2008年07月01日

漫画『明陵帝梧桐勢十郎』かずはじめ

明陵高校には、名物的生徒会長がいた。
その名は梧桐清十郎。他を圧倒する暴力と学園内での権力を有し、
自分の信じる道を突き進まんと「明瞭な帝王学」を断行する。
自分の学園の生徒を「オレのもの」(下僕)と呼び、
他校から明陵校の生徒が攻撃されるとき、全力で明陵高生を守る。
しかし、攻撃される理由として梧桐の郊外における暴力行為が
大きく起因していることは見逃せない。

梧桐勢十郎(生徒会長 2年) 

通称「明陵帝」、「会長」。
人によっては、セージ。梧桐。セーちゃん。と呼ばれる。

性格は、自ら悪役(ヒール)となり、大のめだちたがり屋。
一般的に卑怯と言われる後ろからの攻撃や、凶器の使用などに
ためらいはないらしく、ガンガン使用しているが、
正々堂々のガチンコ勝負においても「最強」の強さを誇る。
イベントのために、学園内の施設や東京ドームを貸切にし、
マイクパフォーマンスもお手の物。
高い所が大好きであり、ことあるごとに高い所から登場する。
食欲旺盛であり、10分間に20個の弁当をたいらげる。鍋奉行。

日常暴力をふるい、盗聴器をしかけたり、人の弱めにつけこんだり、
弱いものいじめが大好きである。部分的にシャイな部分をみせたり、
あえて偽悪を演じている所などもあり、結構学園内において
好き勝手な横暴を繰り返すが、有言実行タイプのカリスマ性は
全ストーリーを通じて、損なわれることはなかった。
「アイシールド21」のヒル魔は彼と似たキャラである。

梧桐道場の師範であった自分の父親から、一方的な暴力(虐待)を
受けて育った彼は、広い意味での「強さ」を求めて生きる。
第一話では、明陵にいじめを理由に転校してきた青木(生徒会書記)
の後押しをしてやっている。

物語は、勢十郎絡みの直接的な問題や、無関係であるはずの問題に
勢十郎がおせっかいで介入する形式をとる。また、勢十郎は
中小企業の社長のようにお説教が大好きらしく、問題の相手を
殴ったり、懲らしめたあとで、バシッと決め台詞を言って去る
というパターンが多い。

青木(生徒会 書記 1年)

進学校からいじめを理由に転校。まじめで、人間観察が鋭く、
この物語の良心的キャラ。まともであり、学年3位の学力を有する。
第一話、最終話の主役であり、成長した彼を見ることができる。
また、最終話を読むと結局作者が何を言いたかったのかがわかる。

クリフ(生徒会 元生徒会副会長 3年)

御曹司。ハーフで、モデルもこなす。モテ系。勢十郎の殴られ役。
勢十郎に出会ってから、明るい性格になったらしい。
レアな消しゴムに2000万円以上使うなど経済観念がない。
また、貞操観念もない。

伊織(生徒会 副会長 1年)

勢十郎のおさななじみにして、唯一勢十郎が甘えられる存在。
同時に、勢十郎に意見をして影響を与えられる存在。
聡明にして、豪快な美少女であり、戦闘能力も高い。
学年1位の頭脳を有し、山のような書類の打ち込みを毎日のように
こなす情報処理能力に優れている。

恵比須(生徒会 会計)

ハーバード大を卒業している、理系・工学系の天才であり、
趣味は発明というギャグマンガで使いやすい存在。
マンモス校である明陵校の仕事を4人でこなすのはつらいと、
途中から会計役を募集。めでたく、人のために働ける彼が
勢十郎の目にとまる。クイズ王でもある。

半屋(四天王 工学科)

勢十郎のおさななじみにして、喧嘩相手。空手をやっていた彼は
喧嘩っ早く、恐れられ、周りから孤立していた。勢十郎とケンカし、
はじめて負けを味わうが、こぶしで語り合うを実践したキャラ。
犬猿の仲であるが、どちらもお互いを認めているような所がある。
金髪、ピアス、刺青(いれずみ)の三拍子揃った工学科のドン。
勢十郎は、女性を殴らないが、彼はたまに殴っている。
単純だが、ある意味で純粋、不器用。かつて、空手で日本代表の
強化選手に選ばれたことがあるほど強い。頭が上がらない姉がいる。

八樹(四天王 体育科)

剣道部エース。勢十郎に助けられたことを機に、「強さ」を求め
実際に強くなったのだが、そこには屈折した想いがあった。
青木がいないときの物語のツッコミ役であり、常識的だが、
やや腹黒なキャラでもある。ある意味では、勢十郎よりも外道。
長身、一見爽やかなモテキャラ。彼が行く所、黄色い声が響く。

嘉神(四天王)

「正しくない」ことが許せない、やさしき巨人。
趣味は、パソコンと裁縫と和料理。
家庭科が得意で、福祉に興味がある。
厳しい道場で育ち、幼少の頃から偏狭な「正義」を押し付けられた
彼は「正しくない」(世間一般で言う)ことが大嫌いであり、
それを他者に押し付けがちである。勢十郎とは、ある女性を介して
中学校時代に対決しており、勝敗がついていない因縁の相手。
柔道を変形させた、より危険な技の使い手である。

みゆき(四天王 芸能科)

勢十郎のおさななじみ。外見は美人であり、性格は女性そのもの。
芸能界を夢見ていて、フランスに留学していたが、帰国。
父親から受けた虐待によって、幼少時から
「女の子ならこんな暴力受けないのに」と思い込んだ彼は、
いっそ女になろうと決意。「強い男」が好きな彼は、
勢十郎の強さに惚れ込み、幼少時に結婚承諾の血判を押させるほどの
アクティブな子だった。靴には鉄板を仕込んでいる。
勢十郎が好きな彼は、すぐに抱きつく。首が折れそうな勢いで。
また首をおとすのがうまいというイヤな特技を持つ。

肉(犬 ミニチュア・ブルテリア)

勢十郎が、いざというときのために育てている「食用犬」。
もちろん本気ではない。凶暴。大食。礼儀知らず。と、
飼い主にそっくりであるが、
芸を仕込ませた所、一流であることを証明した。
勢十郎と、伊織は上位に位置するらしく、言うことをきく。

少年ジャンプでやっていた漫画と思えないほど、悪役の毒が強い。
読んでいて、ちょっと辛いな……という歪んだキャラも多々登場。
でもこの物語は、反省する人間もいる一方で、
全く反省しない人間もいるという事実をまざまざと見せ付けてくれた
ある意味で画期的な作品とも言える。水戸黄門的作品でありながら、
すべての人間が改心するかというと、そうでもないんじゃない?
というリアルさが窺える。また、主要人物のほとんど全員に
暗い過去なり、陰の部分があり、作者の人間観が垣間見える。
また、回によっては、主人公勢十郎が、意図した言動か、
単なる自分の欲望に任せた言動かよくわからない回もある。
全10巻。学園もの&格闘もの&ギャグ&勧善懲悪もの。   

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posted by おすすめ漫画、漫画百選、漫画名言 at 09:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆★のおすすめマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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【安寿(あんじゅ)】管理人
 自称「漫画のソムリエ」
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 漫画以外だと
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 本屋が好きです。
 
 幼少の頃から
 漫画が大好きだった私が
 まさか漫画家になるとは
 誰も予想しませんてした。
 そして実際なりません
 でした。