあふれるギャグや、
サービスショットが盛り込まれている。
「安易ですね」と、登場人物に言わせる所には余裕すら感じる。

〜あらすじ〜

中学地区大会優勝ピッチャーだった国見比呂は、恋女房である
キャッチャー野田と共に野球部のない千川高校に入学した。
比呂も野田も野球は好きだったし、比呂には高校から山ほど誘いが
きていたが、「野球を続けたら故障する!」と医者から宣告された
からだ。よって、比呂はサッカー部に、野田は水泳部に入部した。
入学した比呂は千川高校に野球愛好会があることを知り、
また愛好会のマネージャーをする古賀春華と知り合う。
春華は、比呂の父の勤める会社の社長の娘であり、
性格も顔もいい女の子だった。比呂は、春華に興味を抱く。

その後野球愛好会を目の敵にしていたサッカー部の木根や部長の
「恥をかかせてやろう」という悪意丸出しの「野球試合の提案」に
よって試合をすることになった。
試合はサッカー部のワンサイドゲームになったが、野球をなめた
行動を取り続けるサッカー部の態度に業を煮やした比呂が、
サッカー部を辞め、野田と共に野球愛好会チームに参戦、
一気に接戦に持ち込む。

久しぶりに野球を楽しんだ二人は、野球に対する情熱を思い出し、
後日、ドクターストップが藪医者の誤診だったことを知る。
名門校に編入という選択もあったが、二人は縁あって出会った
愛好会のメンバーと共に甲子園を目指すことにした。
千川高校の快進撃はここからはじまる。

さて、中学校時代比呂と野田とチームメイトだった天才打者橘英雄の
紹介をしよう。彼は、野球名門校「明和第一高校」に入学。
入学早々からフリーバッティングを許されるという特別待遇、
一年にして4番を任されるという「怪物」ぶりを発揮していた。
英雄と比呂は中学校で出会い、自分の才能にうぬぼれを持っていた
英雄はブカブカのユニフォームを着たチビの比呂の投げるものすごい
直球を三振したことで、野球に本気で取り組むようになった。
性格はまじめで、融通の利かない性格であり、ふまじめで
こどもっぽく、飄々とした比呂とは対照的である。
英雄は同時に、比呂の幼なじみである雨宮ひかりの恋人であり、
比呂は英雄に対してある種の複雑な思いを抱いていた。

バッテリー以外は穴だらけの「千川高校」には、なぜか野球部設立
を認めない校長(単なる私怨、わだかまり)や校長の息子である
名手柳、サッカー部でありながら野球にも才能がある外野手木根、
英雄と幼なじみである佐川、千川高校の分裂を企む嶋・大竹などが
加わっていく。また監督は、偶然?が重なって春華の兄が勤める
ことになる。比呂は、野田と共に野球部を強化していきながら、
マネージャー春華と少しずつ恋愛を育んでいくが、
比呂の心の中にはひかりへの思いが依然残り続けていた。

名門校「明和第一高校」は、「怪物」橘英雄を主体とした
超高校級の打線を軸とした名監督率いる穴のないチームに成長。
比呂と英雄が三年になった最後の甲子園においては、文句なしの
優勝候補筆頭と言われる最強チームに成長していた。

〜作者のミス〜

当初「県内」の高校とあったが、東京「都内」に設定が変更され
両校とも甲子園に出場できるようになった。これによって、
甲子園での、比呂と英雄の最強対決が実現した。

比呂の誕生日の変更。二人の誕生日は、「1月16日」「11月6日」
であり、それぞれ「ひろ」「HERO」のもじりである。
また、英雄が「えいゆう」とも読めるという読者の指摘もあり、
作者はこれを見事に活用した。

〜ここに注目〜

「タッチ」と違った本格派野球漫画であり、甲子園での戦いが
たくさん描かれている。実はタッチは甲子園で戦っているシーンが
描かれていないのである。その消化不良をこの作品は補ってくれる。
比呂、英雄、ひかり、春華の4人の主役を軸に据え交錯する
人間ドラマに注目。完成度の高い・演出の優れたストーリー。

最強ピッチャー:国見比呂

比呂は中学校時代に「140キロフォーク」(ワンバウンドボール)
が投げられたという回想シーンがあるが、高校1年時で140キロ、
高校三年時には150キロを超える剛速球を投げている。
また、カーブやフォークだけでなく、最終的に「高速スライダー」
を投げられるようになっていて、制球力も高く、フィールディング
やピッチャー返しなどに対する反応速度も以上に高い。
ちなみに、春や秋よりも夏に強い!という体質の持ち主であり、
その能力のピークは夏真っ盛りの(ひかりの誕生日)頃である。
日常生活においては、ちゃらんぽらんなことも多いが、
こと野球に関しては練習を怠らない「野球少年」である。

最強バッター:橘英雄

1年で4番を打つ天才バッター。中学校時代に、比呂と野田と出会った
ことで「ヒット・ホームラン」にできるコースが広い。
1〜2個分のボール球は難なくヒットにしてくる。
類稀なバットスイングの持ち主であり、骨折しながらホームランを
打つなどの偉業を達成。
比呂いわく、絶好調なら場外ホームラン、不調ならすれすれの
ホームランを打つ天性のホームランバッターである。
明和第一のチームメイトからは、
「あいつが打っているのはゴルフのボールではないか?」と言われ
相手チームからは、
「彼が金属バットで打席に立つのはインチキだ」
と言われるほどのバッターである。
高卒でプロ入りし、打者の記録を次々と塗り替えるなどの
大きな夢を抱いて、日夜研鑽を怠らない。
実力的には、メジャーでも通用する逸材。
posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 10:08| Comment(0) | TrackBack(0) | あだち充『タッチ、ラフ、H2』他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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【安寿】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
 埼玉出身、趣味でブログ
 をやっています。
 漫画以外だと
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 松井秀喜さんと
 ずんの飯尾さん、
 犬と猫、フクロウ、
 音楽鑑賞と読書、
 昼寝、お笑い、
 風呂と温泉、旅行、
 本屋が好きです。
 
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんでした
 そして、
 実際なりませんでした。